タイトルデザイン_43 (Picture Mill) 『デンジャラス・バディ(The Heat)』ポール・フェイグ監督、サンドラ・ブロック、メリッサ・マッカーシー
『デンジャラス・バディ』
(The Heat)
ポール・フェイグ監督
サンドラ・ブロック
メリッサ・マッカーシー
物語・麻薬組織の捜査を命じられた(真面目な)FBI捜査官サラ・アッシュバーン(サンドラ・ブロック)と(登場した時点でわかるぐらいw)の不良刑事シャノン・マリンズ(メリッサ・マッカーシー)は、お互い不本意ながらコンビを組んで事件の解決を図るのだが…
※Memo1
●全くタイプの違うふたり。そして反発しあいながらも次第にわかりあえていくというバディもの王道ストーリー骨格。それを演じるのがメリッサ・マッカーシーとサンドラ・ブロックという部分ですでになにやら可笑しい。
●開巻すぐにガサ入れシーン。
サラがあんたは超能力者か、と思えるほどテキパキと麻薬や武器を見つけていく(その辺りが同僚から杓子定規的な印象で煙たがられ気味)
あ、警察犬の鼻もかたなし(←シュンとするw)
●案の定、出会った瞬間から全く合わないふたり。
マリンズの捜査手法はドカンドカンの見たままの突進ぶり。サラは基本に忠実、手順を踏んでの捜査と対照的。(取調についても、そう)
●そのふたりが、と、いうかサラが徐々にタガが外れ始めていくきっかけとなるシーンが2回。
クラブへの潜入。
その格好では銀行員みたいだとマリンズに袖を切り、パンツも短パンスタイルへ破かれる。(髪の毛が形状記憶しているのかというぐらいに乱れないサラw)
そこでの(奇妙な)ダンス。
もうひとつは、せっかく重要なキーマンを逮捕したにもかかわらず、DEAとの歩調合わせのためにサラに捜査から外れるように告げるFBI上司。
なぐさめるように「警官が仕事の後に飲みに行かないでどうする」とパブへ連れて行くマリンズ。
そして。
タオルでバンダナ、テープを貼ってブタ鼻、同じ曲で26回以上踊る、髪の毛は乱れ着衣も乱れ(下着も顕に)、勢い余った乾杯で手を怪我したりとメチャクチャなことに。
翌朝…。
●ポールフェイグ監督。
ひとつのシークエンスが長くなるきらいがあるが、そのベタな呼吸が好きな人にはたまらない(例えが違うかも知れないけれど吉本新喜劇の間寛平と池乃めだかの猫ギャグに通ずる!?)
例えばこんなシーン→マリンズの弟が事件にかかわっているために命を狙われるかも知れないということで家族全員で隠れるための移動だけで10分。
そのあとのまさかのスプラッターかというレストランでのパンケーキ喉つまらせ騒動にも10分。
(直後の電話奪い合いも 笑)
●途中でサラの生真面目な性格の出目(孤児だったという)が判ってくるのだが、そのことを踏まえてのバディでもなくこういった(アルバムの最後に書いてあった)言葉で締めくくられているのが、ちょいホロ(ちょっとほろり)で素晴しい。
"FOSTER KID-
NOW YOU HAVE A SISTER.
Mullins"
●やたらとタイトルにデンジャラスを入れられてしまうサンドラ・ブロック。
「ゼログラビティ」も全米での高評価&ヒットがなければ「デンジャラス・グラビティ」になっていたかも(と、これは蛇足)
※Memo2
●メインタイトルシークエンスはPicture Mill
70年代風味のバディものタイトルを想起させるワクワク感に満ちたメインタイトル。(このタイプの見せ方、ここ数年増えているような気がします)
タイトル部分動画あり
http://www.picturemill.com/TheHeat.html
THE HEAT US公式サイト
http://www.theheatmovie.com/
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