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2015-01-27

『滝を見にいく』沖田修一監督。"七人のおばさん"或いは"マイナスイオンの洗礼"或いは"とんがりコーンの矢の射す方へ"

滝を見にいく
監督・脚本 : 沖田修一

紅葉を楽しみ、幻の滝を見て、温泉でゆっくりするはずだった…。ガイドとはぐれ(と、いうか、そもそもはガイドが迷ったわけですが 笑)山で迷子になった7人のおばちゃん。果たして無事に帰れるのか、滝は見られるのか…

Taki

Memo
"三人寄れば文殊の知恵"あるいは"七人の侍ならぬ七人のおばさん。この場合、誰が島田勘兵衛か"あるいは"マイナスイオンの洗礼"(←横尾忠則さんの一連の滝を描いた作品の一枚)とか"とんがりコーンの矢の射す方へ"とかいろいろ変なサブタイトルが思い浮かぶ。
外でロケしているのに密室劇的趣のある、とっても不思議な、そしてキャラクター全てが可愛らしい作品。
この七人の描き分けが上手い。
(そして説明ではなく会話や行動の中から性格が浮かび上がる)
すごくおっとりしておとなしいと思っていたら蛇を掴んで追い掛け回したりしてビックリさせられるジュンジュン。オペラをやってるクミ、その友だちクワマン(途中で腰を痛める。なにかと文句を云っている。特にユーミンとそりが合わない)。目印としてとんがりコーンをまきながら(食べながら 笑)ついていく、やや天然ボケ気味のスミスなどなど…
いろいろな台詞
(いちいち面白い)
スミス「3万円も払ったのに来てみたらおばさんばっかりだし」
(先に吐き捨てていた台詞「40越えたらみんなババア」がそのままブーメランとして返ってくる→)「あんた、さっき40越えたら、みんなババアって言ってたじゃない」
夜空を見上げ川の字になって歌う『恋の奴隷』(笑)
(それだけで共感しあう)
目的は「滝を見にいく」ことだったが、道に迷って一晩野宿することになった七人。結果として、やはり「滝は見にいく」のだが、もし道にも迷わずすんなりとガイド通りに観光していたとしたらと思うと、得られたことのほうが多くてよかったよかったというお話。
ラスト。
のんびりと農作業に来ていた人のトラクター荷台に乗って帰っていく姿が清々しい。
『滝を見にいく』を見に行くというツイートをして後で気がついたけれど昨年「ほぼ日刊イトイ新聞」内のコンテンツで同タイトルがありました(下記リンク)。まあ、この文言は普通に使われてるということですね。

ほぼ日刊イトイ新聞
映画「滝を見にいく」を見にいく。
(監督対談編とロケ地レポート編)
https://www.1101.com/takimini/index.html

映画『滝を見にいく』公式サイト
http://takimini.jp/

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