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2014-02-13

井口奈己監督、竹野内豊主演、尾野真千子、成海璃子、木村文乃、麻生久美子、阿川佐和子、本田翼、中村ゆりか、他共演『ニシノユキヒコの恋と冒険』究極の"イチャイチャ"映画誕生!

注・内容、台詞に触れています。
芥川賞作家・川上弘美の連作短編集を『犬猫』『人のセックスを笑うな』の井口奈己が監督(脚本・編集)した『ニシノユキヒコの恋と冒険』出演は竹野内豊の他に尾野真千子成海璃子木村文乃麻生久美子阿川佐和子本田翼中村ゆりか、ほか

物語・イケメンで仕事もしっかりこなし、とにかく女に優しい希代のモテ男ニシノユキヒコ(竹野内豊)は、ひたむきに本当の愛を欲していた。10年前に人妻(麻生久美子)と関係を持ち、元恋人(本田翼)と二股で会社の上司(尾野真千子)と職場恋愛に至り、料理教室で出会った主婦(阿川佐和子)もとりこにしてしまうなど、彼の周囲には常に女性たちがいた。彼女たちの欲望を満たすべくひたすら尽くすニシノだったが、最終的にはみな彼から離れていってしまい…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Nishino

Memo1
究極の"いちゃいちゃ"映画。見ているこちら側が恥ずかしいを通り越してニマニマしてしまうような"イチャイチャバリエーション"
ニシノユキヒコ。モテモテである。そして女性ばかりか猫にまでモテる。「なう」というtwitter初期を思い出すような名前のついた隣に住む昴、タマの女性カップルの猫がいつもやってくるように←この"なう"の名演技度はスゴイですよー
そのニシノユキヒコを演じた竹野内豊、声が映画「ボディガード」を演じていた頃のケビン・コスナーのもしゃもしゃっとした声に似ていて(当時母性本能をくすぐるとか言われてた)、その辺もキャスティング的によかった気がします(←あくまでニュアンス、気がしているだけかもしれないけれど声は重要)
いろいろな場面、いろいろな台詞
・映画、冒頭(10年くらい前)
不倫関係にある夏美とまだ小さい、その娘ミナミとニシノユキヒコがパフェを食べているシーン。
ニシノの台詞
「普通に結婚して子どもがほしい」
「女のコがいいな」
(猫の文鎮をプレゼントされる)
その後、車にはねられて死亡するニシノ。
で、幽霊となって夏美の前に現れる。
(何故、ミナミの前に現れたのかは冒頭台詞と家を出てしまった夏美が自分の葬式に現れるかもしれないということと関係あり)
・ラスト
幽霊で登場したニシノに「まだ持っててくれたんだ」と言われ窓から捨ててしまった猫の文鎮を拾いに行くみなみ。
玄関の方から母、夏美の「ただいま」の声
・ニシノユキヒコ幽霊とお葬式に来た娘ミナミに話しかけるササキサユリ(阿川佐和子)←回想形式で綴られる本作の語り部でもあります。
「ニシノ君ね、あらゆるタイプの女の人のこころをとりこにしちゃうの」
映画ネタ1→そのサユリは映画ファンということで横浜のジャック&ベティで「駅前旅館」などを上映している。そこに入る、サユリ、続いてニシノが。
その後にカフェで。「サユリさんは他のオバさま方と違うから」
続いてカサブランカ・クイズを。
映画ネタ2→山田宏一さんの「映画果てしなきベスト・テン」を立ち読みしているニシノのシーン(はっきり書名など映るので何か意図あり?全体トーンとしてのフランス映画への目配せ?)
・見てて1番恥ずかしいイチャイチャ
オフィスでの上司マナミとのシーン。斜め前の席に向かい合って「えへへへ〜」「二マー」としながら、椅子をガラガラとひきながら近づいていくニシノ。後は◯△□※…(笑)
・その後に登場する元彼女カナコ(本田翼)
マナミとの仲を見て焼けボックリに火がついたようでやたらとアプローチをかけてくる。
ついにニシノのマンションでマナミとカナコが鉢合わせとなるシーン
(ここ、1番笑いが起こってた)←修羅場ですけどw
・そういえば隣に住む昴(成海璃子)、タマ(木村文乃)とも仲良くなるが結果、同じような鉢合わせシーンが。
「昴は昴なんだよ。昴ちゃんじゃなくて。タマはタマちゃんって感じ」
・(女性が好意を持ってることを察知する高性能レーダーを持っているとされるニシノ。しかし最後は必ずフラれる)
この台詞が結構、本質的?
「誰も好きになっていないくせに」
ゆるーい映画のようにみえて実は最初から最後までそのテンポ、リズムに乱れるところはない(それでいて2時間)←緩急つける演出より難しいのでは?←(編集まで手がけているからかもでしょうか)

Memo2
タイトルとエンドロールはイラストレーターの芳野さん制作によるもの(前作「人のセックスを笑うな」のリトグラフに続いて)。宣伝デザインは大島依提亜さん(ポスターと丸四角枠がカワイイ表紙のプレス、パンフレットなど)
『ニシノユキヒコの恋と冒険』井口奈己監督がインスピレーションを得たというサッシャ・ギトリー(Sacha Guitry)監督『とらんぷ譚』予告編とポスター http://www.gaumont.fr/fr/film/Le-roman-d-un-tricheur.html

映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』公式サイト
http://nishinoyukihiko.com/

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» 映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』観たよ(ー_ー;) [よくばりアンテナ]
いやぁ〜つまんなかった(; ^ω^) 大好きな竹野内豊がめちゃモテまくるいい男を演じるってことで、 わくわくしていたんだけど、 やっぱ、こういうのってストーリーがあんまりないよね。 一体観客に何をどう見せたいのかっていう作り手の意図が見えなくて、 眠たくて辛かったわ。 もっと原作は女性の心理描写とかあったんじゃないのかね? それが伝わってこないのだよね。 ま、読ん...... [続きを読む]

受信: 2014-02-14 07:20

» 『ニシノユキヒコの恋と冒険』 2014年1月14日 朝日ホール [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『ニシノユキヒコの恋と冒険』 を完成披露試写会で鑑賞しました。 登壇者は豪華でした  竹ノ内豊、尾野真千子、成海璃子、木村文乃、本田翼、  麻生久美子、中村ゆりか、井口奈己監督 登壇  一番来て欲しかった、阿川佐和子は都合で試写会の前の会見には居たけど  こちらには来れず・・・残念。  阿川佐和子の談話として、竹ノ内豊と手も触れられなかったということは紹介された(笑)  女優陣のコメントは長回しが多く、あまりに長いので終わりかなと思って  竹ノ内豊の顔を見るとムフフというコメントが多かった。。。... [続きを読む]

受信: 2014-02-14 11:15

» ニシノユキヒコの恋と冒険 [佐藤秀の徒然幻視録]
ボガートとバーグマンが降りて来た 公式サイト。川上弘美原作、井口奈己監督。竹野内豊、麻生久美子、中村ゆりか、阿川佐和子、田中要次、尾野真千子、成海璃子、木村文乃、本田 ... [続きを読む]

受信: 2014-02-14 21:29

» ニシノユキヒコの恋と冒険 [とりあえず、コメントです]
井口奈己監督が川上弘美著の同名小説を映画化したコミカルなラブストーリーです。 チラシを見て、白い帽子を被っている竹野内豊さんの写真がカッコいいなあと気になっていました。 観ているうちに、ニシノくんの魅力に引き込まれると同時に、 この人が振られるのも分かるなあとちょっと可笑しくなってくるような物語でした(^^ゞ ... [続きを読む]

受信: 2014-02-15 21:53

» 『ニシノユキヒコの恋と冒険』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「ニシノユキヒコの恋と冒険」□監督・脚本 井口奈己 □原作 川上弘美 □キャスト 竹野内 豊、尾野真千子、成海璃子、木村文乃、本田 翼、       麻生久美子、阿川佐和子、中村ゆりか、田中要次■鑑賞日 2月11日(火)■劇場 TO...... [続きを読む]

受信: 2014-02-19 08:21

» 映画・ニシノユキヒコの恋と冒険 [読書と映画とガーデニング]
2014年 日本原作 川上弘美 何度も言っていますが、軽い恋愛映画はほとんど鑑賞しませんしかし川上弘美さん原作ということで−期待は少な目に−映画館へ行ってきました ルックスもよく、仕事もでき、セックスもよく、女には一も二もなく優しいそして、女に関して...... [続きを読む]

受信: 2014-02-20 08:25

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 『ニシノユキヒコの恋と冒険』を渋谷Humaxシネマで見ました。 (1)本作は、そのタイトルからして、主人公が、 『源氏物語―千年の謎―』の光源氏のように、たくさんの女性との間で織り成す恋と冒険が描き出されているのかなと思って映画館に行きました。  確かに、本作...... [続きを読む]

受信: 2014-03-07 06:30

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