ポン・ジュノ監督『スノーピアサー(Snowpiercer)』クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、コ・アソン、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、オクタヴィア・スペンサー、他
注・内容、ラストに触れています。
『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』『グエムル』『母なる証明』(←スゴイ!全部傑作!)のポン・ジュノ監督がフランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作に描くSF作品『スノーピアサー(Snowpiercer)』脚本はポン・ジュノ監督とand表記で「その土曜日、7時58分」のケリー・マスターソン
物語・地球温暖化を防ぐべく世界中で散布された薬品CW-7により、氷河期が引き起こされてしまった2031年の地球。生き残ったわずかな人類は1台の列車に乗り込み、深い雪に覆われた極寒の大地を行くあてもなく移動していた。車両前方で一部の富裕層が環境変化以前と変わらぬ優雅な暮らしを送る一方、後方に押し込められて奴隷のような扱いを受ける人々の怒りは爆発寸前に。そんな中、カーティス(クリス・エヴァンス)という男が立ち上がり、仲間と共に富裕層から列車を奪おうと反乱を起こす。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo1
●すのーぴあさー、すのーどやさー(By いくよくるよ師匠)と、アホなギャグを飛ばしている場合ではない。これは今年2014年7月が発端となる話なのだ。
とにかく止まらない地球温暖化に対して人口冷却物質CW-7を散布して防ごうとするところから映画は始まる。凡百の監督ならギラギラに暑い場面も描くところをポン・ジュノ監督は字幕とナレーション、そして散布しているジェット戦闘機と思しき機影を小さくとらえる。(青い空にすーっと白い長い白煙)
そしていきなり列車内へと。
このいきなりというところが「暴走機関車」(黒澤明脚本・アンドレイ・コンチャロフスキー監督)「アンストッパブル」(トニー・スコット監督)の系譜(屋根には登らないけれど「北国の帝王」とか列車舞台映画というのは何かと面白い)
●この手の最下層の人間が上層(支配層)を打ち倒すために革命・反乱を起こす物語の場合、高層なビルや要塞のようなものが多く下から上という構図になるが本作は最後尾から先頭車両といわば長い長いトンネル(極めてゲーム的)を横へ横へと移動していく。
さて、その最後尾の車両内はどことなくジュネ監督の映画のような世界観(バンド・デシネ原作という点もうなづける)
途中車両(一般乗客)は菜園あり、水槽あり、寿司カウンターあり、学校あり、美容室あり、プールあり、クラブありといろいろと楽しませてくれる(そして急にゆる〜い感じになったりして、いかにも)
●いくつかの疑問
・世界の標準時はどこで?
エカテリーナ橋がこの列車世界の1年の区切り。
ここを起点としてハッピーニューイヤーとなるのだ。
(台詞が17年前と言っていたのが、この起点より後では律儀に18年後と言ってる 笑)
そこでは血みどろの戦いが繰り広げられていても(先頭車両目指してカーティスと仲間が突き進んでいく途中先頭車両側の阻止にあっている最中)、全員停戦となり「ハッピーニューイヤー」を祝う(←一瞬「エッ」って思う間合いw)
・身長と腕の長さを計られて連れ去られた子供たちはどこへ?
実は最期の最期に判るのだが("エンジン"の部品の一部として車両下部に…)
●しきりに出てくる74%という数字。(食事としてだされるブロック型の"プロティン"と称される食べ物が配給されるときに必ず隊列を組ませ人数を把握しているのもそのため)
その理由もこの先頭車両、ウィルフォード(エド・ハリス)の部屋で判る。
「"列車"は世界だ」
「閉鎖的生物世界では比率が難しい」
「全てはバランスなんだよ」
(これが74%の意味)
「そのために幾度となく反乱や今回の君のような革命が必要だったんだよ」
(人数調節という意味では一種のポピュレーション)
「わたしももう歳だ。君がこの世界をひきついでくれ。」
そう言ってカーティスに話すウィルフォード。
しかし、外の雪は溶け始めていてもう間もなく外へ出られるはずだということをナムから聞いている。そのために先頭車両横の扉を吹っ飛ばす目的で参加したことも)
そして…。
※Memo2
●キャスティングがいつものガンちゃん(ソン・ガンホ)以外は多国籍配役。列車のオーナー・ウィルフォード産業の総帥がエド・ハリスで最後尾車両のリーダー的存在の長老がジョン・ハートと対(つい)になっている(実は電話で話し合っていたということも判明する)。トンボのような、平田隆夫とセルスターズの"みみんあい"(←判る人には多分ウケる)のようなというか巨大な眼鏡をかけて入れ歯をしている総理メイソンを怪演したのは驚きのティルダ・スウィントン、前述の連れ去られた子供を取り戻そうと革命に参加する母親役でオクタヴィア・スペンサー。そして何が嬉しいってソン・ガンホとコ・アソンがそのまま「グエムル」と同じ役設定というところ。
●今回はデジタルかな?、と思ったら、さすがポン・ジュノ監督、ということで35mmフィルム撮影でした! カメラはArricam 標準タイプのSTと軽量タイプのLT、アリフレックス435アドバンスド.
●タイトルデザイナー記載はBaek Jong-yeol (617 GRAPHICS)
映画『スノーピアサー』公式サイト
http://www.snowpiercer.jp/
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【SNOWPIERCER】 2014/02/07公開 韓国/アメリカ/フランス PG12 125分監督:ポン・ジュノ出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベル、オクタヴィア・スペンサー、ユエン・ブレムナー、アリソン・ピル、コ・アソン、ジョン・ハー...... [続きを読む]
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受信: 2014-02-18 22:54
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「スノーピアサー」★★★☆
クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、
ティルダ・スウィントン、オクタヴィア・スペンサー、
ジェイミー・ベル、
ユエン・ブレムナー、コ・アソン、
ジョン・ハート、エド・ハリス出演
ポン・ジュノ監督、
123分 2014/2/7公開
2013,韓国、アメリカ、フランス,ビターズ・エンド、KADOKAWA
(原題/原作:SNOWPIERCER )
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受信: 2014-02-19 20:37
» スノーピアサー/SNOWPIERCER [我想一個人映画美的女人blog]
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フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作に、
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近未来SFアクションエンターテインメント
制作には、パク・チ...... [続きを読む]
受信: 2014-02-20 00:10
» 映画『スノーピアサー』観てきた [よくばりアンテナ]
浅田真央ちゃんのSPでみんなが沈んでいる日。
真央ちゃんのこと考えながら運転してて映画館へ向かう道を間違えてしまったよ。
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» スノーピアサー [C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜]
スノーピアサー
13:韓国=アメリカ=フランス
◆原題:SNOWPIERCER
◆監督:ポン・ジュノ「母なる証明」「グエムル 漢江(ハンガン)の怪物」
◆主演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベル、オクタヴィア・スペンサー、ユエン・ブレンナ...... [続きを読む]
受信: 2014-02-21 22:24
» 『スノーピアサー』 [時間の無駄と言わないで]
韓国映画だけど台詞は殆どが英語。
キャストもクリス・エヴァンス、ジェイミー・ベル、ジョン・ハート、ティルダ・スウィントン、エド・ハリスっつうハリウッドの凄まじい面子を ... [続きを読む]
受信: 2014-02-22 23:30
» 映画『スノーピアサー』を観て [kintyres Diary 新館]
14-14.スノーピアサー■原題:Snowpiercer■製作年、国:2013年、韓国・アメリカ・フランス■上映時間:125分■料金:1,800円■観賞日:2月11日、角川シネマ有楽町(有楽町)□監督・脚本:ボン・ジュノ□脚本:ケリー・マスターソン◆クリス・エヴァンス◆ティルダ...... [続きを読む]
受信: 2014-02-23 23:34
» 残された人々~『スノーピアサー』 [真紅のthinkingdays]
Snowpiercer
2014年7月。温暖化を阻止すべく打ち上げられたCW-7ロケットの影響で、地球
は凍結状態となり、生物のほとんどは死滅する。17年後、残された人類を乗せた
列車 「スノーピアサー」 は、一年かけて地球を一周する軌道を走り続けていた。
韓国の鬼才(アジアのスピルバーグ、とも呼ばれているらしい)、ポン・ジュノ
監督のハリウッ...... [続きを読む]
受信: 2014-02-26 20:08
» スノーピアサー 【劇場で鑑賞】 [映画B-ブログ]
「グエムル」などでしられるポン・ジュノ監督 の新作SF映画「スノーピアサー」が公開されました ので観に行ってきました。韓国とアメリカとフランスの合作映画になり キャストも国際的、ボン監督の映画は「グエムル」 を以前観た以来の鑑賞になります。 スノーピアサー 原…... [続きを読む]
受信: 2014-03-21 00:01
» スノーピアサー [銀幕大帝α]
SNOWPIERCER
2013年
韓国/アメリカ/フランス
125分
SF/サスペンス/ドラマ
PG12
劇場公開(2014/02/07)
監督:
ポン・ジュノ
『母なる証明』
製作:
パク・チャヌク
原案:
ポン・ジュノ
脚本:
ポン・ジュノ
出演:
クリス・エヴァンス:カーティス
ソン...... [続きを読む]
受信: 2014-06-11 22:48
» 人類は列車の中 [笑う社会人の生活]
13日のことですが、映画「スノーピアサー」を鑑賞しました。
氷河期が引き起こされてた 2031年の地球、残りわずかな人類は1台の列車に乗り込み、極寒の大地を行くあてもなく移動していた
後方車両の奴隷のような扱いを受ける貧困層は前方車両の優雅な暮らしを送る富裕層...... [続きを読む]
受信: 2014-06-17 22:23
» スノーピアサー [いやいやえん]
ポン・ジュノ監督が「氷河期の地球を疾走する全人類唯一の生存空間の列車」という、え、ちょっとありえねーだろな設定で挑むSF大作。元はコミックらしいですねー。新鮮味のある映画だった。
個性的であくの強いキャラたちがたくさん登場しますが、そのどれもが区別がつくって素晴らしいですね。しかし、列車の暴動の最中で主要キャラも次々と死んでいきます。
簡単にいえば、反乱軍のリーダーになったカーティスらが列車の後方から、先頭車両にいる列車の創造主を目指して扉をやぶり進行しながら、富裕層側とのバトルを繰り広... [続きを読む]
受信: 2014-07-23 08:22
» スノーピアサー [タケヤと愉快な仲間達]
監督:ポン・ジュノ 出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベル、オクタヴィア・スペンサー、ユエン・ブレムナー、アリソン・ピル、ジョン・ハート、エド・ハリス、ルーク・パスクァリーノ、ケニー・ドーティ
【解説】
『母な...... [続きを読む]
受信: 2014-08-13 13:38