ロバート・ゼメキス監督『抱きしめたい( I Wanna Hold Your Hand)』ミート・ザ・ビートルズ("Meet The Beatles!")!
「フォレストガンプ/一期一会」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などのロバート・ゼメキス監督デビュー作『抱きしめたい( I Wanna Hold Your Hand)』(未DVD化、WOWOWやスカパーで放映・1978年作品)。共同脚本にボブ・ゲイル(「1941」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も)
物語・1964年2月。ビートルズが初めてアメリカに上陸した。彼らをひと目見ようとニュージャージーの片田舎から6人の高校生がニューヨークにやって来た。ビートルズが出演するエド・サリバン・ショーの入場券を手に入れるべく、まさにアノ手コノ手の大騒ぎに‥。(ビデオ裏面解説より引用)
※Memo1
●劇中、ビートルズ自体は後ろ姿や足元だけ出演という粋な演出(もちろん本物ではありませんが、本物はテレビカメラに映り込む映像などをうまく使用←「エド・サリヴァン・ショー」自体も)。
当時の熱狂も伝わる追っかけぶりもおもしろい。
・「ここをポールが歩いた!!」とビートルズが泊まっている部屋の前のカーペットを剥がす追っかけリチャード(エディ・ディーゼン←「1941」で観覧車の上で日本軍が攻めてみないかを見張っていた腹話術師役で出演←この役も印象的)
・ホテルの部屋にもぐり込んだパム(ナンシー・アレン)がポールのベースにすりすりしてキスしたり、誰が使っているかはわからないけどヘアブラシを触ってみたりするシーン(←そういえば続く「1941」でも飛行機にやたらと興奮するフェチというのかなんというのか役w)
・突進という言葉がぴったりな追っかけロージー(ウェンディ・ジョー・スパーバー←「バック・トゥ・ザ・フューチャー」マーティマクフライの姉役)。
(「エド・サリヴァン・ショー」入場チケットを取るためのラジオ番組のクイズに応募するため文字通り電話目がけて突進してコインをばらまきながら、かける)←冒頭のレコード店の混み合った雰囲気もイイ!
・「なんだ、その髪型は」とか「軟弱」「騒音」と声を荒らげていた反ビートルズ側もさまざまな形で描かれている。「エド・サリヴァン・ショー」チケットを当てた父親(息子に髪を切れとうるさい)、TV放映を阻止しようと局のアンテナを壊しに行く不良、PP&Mファン(笑)
●ラストは誰もがニッコリ、拍手を送る素晴らしさ。
TV放映すら見られなかったふたりのリムジンにショーを終えたビートルズが!走り去る車(フラッシュがパッと光る)
●映画・登場曲
Love Me Do
I Saw Her Standing There
P.S. I Love You
Please Please Me
Misery
She Loves You
and more…
(順不同)
※Memo2
●ちなみにゼメキス監督2作目の「ユーズド・カー(1980年)」(道路を挟んで向かい合った中古車店のドタバタ商売競争コメディ)も未DVD作品。←両作品合わせて是非、パッケージ化(できなければ、せめてVODデジタル配信を)←その後追記・「ユーズド・カー」は無事DVD化!
●小林信彦さんの小説「イエスタディ・ワンス・モア」「ミートザ・ビートルズ」の2作品(こちらは1966年ビートルズ武道館公演を巡るお話。「ミートザ・ビートルズ」は、その瞬間)がまさに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」+「抱きしめたい」の趣で楽しい!(残念ながら現在絶版。こちらもタイミング的には今、再版すればよかったのに、と、思うのですが…)
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