ザック・スナイダー監督、クリストファー・ノーラン&デヴィッド・S・ゴイヤー『マン・オブ・スティール』
注・内容と台詞に触れています。
ザック・スナイダー監督、クリストファー・ノーラン&デヴィッド・S・ゴイヤー原案によるスーパーマン再起動(再定義)作品『マン・オブ・スティール』音楽はハンス・ジマー。
物語・ジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子(クリプトンでの名前はエル=カル)を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。その後クラーク(ヘンリー・カヴィル)は、偶然宇宙船を発見した父(ケヴィン・コスナー)と母マーサ(ダイアン・レイン)に大事に育てられる。そして成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙することになり……。(DarkNavy部分、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo
●スーパーマンの胸についてる「S」は「クリプトン星のエル家の紋章」という設定で、その意味は「希望」
「私たちの星では、それはアルファベットの「エス」で…」
「そうだ。そのエスはスーパー…」と言おうとした瞬間(「スーパーマン」と名付けようとした瞬間)、ビューッと音速で飛び去ってしまうところは吹いたw
(その紋章が刻まれた鍵がコマンドキーと呼ばれ、いろいろと登場する←ちょっと「?」と思うところもあるが)
●さて、とにかく固い。タイトルにもなっているとおり本当に鋼鉄の男だ(ワーナーロゴもスティール製)。で、"鋼鉄の殴り合い&音速の吹っ飛び&街をことごとく、ほぼ壊滅状態に"が後半、怒涛の如く続く。さらにゾッド将軍がこれでもかというぐらい強い。が、その前に散々戦う部下2人(ファオラと、もうひとりがロボットかと思うぐらいデカイ)がラスボスかよ!と言いたいぐらい手強い。この戦いのあと、一度引いて、また続くといった繰り返しが長い(スナイダー的濃さ)のが、ややバランスを欠くところか。(否定的批評の多くはこの部分に言及しているみたいですね)
●ロイス・レイン(エイミー・アダムス)が途中から共に戦う同志的なポジションになっているのが新鮮。ヒロインのお約束としてビルなどの高いところから落ちるのが常道だが、本作はとてつもなく高いところ(宇宙からの脱出ポッドや空軍の飛行艇など)で今までのスーパーマンの速度では絶対間に合わないだろうなぁ、なんて考えてしまった。
●そのロイス・レインとのキスシーン。
こんな台詞が
「最初のキスのあとは冷めるって聞いたわ」
「それは地球人の話だ」
(多分、鉄が冷めるとクールダウンもかけての台詞と思うのですがきっちりヒヤリングできませんでした)
この後にゾッド将軍とのラストの戦いが続く。
●全てに決着がついたラスト
母マーサが壊された家からアルバムを拾い上げている。「大変なことになってすまない」「いいのよ。また元に戻せばいいから」
ケントに「地球が危機に陥っていないときはどうするの?」
「地球上の情報が集まり、そして危険な場所へと赴いても怪しまれない職業に就きたい」
そして、デイリープラネット社に出社するクラーク・ケント。エレベーターの中でお馴染みの黒縁メガネをかける。
編集長がロイス・レインに紹介する。顔を見合わせてニコッと笑い握手。(ここから、よく知られる明るい「スーパーマン」世界が始まるという事かもしれない)←全編、彩度を落としたハイコントラストな色彩設計だが、このシーンは通常の色彩になっているような?
●そういう意味では見事に再起動に成功。及第点と言えるのではないだろうか?エイミー・アダムスのロイス・レインも、また見てみたいし。(その際は有名なテーマ曲もうまく取り入れて)
●タイトルデザイン(MAIN & END TITLE)はBLUR STUDIO(「ドラゴン・タトゥーの女」など)
映画『マン・オブ・スティール』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/manofsteel/
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