赤木春恵、岩松了主演、森崎東監督『ペコロスの母に会いに行く』"母ちゃん、おいたい、ゆういちばい"
漫画家・岡野雄一が、自分が経験したことをヒントに描いたエッセイコミックを実写化した『ペコロスの母に会いに行く』森崎 東監督による素晴らしき傑作。出演は赤木春恵、岩松了、原田貴和子、加瀬亮、他
物語・長崎で生まれ育った団塊世代のサラリーマン、ゆういち(岩松了)。ちいさな玉ねぎ「ペコロス」のようなハゲ頭を光らせながら、漫画を描いたり、音楽活動をしながら、彼は父さとる(加瀬亮)の死を契機に認知症を発症した母みつえ(赤木春恵)の面倒を見ていた。(Brown部分、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo1
●これは今年見逃したら損な一本。軽妙洒脱!新しき哉、介護喜劇映画。
●喜劇映画(コメディ映画という呼称ではなく喜劇映画)としての笑い。クスクスとかプッとか「ほらほら、そろそろくるぞー」という予測がついての「ほら、キターっ」笑いなどの様々な形の笑いが散りばめられていて素晴しい。(オープニングアニメもエンドタイトル部分も素敵だ)
●まずペコロスさんありき、そして喫茶店マスターに温水洋一、で、とどめに竹中直人という(ちょいと反則な)3人絵面(えづら)だけで、もう何が起こるか判る可笑しさ。(竹中さん、本作では超暴走なしで笑いを誘いつつ同じ痴呆症の親を持つ息子の役を好演)
●岩松了さん演ずるペコロスさん。決してジメーッとならず母親との接し方とかめちゃくちゃいいんですよねー。痴呆症が進んできて"ゆういち"の事がわからなくなってきているけど、つるつる頭だけはわかるらしくパッと帽子を脱いで「母ちゃん、おいたい、ゆういちばい」「あー、ゆういち〜」と頭を撫でる間と雰囲気の良さ。
●森崎監督というと劇中に登場する歌が楽しみのひとつ!本作も(とても大事なキーとなる歌)「早春賦」や(森崎監督の「藍より青く」にも出てきた故郷長崎の民謡)「でんでらりゅう」が。
"でんでらりゅうば でてくるばってん
でんでられんけん でてこんけん
こんこられんけん こられられんけん
こーん こん"
そして原作者の岡野さん唄う「寺町坊譚」も実際(本人歌として)登場。あの手作り丸いギター(漫画「ヨコハマ買い出し紀行」のアルファさんが弾く月琴みたいなもの?)でジャンジャカと歌われる(←実はライブで歌っていたのに会社へ嘘をつく本職へのテキトー感が、また可笑しい)。
●またしても時をかける少女に!
エンドタイトルで友情出演ではなくてこうなっていました→原田知世(愛情出演)。そして、なんと姉妹共演シーンも!(そして時空を)
●「ボケるのも悪かとばかりじゃなかかもしれん」
その台詞が語られる通り、ランタン祭りで会いたかった人たちと(彼岸と此岸を超えて、時空を超えて)再会できた母みつえ(母には見えている)。それを喜ぶゆういちたち。
母みつえの苦労した少女時代や酒乱だった夫との生活、また、ゆういちの父親との思い出、母との不思議な体験(自殺を思いとどまらせる手紙)など細かいエピソードの積み重ねの上におとずれる、このラストはしっくりと心に染み入る。
●森崎 東監督作品といえば寅さんや他作品と、2本立てロードショーとしてかかっていて(後述)、本作にその頃の匂いを感じた。
森﨑東監督の公式ホームページ
http://hadasi.jp/
※Memo2
●森崎 東監督「時代屋の女房」「女咲かせます」「塀の中の懲りない面々」は、男はつらいよや他作品と2本立てだったなぁ、とチラシをチェック!
(この頃は邦画各社、2本立てロードショーが多数。「うる星やつら2」も「すかんぴんウォーク」←大森一樹!も2本立てで見た)
映画『ペコロスの母に会いに行く』公式サイト
http://pecoross.jp/
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受信: 2013-12-08 00:50
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認知症と幽玄の世界
公式サイト。岡野雄一原作、森崎東監督。岩松了、赤木春恵、原田貴和子、加瀬亮、竹中直人、大和田健介、松本若菜、原田知世、宇崎竜童、温水洋一、穂積隆信 ... [続きを読む]
受信: 2013-12-10 00:11
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五つ星評価で【★★★★笑って泣いてちゃんとしちょるばい】
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受信: 2013-12-10 03:44
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受信: 2013-12-10 06:15
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□作品オフィシャルサイト 「ペコロスの母に会いに行く」□監督 森崎 東□原作 岡野雄一□キャスト 岩松 了、赤木春恵、原田貴和子、大和田健介、竹中直人、加瀬 亮、 温水洋一、原田知世、根岸季衣、佐々木すみ江、正司照枝、島かおり、長内美那子■鑑賞日...... [続きを読む]
受信: 2013-12-10 08:19
» ペコロスの母に会いに行く [花ごよみ]
漫画家・岡野雄一の、
4コマ漫画を実写化。
「ペコロスの母に会いに行く」
「ペコロスの玉手箱」が原作。
「ペコロス」とはちいさな玉ねぎ
ゆういちの光る頭のことを
玉ねぎになぞらえて
「ペコロス」と言っています。
漫画家・岡野雄一の、
認知症の母との日常と
...... [続きを読む]
受信: 2013-12-10 10:27
» ペコロスの母に会いに行く [映画的・絵画的・音楽的]
『ペコロスの母に会いに行く』を吉祥寺のバウスシアターで見ました。
(1)本作は、ペコロス(小さなタマネギ)という愛称の主人公・雄一(岩松了)が、10年前に認知症を発症した母親・みつえ(赤木春恵)を介護する様子を描き出した作品です。
舞台は長崎。主人公の...... [続きを読む]
受信: 2013-12-10 20:51
» ショートレビュー「ペコロスの母に会いに行く・・・・・評価額1700円」 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
この愛しき、禿げちゃびん。
期待以上の素晴らしい作品だった。
観終わってすぐに書店に直行し、原作漫画を購入。
長崎在住の岡野雄一によるエッセイ漫画は、元々自費出版されたものだそうだが、ネットや口コミで評判を呼びやがてベストセラーに。
描かれているのは、認知症の母親と男やもめの団塊の世代の息子との、ユーモラスだが切ない黄昏の日々。
やがて浮かび上がって来るのは、山あり谷ありの母の...... [続きを読む]
受信: 2013-12-11 20:19
» 映画・ペコロスの母に会いに行く [読書と映画とガーデニング]
2013年 日本
認知症の母・みつえとバツイチ、ハゲちゃびんの息子・ゆういちが繰り広げるおかしくも切ない日常を描いたほっこり系ハートウォーミング介護喜劇映画
原作は、長崎在住の漫画家・岡野雄一が自身の経験をもとに描いたエッセイ漫画「ペコロスの母に会...... [続きを読む]
受信: 2013-12-12 08:10
» 『ペコロスの母に会いに行く』 [ラムの大通り]
----あれれ。これって
今日観たばかりの映画だよね。
こんなに早く喋るの、珍しくニャい?
「そうだね。
それは、この作品が
ぼくにとって喋りやすいタイプの映画というところもあるだろうね」
----でも監督が森崎東。
『ニワトリはハダシだ』、喋るのずいぶん苦戦してい...... [続きを読む]
受信: 2013-12-12 22:33
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☆なかなか面白かったです。
長崎が舞台だったのだが、『横道世之介』の時も感じたのだけど、長崎弁というのは、なんか自然と心の中に染み込んでくる。
親父が福岡出身だったこととも、九州つながりで関係あるのかな。
そんな、私の親父にもやや外見が似ている、...... [続きを読む]
受信: 2014-02-12 01:19