『ビッグ・アイズ(Big Eyes)』ティム・バートン監督、エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ
注・内容に触れています。
『ビッグ・アイズ』
(Big Eyes)
監督 : ティム・バートン
出演 : エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ
テレンス・スタンプ、ジェイソン・シュワルツマン、他
※Memo1
●噂通りのクリストフ・ヴァルツ劇場!
で、ちょっと手を叩きたくなるエンドクレジットのエイミー・アダムスと現在のマーガレット(本人)との2ショット!
(いろいろインタビュー記事などを読むとエイミー・アダムスは本人宅に泊まりに行ったりと忠実に演じようとしたのに対してクリストフ・ヴァルツは全く映像なども見ないで自由に演じたとか。その辺がややもすればエキセントリックがちなヴァルツによるウォルター像になっていたのですね)
●冒頭、家を出るマーガレット
(回想形式になるのかとおもいきや前夫の家と判る)
車のハンドルを握り後部座席の娘の手を握る。これは最後、ウォルターの元から逃げ出す(このあたりのサスペンスフルな描き方がティム・バートン監督っぽくなくて逆によかった)時にも同じような構図で描かれる。
●出色のシーン
キャンベルスープ缶や洗剤などが綺麗に配置されたスーパーマーケット。(それは後のポップアートが席巻する時代を象徴するように)同じものが(複製され)幾つも並んでいる。
そこで、マーガレットはまるで強迫観念のように迫ってくる目の大きな買い物客の幻影を見る。
●暴露される絵が描けないウォルター
脅迫されて絵を描かされたと訴えるマーガレット。
「彼はジキルとハイドよ」
とにかく裁判シーンのジタバタ度合いが面白すぎる。
「彼の弁護士像はペリーメイソンだから」
1人で弁護士と被告を演じ行ったり来たり、ジョン・クロフォードや有名人との自慢話をしたりするうちに、ついには裁判長に「茶番劇はいいから」と言われる始末。
「彼の弁護士像はペリーメイソンだから」
●最初の頃にキーンの絵を買ったのが当時のオリベッティ社長(連れている女性が絵に惹かれて)というのは本当の話?
あとニューヨーク・タイムズ紙の美術評論家役でテレンス・スタンプや画廊オーナー役でジェイソン・シュワルツマン出演にニヤリ。
※Memo2
●タイトルデザインはFugitive Studios
数日前にツイート済みですが複製される(印刷される)キーンの絵が映しだされるタイトルシークエンスにかぶさる青い文字。
Studio自身のツイートによるとPhotoshopは使っていなくて全て手描きで作成されたもの。
●ラナ・デル・レイの歌( I Can Fly )というか声が流れると空気変わって「おぉっ!」となること多い(「華麗なるギャツビー」「マリフィセント」など)
●ボーダーシャツに裾上げパンツルック。当時のステレオタイプなパリイメージ?←感じとしては「巴里のアメリカ人」そのもの。もしくは「おそ松くん」のイヤミをイメージしたり←こちらも「おフランス帰りの〜」と連載当時のフランスイメージだったと推測。
さて、その衣装デザイナーはティム・バートン作品にかかせない、コリーン・アトウッド。『ビッグ・アイズ』と今年のアカデミー賞ノミネート作『イントゥ・ザ・ウッド』についての記事(スケッチ3点あり←そのウォルター衣装も)
http://carpetbagger.blogs.nytimes.com/2015/01/08/clothes-and-character-colleen-atwood-on-into-the-woods-and-big-eyes/?_r=1
映画『ビッグ・アイズ』公式サイト
http://bigeyes.gaga.ne.jp/
ティム・バートンの世界<オフィシャルサイト>
(東京展に続いて2015年2月より大阪でも開催)
http://www.tim-burton.jp/
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