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2014-01-23

スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督、オナタ・アプリール主演『メイジーの瞳 (WHAT MAISIE KNEW)』

「綴り字のシーズン」のスコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル監督による『メイジーの瞳 (WHAT MAISIE KNEW)』出演はメイジーにオナタ・アプリールジュリアン・ムーアアレクサンダー・スカルスガルド、他

物語・ロック歌手の母スザンナ(ジュリアン・ムーア)とアートディーラーの父ビール(スティーヴ・クーガン)が離婚し、両親の家を行き来することになった6歳の少女メイジー(オナタ・アプリール)。ロックスターであるスザンナは、再婚相手の青年リンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)に子育てを押し付けていた。メイジーは心優しいリンカーンと心を通わせ始めるが…アレクサンダー・スカルスガルド

Maisie

Memo
19世紀に書かれたヘンリー・ジェイムズによる古典文学「メイジーの知ったこと」を21世紀のNYを舞台にうつして映画化。(元の原作、未読ですがテーマ自体は"大人の身勝手に振り回される子供"を描いたものなのでいつの時代においても同じことが語られているということでしょうか)
メイジーのクレバーさは映画冒頭から。
ピザ配達へのチップを渡さないと、と気づいてササッと2階へ駆け上がり(パパとママがもめているのを一瞬チラ見しながら)小銭を持って降りていくメイジー。
この部分だけでも、よく気がついて人の心を察することができるナイーブさと優しさをもったことが伺えるシーン。
パンクな母親を演じたジュリアン・ムーア、その再婚相手のリンカーンを演じたアレクサンダー・スカルスガルド(←次回作が実写版「ターザン」)と役者陣もオナタちゃんに負けていない。(別に演技合戦というわけではないが)
監督へのインタビューを読むとトリュフォー監督「大人は判ってくれない」は何度となく見たと答えていました。その「大人は判ってくれない」に人形劇のシーンがあって、(今回あらためて見直した際に)知らず知らずのうちに本作でも重要なポイントに人形劇シーンを使っていて影響の大きさに驚いたとも。
メイジーは本当のパパもママもママの再婚相手もパパの再婚相手も、(身勝手だろうが血がつながっていなかろうが)みんな大好きなんですよね。その思いが見ているこちら側にも自然に伝わってくるからこその大きな選択。
ママから受け取ったギターを背中に背負って歩いて来る←背中(せな)で泣いてる
メイジーのフアッションの可愛さとオシャレ度は本作特筆もの。
(遊んでいるオモチャが、これまたよいなー)
その衣装デザインはマーク・ジェイコブスに師事していたステイシー・バタット(Stacey Battat)。
ソフィア・コッポラ監督「SOMEWHERE」「ブリングリング」や「アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち」などを手がけている。最近の現代劇における傾向だと思いますが既製ブランドとのコラボやセレクトによるアンサンブルの妙味ともいえる
音楽は「ルビー・スパークス」「ラブ・アゲイン」「フィリップ、君を愛してる」のニック・ウラタ(Nick Urata)
そして、レイクハウスで新しい生活を始めることになった3人がパンケーキを焼くシーンから流れ始めるルーシー・シュワルツ(Lucy Schwartz)によるエンディング曲"Feeling of Being"が美しい。映画の余韻と共に耳に残る素晴らしい楽曲。ボートに向かっていくメイジーを正面から捉えたショットでエンドクレジットが流れ始める。

映画『メイジーの瞳』 What Maisie Knew 公式サイト
http://maisie.gaga.ne.jp/

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» 『メイジーの瞳』 2013年11月18日 シネマート六本木 [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『メイジーの瞳』 を試写会で鑑賞しました。 めいじーちゃん可愛いね 上映前に、オナタ・アプリール(メイジー)、スコット・マクギー監督、デヴィッド・シーゲル監督、谷花音登壇して 少し話がありましたが、オナタ・アプリール(メイジー)はまだ慣れてないためだと思うけど なかなか喋れないところも好感ありました。 【ストーリー】  母スザンナ(ジュリアン・ムーア)と父ビール(スティーヴ・クーガン)が離婚し、共同親権を持つ両親の家を行き来することになった6歳の少女メイジー(オナタ・アプリール)。ロックスターで... [続きを読む]

受信: 2014-02-16 14:11

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公式サイト。原題:What Maisie Knew。ヘンリー・ジェームズ原作、スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル監督。ジュリアン・ムーア、アレクサンダー・スカルスガルド、オナタ・アプ ... [続きを読む]

受信: 2014-02-16 18:14

» 『メイジーの瞳』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「メイジーの瞳」□監督 スコット・マクギー、デビッド・シーゲル□脚本 ナンシー・ドイン、キャロル・カートライト□原作 ヘンリー・ジェームズ□キャスト ジュリアン・ムーア、オナタ・アプリール、アレクサンダー・スカルスガルド、  ...... [続きを読む]

受信: 2014-02-16 18:17

» 「メイジーの瞳」 [ヨーロッパ映画を観よう!]
「What Maisie Knew」 2012 USA スザンナに「クロエ/2009」のジュリアン・ムーア。 リンカーンに「メランコリア/2011」「ザ・イースト/2013」のアレキサンダー・スカルスガルド。 ビールに「マリー・アントワネット/2006」「ルビー・スパークス/2012」のスティーヴ・クーガン。 マーゴにジョアンナ・ヴァンダーハム。 メイジーにオナタ・アプリール。 監督は「綴り字のシーズン/2005」「ハーフ・ディズ/2009」のスコット・マクギー&デヴィッド・シーゲル... [続きを読む]

受信: 2014-02-23 19:09

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粗筋の紹介も何もなく、ただ感情の発露としての感想を。メイジーという幼い少女が両親の離婚によって翻弄される日々を描いた作品であり、あらゆる人が感じるように、メイジーの目線で見た大人の身勝手さにメイジーに愛しさと切なさを感じる。それを否定するものでは全くないんだけれど、私はメイジーの母(ジュリアン・ムーア)の心に寄り添いたい。彼女の生き方、心の叫びが、私を激しく揺さぶる。まるで両肩を掴まれてガクガク揺すられる程に。いやもう、判り過ぎる位に判る。「仕事(や自己実現)と家庭の両立」や、「冷え切った夫婦仲を清... [続きを読む]

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