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2014-03-03

スティーヴ・マックィーン監督『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』

それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』監督は『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックィーン。主演のソロモン役をキウェテル・イジョフォーが演じる。共演にはマイケル・ファスベンダーベネディクト・カンバーバッチブラッド・ピットポール・ダノ、他

物語・1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの非道な仕打ちに虐げられながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。やがて12年の歳月が流れ…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

12years_a_slave

Memo1
原題「12 Years a Slave」ではあまりにも直球すぎて、そのままだし、邦題「それでも夜は明ける」では感動作のように聞こえてしまう。しかし、この映画実際にはそういった単純なテーマでは括りえない重層な語り口を持っている。
淡々としているがショット、ショットの揺るがない意志、決意のようなものが積み重ねられる映画だ。
本作を見るまで自由黒人という呼び方があること(もはやその言葉自体が差別的だが)を全く知りませんでした。(その歴史的背景も)
そして衝撃的なのはニューヨークで普通に家族と暮らしていたソロモンがサーカスなどを組み込んだ興行旅行の奏者を探しているという話で騙され(この話を持ってきている二人組がベラベラ喋り続けていかにも胡散臭いのだが)酒に酔わされ気がついたときは手脚を鎖につながれていた。
この、いきなりの描写によってソロモンと同体験の如く見ている観客そのものを奴隷市場へと連れ去っていかれることとなる。
突然、奪われる自由。その恐怖…
(それは現代においても、いろいろな意味を含め起こりうることなのだ…)
ルイジアナ州に連れてこられたソロモン。
ベネディクト・カンバーバッチ演ずる農園主フォードは理解があるのだが大工のテイビッツ(ポール・ダノ)はやたらと丁寧な言葉づかいと仕事ができるソロモンのことが気に入らない(そしてテイビッツ自体、卑小な性格でもある)
ついには仲間を呼んできてソロモンを樹に吊るし上げ足がつくかつかないかのところで放置したままにしてしまう。この時のフィックスで撮られたシーンは息が詰まる。そして、背後を何も無いように(見て見ぬふりの者たちもいる)ふるまわれ、子どもが遊んでいる。
ついにはサディストにして嫉妬深い、残虐なエップス(マイケル・ファスベンダー)の元に渡されることに。気に入っている黒人女性のパッツィー(ルピタ・ニョンゴ)を虐げるエップス。そのことを気に入らない妻のメアリー(実は1番残酷かも)。さらに酷いこととなっていく…。
惜しむらくはブラッド・ピット(カナダ人の大工、奴隷制度に反対している)が登場してくると物語的にほぼ終盤にさしかかっていることもあって「あー、これで助かるんだな」ということが読めてしまうこと。(本作の製作者のみでよかったかもしれない、が、資金集めの際の条件でブラッド・ピット出演条項があったのかもしれないとも思う←それにしてもよく本作を完成させた、その手腕に拍手です)
12年の歳月
ソロモンがニューヨークで暮らしていたときの顔と12年奴隷として過ごしたあとの顔、その変わり様、その眉間の深い(険しい)皺。
険しい皺が刻まれた顔を長回しでずっと捉えたショット。
その表情からいろいろなことが浮かび上がっていく。
本作、締めくくりの白眉なるシーン。
※ラストは家族との12年振りの再会(孫までできている)
※1853年に原作が出版されたということなどが字幕にて記載(今から150年以上前!)

Memo2
衣装デザイナーは今年82歳の大御所(本作を含めアカデミー衣装デザイン賞ノミネート6回)のパトリシア・ノリス
Vanity Fair : スケッチと記事
http://www.vanityfair.com/vf-hollywood/12-years-a-slave-costume-design
最初のノミネートはテレンス・マリック監督『天国の日々』!
Main/End title designerはAntony Buonomo
メインロゴと同じデザインのタイトルが手紙の上に描かれている。
エンドタイトルの使用フォントとそのサイズなど端正な仕上がりも本作の真摯さを表していて素晴しい。
撮影はスティーヴ・マックイーン監督の前2作に続いてショーン・ボビット(ニール・ジョーダン監督「ビザンチウム」やリメイク版「オールドボーイ」も)
アカデミー賞ノミネートは無いが、今後出てきそうな予感(かなり遅咲き?)
音楽、ハンス・ジマー(バンバン劇伴ではなく繰り返し使用される情緒ある主旋律によるシンプルなもの)
「それでも夜は明ける」シナリオPDF保存できます。
(Foxsearchlighサイトで公に公開されているものです)
http://d97a3ad6c1b09e180027-5c35be6f174b10f62347680d094e609a.r46.cf2.rackcdn.com/film_scripts/12YAS_SCRIPT_BK_COVER_PAGES_FINAL.pdf

追記
第86回アカデミー賞
作品賞、脚色賞、助演女優賞(
ルピタ・ニョンゴ)を受賞

映画『それでも夜は明ける』公式サイト

http://yo-akeru.gaga.ne.jp/


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受信: 2014-03-06 19:03

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受信: 2014-03-08 18:56

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受信: 2014-03-29 15:16

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受信: 2014-05-31 22:35

» 奴隷という生活 [笑う社会人の生活]
14日のことですが、映画「それでも夜は明ける」を鑑賞しました。  1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン 彼はある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまい・・・ 重厚な重き作品、やはり作品賞...... [続きを読む]

受信: 2014-09-28 22:07

» それでも夜は明ける [いやいやえん]
【概略】 突然誘拐され、奴隷として売られた黒人音楽家・ソロモン。差別と虐待を受ける日々を耐え忍ぶが、ある男との出会いが彼の運命を大きく変えることになる。 ドラマ 黒人差別問題が題材の映画は昔からあったけれど、表面上はなくなったとは言え根強く残っているからこそ何度も取り上げるのでしょうね。アメリカの負の歴史にスポットをあてた重厚で見ごたえのある作品です。しかし映画としては見ても苦しいだけでそこに憤怒の気持ちはわいても、特別この作品だけに、というものでもなくて、そういう意味では無難な仕... [続きを読む]

受信: 2015-09-02 08:20

« ピーター・ジャクソン監督『ホビット 竜に奪われた王国(The Hobbit : The Desolation of Smaug)』"ゆきて帰りし物語"が待ち遠しい! | トップページ | アマンダ・セイフライド主演、ピーター・サースガード出演、ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン監督『ラヴレース(Lovelace)』"何がリンダに起ったか?" »