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2014-01-30

クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール主演、ロン・ハワード監督『ラッシュ/プライドと友情 (Rush)』

F1レーサー、ニキ・ラウダジェームス・ハントが壮絶なタイトル争いを繰り広げたドラマをロン・ハワード監督が映画化した『ラッシュ/プライドと友情(Rush)』脚本は「クィーン」「フロスト×ニクソン」のピーター・モーガン。出演はクリス・ヘムズワースダニエル・ブリュールオリヴィア・ワイルドアレクサンドラ・マリア・ララ、他

物語・性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)が激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、深いけがを負う。復活は無理だと思われたがわずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後のレースに臨む。(Yellow Turquoise Blue部分、シネマトゥデイより抜粋)

Rush1

Memo1
脚本は「ラストキング・オブ・スコットランド」「クィーン」「フロスト×ニクソン」と実在の人物を描いてきたピーター・モーガン
(この時点で既に骨太)
そして、それを監督デビュー作が「バニシングIN TURBO」というカーアクション(だけで成立)映画を撮っていたロン・ハワード監督が"これがレース映画の真骨頂だ"と言わんばかりの王道演出。「あー、久々に映画らしい映画を見た〜」という気分にさせてくれる仕上がり!
F1というと、どうしても思い出すのが80年代後半〜90年代のマクラーレン・ホンダとアイルトン・セナ、フェラーリとアラン・プロスト(同じマクラーレン時代の確執も含め)が記憶に新しいところ。
これは、その前に起った同じマクラーレンフェラーリに乗るレーサーふたりの話。
その歴史的なドラマが繰り広げられた1976年F1サーカス。その一年に焦点を合わせ、その実、積み重ねられてきた資質の違い(性格の違いも)やその後のこと
ニキ・ラウダに自分の車を運転してもらって大喜びするモーターファンのシーン。アイルトン・セナの助手席の乗せてもらった時の村上龍のエッセイを思い出した。(そりゃあ嬉しいよー)
その前にパーティ会場の居心地の悪さから立ち去ろうとするニキ・ラウダが帰りの車がなく乗せてもらった女性こそがのちのラウダの妻となる女性。
その車について「ノイズが聞こえる。きっとファンベルトだ」とアドバイス。
「そんなことないわよ」としばらく運転すると故障。
(ここでヒッチハイクとなるのだが、ちょっと「或る夜の出来事」を思い出した)
それで止まった車が前述のモーターファンの車。
このシーンは、あまりに冷静でやや慇懃無礼なニキ・ラウダのちょっと可愛らしい部分が見られるいいシークエンス。
逆にプレイボーイでニキ・ラウダのことを「ネズ公」みたいな呼び方で馬鹿にしていたジェームス・ハントがラウダに大事故後、復帰となる記者会見場でひどい質問を投げかけた記者に怒り倒すシーンもあったりと、それぞれ嫌な部分もあるが別の面もきっちりと(見ている観客側も段々ふたりのことを好きになっていくように)描いていて素晴しい。
それにしてもニキ・ラウダを演じたダニエル・ブリュールのそっくりぶりには驚く。クリス・ヘムズワースも「マイティ・ソー」でのソー役よりも実際のジェームス・ハントになるべくフェロモン出しまくりオーラで演じている。
ロン・ハワード監督は「アポロ13」の時にも打ち上げシーンなど「エッ?実写?」と思っていたらVFXだった驚きがあるが本作も、どうやって再現したのだろう?と思われるシーンが多々。(実際に日本でロケは行われていないのに、あの雨の富士スピードウェイのサーキットの雰囲気!)

Memo2
下記、画象は1976年10月の富士スピードウェイが開催される前に公開された「F1グランプリ 栄光の男たち」のチラシ。
大画面に映えることもあり、その後もOS劇場(大阪)で再公開された。
チラシの裏面(解説面)に「ラッシュ」の最終戦舞台となった日本でのレースの宣伝告知が掲載されている。
(FIAが正式に公認したレースではないので、日本GPとは言わず世界選手権インジャパンの呼称で)

F1_a

F1_b

映画『ラッシュ/プライドと友情』公式サイト
http://rush.gaga.ne.jp/main.html

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主演・脚本・製作ブリット・マーリング『ザ・イースト(The East)』出演アレキサンダー・スカルスガルド、エレン・ペイジ、他

主演・脚本・製作のすべてをこなしたブリット・マーリングによるサスペンス『ザ・イースト(The East)』監督(脚本)はザル・バトマングリ。出演はブリット・マーリングの他にアレキサンダー・スカルスガルドエレン・ペイジ、ジュリア・オーモンド、パトリシア・クラークソン。製作クレジットにはリドリー&トニー・スコットの名前も。

物語・環境テロリスト集団のイースト。元FBIエージェントのサラ(ブリット・マーリング)は、テロ攻撃にさらされる恐れのある企業の依頼を受け、潜入捜査をすることに。企業に対する彼らの過激な姿勢の数々に怒りを覚えるサラだが、健康被害の実態を目の当たりにし、その根絶に挑むイーストの思想を理解するようになる。そして…(Dark olive green部分、シネマトゥデイより抜粋)

The_east

Memo
全体を覆うトーンといい、テーマ性(今日性)といいエッジが立っている。それでいてサスペンスフル。
主人公サラがイーストのリーダー・ベンジー(アレキサンダー・スカルスガルド)に惹かれていくことで揺れ動く部分も描かれ決して正義や信念のみの思いだけではないこともわかる。
同じようにサラがイースト潜入の際のきっかけとなったルカも(終盤で判明する→)テロ対象となる大企業社長の娘であったイジー(エレン・ペイジ)がいることで、その場に留まっていたのでは?と伺わせるシーンもある。
環境テロリスト側も、それをスパイする民間調査会社側(依頼している企業側)も突き詰めれば根は同質のもの。
報復によって犠牲者が出てしまっては同じことになってしまうと狭間に立つサラが出した答えがあのラストだ。
結局、自分の目で見たものを自分の手で前へ推し進めて終わる。この"リークという手段"も今日的だ。
エッジの立ったテーマにより過ぎずエンタメ性にもより過ぎず極めてバランスがとれた作品。
本作を見て、すぐに思いついたのは「HOOT」「復讐はお好き?」「フラッシュ」などの環境破壊を絡ませてミステリーや子供向け作品を描いているカール・ハイアセンのこと。
(もっともハイアセンの小説はもっとエンタメ寄りで環境保護団体をやっている人が、変わった人が多かったりしますが…。ギャグも多いが描写の面白さでドナルド・E・ウェストレイク的な作品もあり)
とはいえ、アメリカにおける環境保護とその周辺の問題はものすごく身近で常にニュース性ももっているのだなぁ、とハイアセン小説や「エリン・ブロコビッチ」薬害問題なら「ナイロビの蜂」などで描かれ続けている。

全く本筋とは関係ないがブリット・マーリングのフード付き(このフードのレース部分とか)アウターがかわいい(似合っている)
撮影カメラはArri Alexa

映画『ザ・イースト』
2014年1月31日[金]より
全国順次ロードショー
http://www.foxmovies.jp/theeast/

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2014-01-29

テオ・アンゲロプロス監督『エレニの帰郷』イレーヌ・ジャコブ、ブルーノ・ガンツ、ミシェル・ピッコリ、ウィレム・デフォー "第三の翼"或いは"時の埃(The Dust of Time)"

テオ・アンゲロプロス監督の2005年に日本で公開された「エレニの旅」に続く20世紀を主題とした3部作の第2作『エレニの帰郷(The Dust of Time)』。
3作目の撮影中に交通事故により本作が遺作となった。

物語・20世紀末、チネチッタ撮影所。映画監督のA(ウィレム・デフォー)は両親の人生を映画にしようとしていた。Aの母エレニ(イレーヌ・ジャコブ)は大学生の頃、秘密警察に逮捕され脱走。ギリシャ難民の町で恋人スピロス(ミシェル・ピッコリ)と再会する。しかし、スターリン死去による混乱で再び逮捕された二人と、エレニの友人でイスラエル難民のヤコブ(ブルーノ・ガンツ)はシベリア送りになってしまう。

Dust_of_time

Memo1
もはや神話的とも呼ぶべき前作「エレニの旅」
それぞれの作品から受ける印象は違うものになるだろうと以前インタビューで答えていたとおり、シベリア、ベルリン、パリ…ひとつの場所にとどまることはなく、エレニを軸に約半世紀の物語が紡がれていく。
20世紀3部作「もう一つの海」と題された最終作を見ることはできなくなったが"出口が見えなくなった困難な時代"(こちらもいくつかのインタビューより)から続く21世紀への提言は本作から少なからずとも、うかがい知ることができる。
1953年から1999年までの約半世紀。
(長回しも数シーンあることにはあるがリズムが早い)
いつもより足早に過ぎ去る場面、ショット。
アンゲロプロス監督作品での象徴的な「水」や「川」はでてこない。しかしウィレム・デフォー演ずる監督Aが撮影中の映画について、サウンドスタジオでこう語る「エレニはこう言う"目覚めると、朝、指から水がしたたる。あの川の匂いの水が‥"」
そしてそれはラスト‥
死に至る間際椅子に座りこんだエレニのだらりと垂れた指先から水が滴り落ちるシーンへと繋がる。そして雪の舞うブランデンブルグ門の前を同じ名前をもつ孫、エレニとスピロスが走っているシーンへと受け継がれる。
意図的なのか偶然の符合なのか出演者が「美しき諍い女」(1991年)ミシェル・ピコリと「ベルリン天使の詩」(1987年)ブルーノ・ガンツと「時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!」(1993年)ウィレム・デフォー、そして「ふたりのベロニカ」(1991年)イレーヌ・ジャコブと"ある時期"に撮られた作品のキャストと重なる。
そして監督
ジャック・リヴェットとヴェンダース、キェシロフスキと。
「第三の翼」と題された仮タイトルとブルーノ・ガンツ(これは誰しも思うことだから意図的キャスティング?)、そして謎の絵(オリジナル版ポスターに描かれた第三の羽根に手を伸ばす天使、しかし、まだ掴んではいない)
船の上から両手を広げ飛び降りても、そこに羽根はなく「アタランタ号」の如き"乗船完了"にはならないのだ。
エレニを演じたイレーヌ・ジャコブは奇しくもキェシロフスキ監督、アンゲロプロス監督の遺作に出演したこととなる。

Memo2
音楽は「シテール島への船出」からアンゲロプロス作品を手がけているエレニ・カラインドルー
もう音楽だけでドキドキしてしまう…
撮影がお馴染みのヨルゴス・アルヴァニティスではなく共同撮影を続けてきたアンドレアス・シナノス
(本作はIMDbによるとフィルムだが撮影中だった三作目はデジタルの実験もかなり行われていた模様で、その辺り含めて"新世紀の映画"を見てみたかった)
テオ・アンゲロプロス監督が2005年『エレニの旅』公開時、来日の際に行われたティーチ・イン動画(PDFテキストもあり) 演出やワンシーン・ワンショットについて語っています。(フランス映画社サイト)
http://www.bowjapan.com/eleni/angelopoulos/masterclass/

El

オリジナル版ポスター

映画『エレニの帰郷』公式サイト

http://www.eleni.jp/index.html

Teo_1

Teo_2

「旅芸人の記録」
少し遅れての航海となった関西での初公開時のチラシ
(大阪・北浜・三越劇場)
1日2回上映で夜の回がなく時間の都合をつけて見に行ったことをよく覚えています。続く「アレクサンダー大王」も同じ三越劇場で上映。

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2014-01-27

リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー『ビフォア・ミッドナイト(Before Midnight)』"To passing through"

リチャード・リンクレイター監督イーサン・ホークジュリー・デルピーによる究極の3部作、そして怒涛の会話劇『ビフォア・ミッドナイト

物語(3部作全体のアウトライン)
・列車のなかで出会ったアメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)と、フランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)。ウィーンの街を歩きながら“夜明け”までの時間を過ごし、再会を約束して別れた『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(95)。
・それから9年後、ジェシーはウィーンでの一夜を小説に綴り、作家として訪れたパリの書店でセリーヌと再会する。ふたりが過ごした“夕暮れ”までのわずかな時間を描く『ビフォア・サンセット』(04)。
・そしてさらに9年後。美しいギリシャの海辺の街を舞台に、“真夜中”まで飾らぬ思いを語り合う。『ビフォア・ミッドナイト』(この部分、公式サイトより抜粋)

Bm

Memo
リアルタイムで見てきた同い年(主人公ふたりと同じ年齢)の人と本作だけ見た人とあとからDVDなどで追いかけて見た人と、それぞれ感じいるところが違うかもしれないが、ただの恋愛劇ではない魅力的なシリーズ作品。
(もっとも当初からシリーズにするつもりはなかったとは思うので、この同じキャストと監督で撮り続けられている事自体が既に映画的)
ファーストシーン。
ギリシャの空港で息子(別れた妻とアメリカにいる)を見送るジェシー。
別れを惜しんでいるのはジェシーだけで息子の方は、やや「うざいよ」といった表情。ハグもなんだかぎこちない。(たよりないなぁー、と思ってしまう)
映画は大きく3シークエンスに。
空港で息子を送った後に続くシーン。
車でフロントガラス越しに続く会話がワンシーン(遺跡を映すところで一瞬、切り替わるだけ)で撮られている。
ここでの会話だけで年月の経ったことがわかる秀逸なシーン。
おおよそ12~3分ぐらいの長回し。
後部座席には双子の女の子。
送ってきた息子のことで口論。(セリーヌにアメリカに来てほしいと思っている)
続く中間部分は招待された作家の家で仲間たちとのランチタイムシーン。
ここでの会話劇は新機軸。
友人たちとの対話の中でふたりについての別角度部分が浮かび上がる。
そして3シークエンスはふたりだけのシーンに。
海辺のホテルまで歩いて行くふたり。坂を降りていきながら延々続く会話(シリーズ名物!)。
ベンチに腰掛けて夕陽が山間に落ちていくまで眺めるシーンまでで(こちらも同じく)12~3分ぐらい。これもワンショットではないが切れ目なく続く流れが素晴らしく、ずっと見ていられる(夫婦喧嘩)というのも珍しい。
友人がギリシアでの最後の夜ぐらい子供のことは私たちに任せてふたりで過ごしなさい、と取ってくれたホテルの部屋(密室での会話劇!)
最初は「これが見たかったものさ」と熱烈なラブシーンがはじまりかけたと思いきや、かかってきた電話による中断を機に(またまた)ふとしたはずみで口論に。
服を脱いだまま激しく誹るセリーヌの姿。ドアを開けたままトイレに入るジェシー。
ホテルの部屋を出て行くセリーヌ。
もうこれっきりかと思ったら戻ってくるシーンがあって、修復?と思いきやとどめのようなひと言。
「愛していない」
そう言い残して出て行く
(今度は引き返してこない…)
飲み残したティーバッグ(紅茶)、並んだワイングラス、シーツが乱れたままのベッド、それを見つめるジェシー。短いショットの切り返しに音楽がかぶさる、いいシーン。
(これで終わらない…)
海辺のレストラン(カフェテリア)
ひとり座っているセリーヌに近づいてきて話しかけるジェシー。
ラストシーンはまるでそれぞれ判っていて何かを演じるかのように(ゲームではなく演劇的なロールプレイングゲーム)会話で幕を閉じる。
(タイムマシンの話とかいろいろ持ち出して演じるジェシー、その芝居に乗ってあげるセリーヌ、といった感じで)
カメラはゆっくりとひいていく。
さて、続きは?
「ビフォア・サンライズ」
「ビフォア・サンセット」
「ビフォア・ミッドナイト」
…続きがあるとしたら
「ビフォア・ムーンライト」とか?ウィーン→パリ→ギリシアと続いたから、いっそ客船の上(クルーズ中)
(あまりに逸脱しているか)
いずれにせよ、また何かの形で再会したい気分にさせてくれる余韻と余白。

【公式サイト】『ビフォア・ミッドナイト-Before Midnight』
http://beforemidnight-jp.com/


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2014-01-23

吉田恵輔監督『麦子さんと』出演・堀北真希、松田龍平、余貴美子、麻生祐未、他

『純喫茶磯辺』『さんかく』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』の吉田恵輔監督、オリジナル脚本による『麦子さんと』出演は堀北真希松田龍平余貴美子温水洋一麻生祐未ガダルカナル・タカふせえり、他

物語・声優を目指して奮闘中の麦子(堀北真希)が、兄・憲男(松田龍平)と暮らすところに、かつて二人を捨てた母・彩子(余貴美子)が戻ってくるが、間もなく病のために、帰らぬ人となる。麦子は、納骨のため母がかつて青春を謳歌した田舎を訪れると、町の人気者だった彩子に似ている麦子の登場に町の人々は活気づく。そして…

Mugiko

Memo
堀北真希を麦子と母、彩子の若い時の2役にした時点で時間繋がり部分とテーマ部分がしっくりきている。
公開前にもうひとつの"あまちゃん"と一部情報が流れていたのはもこういうことかぁ、と見て納得。(企画は7年越なので早い遅いの問題ではなく)
また面白いことにかたや小泉今日子、かたや松田聖子とキーポイントとなるアイドルが若干のズレはあるが、ほぼ同時代というのも世代的なものだろうか。
とんかつ、炊き込みご飯、目覚まし時計…ほんの少しだけ過ごせた母との時間と過去、母が町の人気者だった頃の時代(時間)のつながり方が見事。
急に一緒に暮らすこととなった母親のことで兄と言い争うコンビニのシーン。
「あ!別マ出てる」といって立ち読みを始める麦子。てっきり別冊マーガレットかと思ったら外から映した時に「別冊マガジン」と判明。細かいところだけどちょっとツボった。
※声優になるのが夢の麦子。それに対してのディティールへのこだわり。麦子のバイト先が実店舗アニメイトだったり、劇中作として登場するオリジナルアニメ『今ドキッ同級生』がProduction I.Gによって制作されていたり。
さりげなくも、いいシーンがいっぱい
・「うざいよババァ」と悪態をついていた兄、憲夫が葬式の後、ひとり控え室で後ろを向いて泣いているシーン。(どう接していいかわからないまま亡くなってしまった悲しさが一瞬垣間見える←この一瞬というところがよい)
・最初は早く納骨を済ませてさっさと帰るつもりだったのであろう麦子。何も持たずに墓所へ行っていたのに最後、手にはしっかりと花が。
そしてのアクシデントで火葬証明書の再発行を待っている間泊めてもらっていた母の同級生ミチル(麻生祐未)の台詞。
「安心したァ、ずっと"あのひと"って言ってたのに、ちゃんとお母さんって言ってくれてよかったぁ」
アイドル目指して家を出た麦子の母・彩子を駅のホームで見かけて声をかける井本まなぶ(温水洋一)。若き温水洋一を演じる人がいなかったから、という訳ではないと思うけれど、ここが主観カメラによって捉えられていて「出て行くのにお母さんったら、これも持っていけ、あ、彩子は朝起きられないからって目覚まし時計まで…」と荷物がいっぱいの姿。本当は告白するつもりだったまなぶ。でも、そのキラキラした姿に何も言えなかった、と。
映画館を出たときに外が明るいか夜になっているかで、映画の印象が変わる時があるけど、本作はラスト「赤いスイートピー」にのせて、いい天気の中、歩いて行く麦子の気分そのままにスクリーンから地続きで出た感じが心地良かったので、お昼の鑑賞がオススメ。(そういう映画です)

映画「麦子さんと」公式サイト
http://www.mugiko.jp/

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スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督、オナタ・アプリール主演『メイジーの瞳 (WHAT MAISIE KNEW)』

「綴り字のシーズン」のスコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督による『メイジーの瞳 (WHAT MAISIE KNEW)』出演はメイジーにオナタ・アプリールジュリアン・ムーアアレクサンダー・スカルスガルド、他

物語・ロック歌手の母スザンナ(ジュリアン・ムーア)とアートディーラーの父ビール(スティーヴ・クーガン)が離婚し、両親の家を行き来することになった6歳の少女メイジー(オナタ・アプリール)。ロックスターであるスザンナは、再婚相手の青年リンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)に子育てを押し付けていた。メイジーは心優しいリンカーンと心を通わせ始めるが…アレクサンダー・スカルスガルド

Maisie

Memo
19世紀に書かれたヘンリー・ジェイムズによる古典文学「メイジーの知ったこと」を21世紀のNYを舞台にうつして映画化。(元の原作、未読ですがテーマ自体は"大人の身勝手に振り回される子供"を描いたものなのでいつの時代においても同じことが語られているということでしょうか)
メイジーのクレバーさは映画冒頭から。
ピザ配達へのチップを渡さないと、と気づいてササッと2階へ駆け上がり(パパとママがもめているのを一瞬チラ見しながら)小銭を持って降りていくメイジー。
この部分だけでも、よく気がついて人の心を察することができるナイーブさと優しさをもったことが伺えるシーン。
パンクな母親を演じたジュリアン・ムーア、その再婚相手のリンカーンを演じたアレクサンダー・スカルスガルド(←次回作が実写版「ターザン」)と役者陣もオナタちゃんに負けていない。(別に演技合戦というわけではないが)
監督へのインタビューを読むとトリュフォー監督「大人は判ってくれない」は何度となく見たと答えていました。その「大人は判ってくれない」に人形劇のシーンがあって、(今回あらためて見直した際に)知らず知らずのうちに本作でも重要なポイントに人形劇シーンを使っていて影響の大きさに驚いたとも。
メイジーは本当のパパもママもママの再婚相手もパパの再婚相手も、(身勝手だろうが血がつながっていなかろうが)みんな大好きなんですよね。その思いが見ているこちら側にも自然に伝わってくるからこその大きな選択。
ママから受け取ったギターを背中に背負って歩いて来る←背中(せな)で泣いてる
メイジーのフアッションの可愛さとオシャレ度は本作特筆もの。
(遊んでいるオモチャが、これまたよいなー)
その衣装デザインはマーク・ジェイコブスに師事していたステイシー・バタット(Stacey Battat)。
ソフィア・コッポラ監督「SOMEWHERE」「ブリングリング」や「アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち」などを手がけている。最近の現代劇における傾向だと思いますが既製ブランドとのコラボやセレクトによるアンサンブルの妙味ともいえる
音楽は「ルビー・スパークス」「ラブ・アゲイン」「フィリップ、君を愛してる」のニック・ウラタ(Nick Urata)
そして、レイクハウスで新しい生活を始めることになった3人がパンケーキを焼くシーンから流れ始めるルーシー・シュワルツ(Lucy Schwartz)によるエンディング曲"Feeling of Being"が美しい。映画の余韻と共に耳に残る素晴らしい楽曲。ボートに向かっていくメイジーを正面から捉えたショットでエンドクレジットが流れ始める。

映画『メイジーの瞳』 What Maisie Knew 公式サイト
http://maisie.gaga.ne.jp/

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2014-01-21

前田敦子主演、黒沢清監督『Seventh Code : セブンスコード』

注・内容、ラストに触れています。
前田敦子主演、黒沢清脚本・監督による『Seventh Code : セブンスコードローマ国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀技術貢献賞をW受賞。

物語・秋子(前田敦子)は松永(鈴木亮平)という男性を追い掛けウラジオストクを訪れる。ようやく念願の相手と再会を果たすものの、向こうは彼女のことなどきれいさっぱり忘れていた。ある日、斉藤(山本浩司)が経営する小さな食堂で働きながら松永の行方を探していた秋子のもとに、ようやく情報が入ってくる。(Gray部分シネマトゥデイより抜粋)

Seventh_code

Memo
4枚目のシングル作のミュージックビデオとして製作とあるけれど、これは一本の独立した映画だ。そしてネタバレしてはいけないタイプの作品。全く予備知識無しで見るのがベスト。(公式サイトやチラシに使用されている写真も見ないほうがよかったなぁ、と思ってる)
エンドタイトル前に歌が入って「あっ、これミュージックビデオでもあるんだ」と気づくほど。そのMV部分の撮影されたとおぼしき場所が映画終盤、松永の居住しているビル階下のオレンジと黒のカーテンがたなびいている、徒広い空間と本編繋がりなところ。
「もらとりあむタマ子」で圧倒的印象に残った前田敦子の食べっぷりのよさが本作でも。居つくことになる斉藤の食堂、小銭しかもっていないのにそんなに頼んで大丈夫というぐらいテーブルの上に並べられる料理。(それをガッガッガッと食べていく)←もっと長めでも見ていられる食べっぷり。
黒沢清監督印(マーク)とでも呼ぶべきクールトーンの曇天や風景、廃墟や鏡、揺れるカーテンなど至る所に散りばめられている。
それにしてもどこでロケをしても、そこは黒沢清監督の場所となる不思議。ロケ地をみつけてきているというよりは、もはやロケ地側が擦り寄ってきてるようにすら感じる。
※ロシアでのロケ、そして廃墟ということとなると、どうしてもタルコフスキーを想起してしまう。(これもまた「場所」が呼び寄せたのかもしれない)
ラスト、真っ直ぐに延びた一本道。トラックの荷台の上で与謝野晶子の詩「旅に立つ」(※1)を絶叫する秋子(←この名前は与謝野晶子から?←夫を追いかけてパリへ向かう与謝野晶子がその起点となる場所がウラジオストク)
MVシークエンス後の一本道の果て、遠くで起こる銃撃戦と爆発へ繋がる前の追ってきたマフィアへの秋子のニヤリで続編も期待。
※1ちなみに前フリとして斉藤と暮らす中国人女性(アイシー)が口ずさむシーンあり

"いざ、天の日は我がために 
金の車をきしらせよ、 
颶風(ぐふう)の羽は東より 
いざ、こころよく我を追へ"

(↑調べるとウラジオストクのロシア極東大学に詩の歌碑があるそうです)

で、何が驚くかというとラストの10数分、全てをひっくり返す展開に唖然。
松永のビックリは、そのまま観客のビックリ(やー、さぞや驚いたであろう松永「エッ、そ、そんな〜」と思う間もなく一応、応戦はするもののバシバシに叩きのめされてしまう、最後は絞め技で←最初の頼りなさというかダラっとした感じがあってのキレキレアクションは素晴しい!)。
そういうことなら暗証コードやロシア語がペラペラ(※2)なのも頷ける前半展開。まー、みごとに乗せられました。
(※2)日本語表記の食堂を探しているシーンと「日本語メニュー、入りますか」と聞かれるところで喋られないと思い込んでいたけど、その前シーン置き去りにされた場所で話しかけてきた老人に「私にかまわないでください」とロシア語で答えていた。(このあたり、伏線的ヒントをはっていたのかとあとで気づきました)

映画『Seventh Code : セブンスコード』公式サイト
http://seventh-code.net/


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2014-01-10

ディーン・クーンツ原作、スティーヴン・ソマーズ監督『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(ODD THOMAS)』アントン・イェルチン、アディソン・ティムリン、ウィレム・デフォー

注・内容、ラストに触れています。
ディーン・クーンツ
の小説「オッド・トーマスの霊感」の映画化『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(ODD THOMAS)』監督は「ハムナプトラ」「ヴァン・ヘルシング」のスティーヴン・ソマーズ。出演は主役オッドにアントン・イェルチンアディソン・ティムリンウィレム・デフォー、他

物語・オッド・トーマスはダイナーに勤務する20歳のコックである一方、実は霊能力の持ち主。女の子の霊に導かれて殺人犯を捜し出すなど、死者が見えると放ってはおけない。そんなある日、ダイナーでボダッハという気持ち悪い悪霊を大量に見つける。ボダッハは流血の惨劇が近づいていることをときに現れる悪霊。オッドは町の危機を救うことができるのか…(LightRedbrown部分、シネマトゥデイより抜粋)

Odd

Memo
ディーン・クーンツ、500ページ超の原作「オッド・トーマスの霊感」(※1)を96分にまとめあげることなんて可能なのかと思って見たら、これがえらく楽しい!!なんだか大作ばかりをバサバサっと撮っていた感の強いスティーヴン・ソマーズ監督が手際よく仕上げた快作。
超大作感を出すために広げまくることもなくピコムンドの町だけで起こる出来事なのが功を奏している。
※1.プレスリーのエピソードが丸々省かれていました。
本作、オッド自宅にプレスリーの等身大パネルは登場。
「ぼくの名前はオッドトーマス」で始まる原作と同じ一人称で語られるスタイル。
※オッド→奇妙な
オッドを演じたアントン・イェルチンは『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』でも主人公チャーリー・バートレットを好演。(エイブラムス版「スタートレック」のパヴェル・チェコフ役)
ストーミー役のアディソン・ティムリン、なかなか魅力的で本作がきっかけで、かつてソマーズ監督「ハムナプトラ」でレイチェル・ワイズが世界的に有名になったようになるやもしれない。
※ちなみに本作、融資スポンサーと制作者側のトラブルによる訴訟問題で全米公開されていないというのは残念。(本国以外では上映済みの国も有り)
オッド、実はある意味リア充。彼女でありオッドの良き理解者でもあるストーミーとのやりとり(ラブラブ度120%)がひとつの見所でもあります。
それ故におとずれる不意打ちのような切ないラストには思わず「エェーッ」「嘘であってくれ」と。(もっともショッピングセンターでの乱射事件の際にストーミーに起こったことはうっすら、観客側もそうじゃないかなぁと思いながら見てたわけですが)
このラストの蝶が舞って(去っていく=散りゆく)姿は冒頭、犯人探しの末あの世へと向かわせてあげる女性の花びらと対(つい)になって哀しさを伴った美しいビジュアルといえる。
ウィレム・デフォーの警察署長チーフがいつもと違った役回りでオイシイ。間がいいというかなんというかオッドからの電話(主に緊急)を取るシーンで常に奥さんとイチャイチャしているところが可笑しい。オッドの能力のことを知っていてのフォロー会話も優しい。
先にボツになったポスターが公開されていましたが、そこに記載されていた"オッドトーマス(20) 職業:フリーター 特技:霊能力 彼女: アリ"が本ポスター表面でカットされているのはちょっと勿体無い。

映画「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」公式サイト
http://odd-thomas.jp/


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2014-01-09

ジェニファー・ローレンス主演『ハンガー・ゲーム2 (THE HUNGER GAMES:CATCHING FIRE)』"燃えあがるマネシカケス"

注・内容に触れています。
スーザン・コリンズ原作とした「ハンガー・ゲーム」の続編『ハンガー・ゲーム2(THE HUNGER GAMES:CATCHING FIRE)』出演は前作に引き続きヒロイン、カットニスをジェニファー・ローレンスが。他にジョシュ・ハッチャーソンドナルド・サザーランドウディ・ハレルソンスタンリー・トゥッチジェフリー・ライトフィリップ・シーモア・ホフマン、他

物語・12の地区より12歳から18歳までの男女一組を選出し、最後の1人になるまで戦わせる独裁国家パネムが実施する「ハンガー・ゲーム」。男女ペアで勝者となったカットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)は、凱旋ツアーで各地区を回る中で、自分たちを反国家の象徴として捉える民衆の思い、静かに広がっている革命への動きを感じる。同様に国民の変化を悟ったスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、カットニス抹殺をひそかな目的にした歴代勝者結集の新ゲームを開催させる。(DarkRed部分、シネマトゥデイより抜粋)

Hg2

Memo1
前作とは監督も衣装デザイナーも変わって噂通りに面白かった。よく言われる三部作映画の場合、中間2作目に傑作が多くなるという部分で本作もご多分にもれず(もっとも「ロード・オブ・ザ・リング」のように全体もよく尻上がりに面白くなる事もありますが)
まず、何が良くなってるかというと手持ちカメラぶれぶれ(しかも揺れかたのリズムが悪い)だった前作とは、うってかわって止める絵は普通にフィックスで撮っていたり割とオーソドックスになったこと。そして後述の衣装デザインもバリエーション多くエッジの効いたものに。さらに独裁国家パネムの抑圧描写も(もう少しあってもよいと思うが)描き方が増して続く(革命が描かれるであろう)完結編へと繋がっている。
前作、本作共に実際の"ハンガーゲーム"スタートまでが1時間以上(説明の必要がない「ハンガーゲーム2」の方が長い)もあってダレるという意見があるが、そもそもが「トワイライト・サーガ」に近いポジショニングとして映画化されているので調度よい配分かと思う。(それ故のゲーム部分の呆気なさかもしれない)←あまりにも仕掛け"トラップ"が多くて「?」と思うがゲームメーカー(本作はフィリップ・シーモア・ホフマン)の存在からすると殺し合いがメインではなくサバイバルが主点となっているのでこちらもこれが正解。←(確かに呆気ないのとトラップについついツッ込みたくはなりますが)
そのトラップ→電磁波、毒の霧、ものすごい数の凶暴な猿、血の雨、人の声を真似る鳥など。(合図は雷でトラップエリアが決まる仕組み。その中心点、武器集積場所コルヌコピアにもトラップが。さらに雷利用で闘技場を崩壊させるシーンが用意されている)
前作未見、ディティール忘れているという方は公式サイトの「ハンガーゲームとは」の項目にルールやポイントが書かれていますので、そちらを読んでから鑑賞すると、いきなり続きから始まってあたふたすることも少なくて済みます。(予習なしに鑑賞したら最初の10分間ほど世界観など思い出すのに時間がかかったので)

Memo2
シリーズものとして何故かサブタイトルがカットされていますが"CATCHING FIRE"の火のイメージは前作共に燃える炎のドレスで入場シーンもあるぐらいカットニスに合わせてつけられているので是非つけてほしかった。
ジュリアン・ムーア、「プリズン・ブレイク」のロバート・ネッパーが出演するらしい完結編は前後編に分けて公開。今回のラストは「エッ、ここで終わり!?」とこれから感漂よって終幕となっただけに続きが早く見たい。
※小説、未読です。
衣装デザイナーは『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベットの革ジャケットなども手がけたトリッシュ・サマーヴィル(Trish Summerville)
アレキサンダー・マックイーンとのコラボ衣装、多数。
オフィシャルサイト(FILM&TV項目)
http://www.trishsummerville.com/filmtv.html

映画『ハンガー・ゲーム2』公式サイト
http://www.hungergames.jp/




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2014-01-03

ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク『メリー・ポピンズ(Mary Poppins)』ロバート・スティーヴンソン監督

ロバート・スティーヴンソン監督、ジュリー・アンドリュースディック・ヴァン・ダイク主演『メリー・ポピンズ(Mary Poppins)』を「新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」で。

物語・1910年、ロンドン。銀行家のバンクス氏(デイヴィッド・トムリンソン)、婦人参政権運動に夢中の奥さん(グリンス・ジョーンズ)、そしてふたりの子供たちの元に空からパラソルを広げフワフワと降りてくるメリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)が現れた。

Poppins

Memo
これが映画デビュー作(「サウンドオブミュージック」は次の年)となるジュリー・アンドリュースがメリー・ポピンズ。昔からメリー・ポピンズのことをよく知っている大道芸人バート。
あらためて見るとディック・ヴァン・ダイクのいろいろな至芸も堪能できたし(銀行頭取のミスター・ドースと二役も)、アナログな合成マジックも半世紀近く前とは思えないアイデアと楽しさに満ち溢れている。
ところでドラえもんのポケットとメリー・ポピンズのカーテン生地バッグは同じ構造!?
アカデミー歌曲賞(シャーマン兄弟)を受賞。
チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」映画本編は未見でも、この楽曲は衆目の一致するところの名曲。
実写とアニメ(ハミルトン・S・ラスク)の合成シーンが本編の中でかなりの時間がさかれているのはおそらく初めて?(かつてジーン・ケリーがトムとジェリーとダンスを踊るシーンが「ザッツエンタテインメント」内に)。このアニメとの合成パート、絵の中に飛び込んでのピクニックシーン、回転木馬での競馬シーンの時の白いに赤いウェストリボンのドレスはフィギュア浅田真央選手がエキシビションで着て演目共に有名に。
ちなみに全編、アニメとの合成シーンで描かれる作品として著名作品は『ロジャー・ラビット』それでもCGが一般化される前、1988年当時は画期的だったなぁ。
2014年公開の『ウォルト・ディズニーの約束』は「メリー・ポピンズ」映画化に際しての知られざる物語が描かれた作品。
初見は大阪・梅田ニューOS劇場(現在のTOHOシネマズ)でリバイバルロードショー(上記、チラシ。下側部分に劇場が印刷されていましたがメモ書きしていたのでカット→こちらは黄色下地。同じデイズニー作品で同監督「地球の頂上の島」はブルー下地でした)。
ビデオもTV放映も少なかった時代のリバイバルロードショーは実際によく入っていて「ウェストサイド物語」「明日に向かって撃て」など土日は満員でした。

新・午前十時の映画祭
http://asa10.eiga.com/

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