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2014-09-28

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy)』ジェームズ・ガン監督、クリス・プラット主演

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
Guardians of the Galaxy
監督 : ジェームズ・ガン
出演 : クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デビッド・バウティスタ
ブラッドレイ・クーパー、ヴィン・ディーゼル
リー・ペイス、マイケル・ルーカー
カレン・ギラン、ジャイモン・フンスー、ジョン・C・ライリー
グレン・クローズ、ベニチオ・デル・トロ、他

物語・自らスター・ロードと名乗るトレジャーハンターのピーター・クイル(クリス・プラット)は無限の力を持つパワーストーンのオーブを入手するものの、その後逮捕され刑務所に入れられてしまう。ピーターは賞金稼ぎのロケット、相棒のグルートやオーブを狙うガモーラらと刑務所を脱獄するもオーブの力で宇宙を滅亡させようとする強大な悪と戦うこととなり…。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Gotg

Memo1
映画館を出たときにはメンバー5人全員のことを好きになって出ていくというなんだかチャーミングな作品だ。
またすぐに会いたくなる(再見したくなる←実際再見しました)。
そして敵キャラ、サブキャラ含めて憎めないのも素敵なところ。
(ラストの「ダンスバトル」と歌いながら「これは何を?」と最後の攻撃、既のひと振りの手を止めてしまうボスキャラ、ロナン←油断するにもほどがある 笑。「お前が食べられてしまうところを助けたんだぞ」と20年間恩着せがましく言い続けてピーターを家族のように扱ってきた名悪役マイケル・メーカー演ずるヨンドゥなどなど)
グルートが仲間を助けるために身をていして創り上げる繭による母艦墜落シーンはグルートとロケットによる泣かせシーン。
ここでのサントラ(曲名 : Groot Cocoon←そのままのタイトル)も相まってピッタリ。
ゾーイ・サルダナは『アバター』の時は青。そして今回は緑に。
ちなみに同じロナンに育てられた姉妹、ネビュラは青。
「見てみろ、これがお前たちの守護神だ」
この台詞を敵役ロナンが告げる(ピーターらは一度も、銀河の守護神などとは名乗っていない。にもかかわらず)
ある種の定石。
エンドクレジット後にライカ犬(と思しきわんちゃん)のあとに登場する『ハワード・ザ・ダック』
公開年が1986年なのでピーターが地球にいた頃(おそらくは母親も元気だった頃)に母子で見てる?かも?
アヴァンタイトルの10CCからオープニングの「おいおい、これがマイク替わりかよー」というタイトルシークエンス。ウガチャカからチェリーボム、そしてエンドタイトルのジャクソン5にのせておくる"ダンシングちっちゃなグルートさん"までサントラの見事さ(「何故に銀河で70年代ミュージック!?」の必然性含め)。
それにしてもデヴィッド・ボウイは今年、見た映画で3作目の楽曲使用!
そして本作の魅力だと思う1980年代はじめのスピルバーグ、ルーカス印(しるし)を想起させる醸しだされる雰囲気。
(当時は座席指定もなかったので「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」や「スターウォーズ ジェダイの復讐」など早く観たい人達は先行オールナイトに2時間前から並ぶというのがお決まり。その頃に見た映画の感覚に近い)
あ、あとジョー・ダンテ監督『エクスプローラーズ』のテレビ番組のマネばかりする宇宙人とかROBERT PALMER「ALL AROUND THE WORLD」とか、ふと想起。

Memo2
タイトルシークエンスは『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』も手がけたERIN SAROFSKY率いるSarofsky Corp
http://sarofsky.com/work/
(タイトルデザイナー名義が別の名前になっていたりと、この項目未確認情報も多いので訂正あるかもです)
End Title(表記はEnd Crawl←最近「マレフィセント」など含め、この表記多し)はSCARLET LETTERS

補足Memo
前作『スーパー!(SUPER)』タイトルシークエンス
(動画、インタビュー他)
http://www.artofthetitle.com/title/super/

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/gog

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2014-09-18

『アバウト・タイム~愛おしい時間について~(About Time)』リチャード・カーティス監督、ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、他

注・内容、台詞に触れています。
アバウト・タイム~愛おしい時間について~
About Time
監督 : リチャード・カーティス
主演 : ドーナル・グリーソンレイチェル・マクアダムスビル・ナイ

物語・自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Abouttime

Memo1
ビル・ナイお父さんが「我が家系の男子には秘密がある」と真顔で打ち明ける時点で笑ってしまいました( ´ ▽ ` )
「タイムトラベルといっても残念ながらヒトラーを暗殺したり、トロイのヘレンとつき合ったりと歴史を変えるほどのことはできない」
(実際、ディケンズを何回も読み直すことぐらい)
ティムを演じたドーナル・グリーソン。
まもなく公開『フランク』や『スターウォーズ : エピソード7』に出演とこれからの注目株。レイチェル・マクアダムスはウディ・アレン、テレンス・マリック、デ・パルマと名立たる監督作への出演が相次いでの本作(既にタイムトラベルものとして『きみがぼくを見つけた日』に出演済み)
プロットを読んだ時点ではティムとメアリーが無事結婚できるのかがメイン軸かと思いきや中盤で妊娠、結婚、出産と話がすっと進んでいき妹のことや父親のことなど家族についての物語、ひいては自分自身の毎日の過ごし方についての物語が本作のテーマだと気づく。
(もちろん、少しのズレでメアリーと出会わなくなってしまう出来事のドタバタもあったり、多幸感溢れるふたりのデートシーンもありと磐石)
毎週金曜日に家族で家の壁面をスクリーンにしての野外上映会なんて、その時点でちょっと変わっていて面白い。
タイムトラベルはどこで区切りがつくのか?
父が亡くなった後に直系で新たな子孫ができるということは本人がいない次元となるので、もうタイムトラベルで会うことは出来なくなる。
メアリーが3人目の子どもが欲しいと言い出したとき。
ティムのモノローグ
「未来にイエスということは父と永遠にさよならということになる」
そして(父がなくなった後も過去に戻って)いつものように卓球(これは冒頭から出てくる)をするティムと父
気づく父
「そういうことか…」
「何かできること、ある」
そして最後の父との一日。
子供の頃に戻ったティムと父が海岸を走る。
同じ日を繰り返すことによって判る一日一日の何気ない出来事の愛おしさ。
「今はタイムトラベル能力は使っていない」
「でも、その日に戻ってきたかのように、その日起こることを楽しむ」

Memo2
衣装デザイナーはVerity Hawkes
レイチェル・マクアダムス演じるメアリーの性格付けの重要なポイントであるファッション。(ティムのファッションもメアリーに会う前、出会ってから、結婚後と次第に変わっていきます)
メアリーは1970年代のオジー・クラークを想起させる花柄のワンピースなどビンテージなものを、好んでいる。
その実際のファッションについての記事
http://onscreenstyle.com/2013/11/about-time-movie-fashion-rachel-mcadams-mary/
MAIN TITLEはFRED AND ERIC
http://www.fredanderic.com/work/about-time/?category=branding
使用されている楽曲が素晴らしい。
"The luckiest time"や"How Long Will I Love You"(前述、ティムとメアリーが出会ってからの出勤前の駅ストリートミュージシャンシーン)など、後から聴くだけでシーンが蘇る美しい曲です。

アバウト・タイム~愛おしい時間について~
http://abouttime-movie.jp/

 

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『フライト・ゲーム(NON-STOP)』ジャウム・コレット=セラ監督、リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、他

注・内容、犯人に触れています。
フライト・ゲーム
NON-STOP
監督 : ジャウマ・コレット=セラ
出演 : リーアム・ニーソンジュリアン・ムーア、他

物語・ニューヨークより146人の乗客乗員が搭乗した、ロンドンへと向かう旅客機。その警備を任されている連邦保安官ビル・マークス(リーアム・ニーソン)のもとに、1億5,000万ドルを指定口座に入金しなければ20分おきに機内の人間を1人ずつ殺害するという異様な犯行予告メールが届く。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Nonstop

Memo1
どう描けば全員容疑者に見えるかを逆算して編んだ脚本と推測。
そのためには多少の辻褄があわない部分があったとしても、そこはまさに原題のNON-STOPのためならばといった勢いでストーリーを進めていく。
地上とのやり取りをカットバックなどで描かず、全て機内のみで展開する辺りも、その勢いを削がない理由では?
公開前に配布されていた8ページ小冊子に「怪しすぎる乗員乗客」として写真入り紹介記事が(座席図付き)。
さて、犯人は?
冒頭、空港で話しかけてきた人物(実は犯人。同じように共犯者のプログラマーとも所持品検査時に会っている)からNY市警の警察官、キャビン・アテンダント(以下CA)と副操縦士に至るまで、さらにはリーアム・ニーソン演ずるビルマークスの妄想ではないのといったことまで考えてしまうような描写もあり、飽きさせることはない。
(あ、ジュリアン・ムーアが出てる時点で、ちょっと『フォーガットン』系トンデモオチ期待しましたが 笑)
前半に出てくる長回しワンカット(全員のボディチェックをエコノミー、ビジネスと行うシーン。そのままコックピットまで入り込む)がCG繋ぎありにしても面白い見せ方。オープニング部分も油断大敵な会話(飲酒のことや容疑がかけられた時裏目にでる電話内容など)とカメラワーク(メインタイトルの出し方も)
犯人が判るシーン。
乗客がネットに公開したビル・マークスの教師トムへの力づくな取り調べシーンを写した動画。それをニュースが流しているものに弁護士チャーリー(3番目の犠牲者)の前を通り過ぎる際に犯行メールに使われたスマホをトムが上着へ入れるところが映っていたのだ。←ここ、スクリーン上でもかなり判別しにくい
(このチャーリーの座席を横切るシーンに、そのシーンが伺える部分が映っているかどうかは再見してみないと判りませんが←写していたらスゴイけど…)
ビルとCAのナンシーが昔から知り合いということが判るシーン。注文したジントニックがペットボトルのミネラルウォーターとして置いていくところ(アルコール依存症のことを知っている)や喫煙者であるために隠れてトイレで煙草を吸う描写が序盤であっての機長殺害の方法に気づくシーンなど細かい描写も多い。

Memo2
Main & End Title DesignはPROLOG FILMS.
(End Titleは別映画でよく使われている案内掲示板を使った手法。不思議なフォーカスニュアンスのメインタイトルの出し方)。

映画『フライト・ゲーム』公式サイト
http://flight-game.gaga.ne.jp/

ジャウム・コレット=セラ公式サイト
http://www.jaumecolletserra.com/

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2014-09-03

『バルフィ!人生に唄えば(Barfi!)』アヌラーグ・バス監督、ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラ、イリアナ・デクルーズ

バルフィ!人生に唄えば
Barfi !
原作・脚本・監督:アヌラーグ・バス
主演 : ランビール・カプールプリヤンカー・チョープライリアナ・デクルーズ、他

物語・バルフィ(ランビール・カプール)は、生まれたときから耳が聞こえないことで会話ができないものの目線と身振り手振りで感情を表現し、街の人気者となっている。資産家との愛のない結婚に悩むシュルティ(イリアナ・デクルーズ)はバルフィに思いを寄せていた。一方、家族からの愛情に恵まれなかったジルミル(プリヤンカー・チョープラ)も、バルフィにだけは心を開き、次第に惹かれていく。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Barfi

Memo
主演のランビール・カプールの顔が「Mrビーン」ローワン・アトキンソンに似てるなぁ、と思っていたら結構動きとか顔芸とか意識してやっていた。
まぁ、それにしてもこの国境を越えた映画縦断的オマージュの嵐。
始まってすぐの施設全景。
いかにもクストリッツァ監督作品で頻繁に見られる奏者がそのまま画面に登場して要所要所にリズムを刻みつけていくところや『黒猫白猫』での山岳鉄道トロッコを思いおこすダージリン高原列車の線路を使ったトロッコ(というか台車)などから『アメリ』想起の音楽(場面も)、ジャッキー・チェン的身体アクションに至るまで多数。
なかでもチャップリンやバスター・キートンのサイレント映画(インド映画なのに台詞も少ない)に対しての思い入れは特に。
(言葉ではないコミュニケーションという意味で本編のテーマとも見事に合致する)
(噂には聞いていたけれどやっぱり)1番「おぉっっっ」と思ったシーンが『雨に唄えば』ドナルド・オコナーによる"メイク・エム・ラフ"シーン再現。
ソファの上で人形相手に繰り広げられる。
まさにランビール・カプールによる至芸!
(アクロバティックな壁駆け上がりバク転はやってませんでしたが)
ヒッチハイクシーンがもしや『或る日の出来事』のゲーブル、クローデット・コルベールのあの(スカートをたくし上げて脚をチラ見させて車を停める)シーン再現、と思いきやここは『菊次郎の夏』でした(あの手この手ヒッチハイクのひとつ)
追っかけ警部も「あらららら、とっつぁ〜ん」とどこかからルパンの声が聞こえてきそうな絵に描いたようなタイプ。
バルフィとの全編通じてのドタバタ追走劇。
(サイレント映画的手法極まれり!)
バルフィを挟んでのふたりの女性。
最後はどちらを選ぶことになるのかということとなるのだが途中、バルフィと別れ資産家と結婚してしまったことを後悔する(しはじめている)シュルティのバルフィとジルミルのふたりの事を語る台詞
「不自由だけど愛に満ちあふれている」
ラストの靴投げ上げシーンから連なるバルフィ、ジルミル再会シーンも素晴らしいが特に印象的だったのは(誘拐されたこととなっている)バルフィにくっついてきて離れないジルミルとのロードムービー部分。
木漏れ日射す枯葉の中を歩調を合わせて縦列になって進んでいくふたりのシーンが美しい。

『バルフィ!人生に唄えば』メイキング
(字幕無しですが UTV Motion Pictures 公式動画です)
Barfi 2012 Making.
http://youtu.be/vEx_mfEPvMc (約49分)

映画『バルフィ!人生に唄えば』公式サイト
http://barfi-movie.com/

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