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2013-10-11

是枝裕和監督、福山雅治、尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子『そして父になる(LIKE FATHER, LIKE SON)』

注・内容、台詞に触れています。
第66回カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した是枝裕和監督最新作『そして父になる』出演は福山雅治尾野真千子真木よう子リリー・フランキー樹木希林夏八木勲、他

物語・学歴や仕事、良き家庭と順風満帆な人生を勝ち取り歩んできた良多(福山雅治)が、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。

Soshite

Memo1
類型的に描かれたふたつの家族。おそらく、この辺は意図的にステレオタイプ化(※)して周りに起こる微細な出来事から、いろいろな想い(観客の)が浮かび上がるように構築しているように思える。※例えば財布。かたや普通に黒の札入れ、かたやマジックテープ仕様(いつから使っているのだろう)の古い財布と、ここまでハッキリと分ける必要がないところまでやっている。軸としては本当の親子とは(遺伝的な)「血」か(育ててきた)「時間」か、ということになるのだろうけれど答えとしてハッキリと打ち出さない締め括りとなっている。(鑑賞してからの時間経過で見る側の考え方も変わりそうである)
井浦新演じる人口の森(林)を管理する研究員との会話
「ここまでになるのにどれぐらいかかるものなんですか」
「15年ぐらいで」
「15年も」
ちょっと「んっ」という表情の研究員。
このシーンの後、結構すんなりと状況を受け入れる良多
(ここでの「時間」は、かかるもの、或いは「時間」が、かかるというものという部分が転換点)
「知ってる?スパイダーマンって蜘蛛なんだよ」実の父である斉木(リリー・フランキー)から聞いた話を良多に話す慶多。なにげないやりとりだが、こういった部分こそ何年か経って、ふと思いだしたりするいいところだと思います。
ラストは何処か吹っ切れた主人公。どちらの親でもいいじゃないか。変な拘りを捨てそれまでの6年間は慶多の父親でもあったのだから。
子どもはよく親の事を見てるし時に顔色をうかがって、あまり好きではないピアノを習ってみたりもする、そんな些細な表情や仕草の捉え方は是枝監督ならでは。
染み入る台詞
「いいか、血だ。これからどんどんその子はお前に似てくるぞ。そして慶多は逆にどんどん相手の親に似ていくんだ」良多の父、良輔(夏八木勲)が告げる台詞。ぎくしゃくした親子関係が浮かび上がるやり取りがあった後だけにドキッとする。
「俺も家出したんだ。母に会いたくて」(自分の気持を吐露することによって、人の気持がわかるようになってきている。或いは人の気持がわかるようになってきたからこそ自分の心を外に向かって出せるようになったのか…)
「5年間はパパだったんだぞ。出来損ないだけどパパだったんだ」上下ふたつの歩道はやがてひとつに交わり"そして父になる"はじまりの物語を告げる。

Memo2
全体的なカラー質感はクールトーン。(暗部もつぶれ気味)いつもより暗めかなぁ、と思っていたら後半になるにしたがって明度が増していき(前述の)ラストショット、親子が上下に分かれた歩道を歩くシーン、見事に陽が射していて
画面から受ける空気感がいつもと少し違うのは撮影が山崎裕さん(「空気人形」は李 屏賓)ではなく写真家・瀧本幹也さん(「空気人形」スチル写真)によるものからきていたのか、と納得。
音楽にはクラシック楽曲が使用されバッハの「パルティータ」やグレン・グールドによる「ゴールドベルグ変奏曲」アリア(エンディングで流れている楽曲)などが映画の静謐感を強調する。
是枝監督というと「幻の光」から「花よりもなほ」「歩いても歩いても」に至るまでの葛西薫さんによるアートディレクション(タイトルワークや宣伝制作)が有名ですが本作「そして、父になる」のポスター、パンフレットデザインは服部一成さんによるもの。(「空気人形」は森本千絵さん)。全てを並べてみると是枝監督作品の空気感がそのまま表されていてグッとくる。

映画「そして父になる」公式サイト
http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp



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