『ロマンス』タナダユキ監督、大島優子、大倉孝二、野嵜好美、窪田正孝、他
注・内容、台詞に触れています。
『ロマンス』
脚本・監督: タナダユキ
出演 : 大島優子、大倉孝二
野嵜好美、窪田正孝、他
物語・鉢子(大島優子)は、特急ロマンスカーでアテンダントとして車内販売を担当している。その日も彼女は新宿駅を出発するロマンスカーに乗り込み、いつも通り真面目に仕事をこなしていた。するとどこから見ても怪しげな自称映画プロデューサー(大倉孝二)が乗っており…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo
●タナダユキ監督オリジナル脚本。
ラブコメでありロードムービーである、いわゆる『或る夜の出来事』タイプの一日の出会いと別れ。気がつけば観客もふたりと一緒にロマンスカーに乗って箱根巡りをしている観光映画でもあります。
ほんのちょっとした逸脱で意外な展開となり翌日は少し心が軽くなって、それまで許せなかったことが許せたりするようにもなる、そんな"いい日旅立ち"映画でもあります。
●どこにでもいる中庸的な優等生タイプ(恋人にお金を貸してと言われて置いていった金額も言い合った間をとって2000円だったり←細かいけれど性格で出てる)だった鉢子(大島優子)が終盤には魅力的になっていく。この辺のどんどんチャーミングになっていく様はファンではなくとも好感の持てるところ。
また鉢子の桜庭に対する「おっさん」の言い回し(イントネーション)がいい!(あ、極端な身長差もこれまたよい)
●大倉孝二演じる桜庭が映画プロデューサー役ということで映画ネタ台詞が多数。
・道に迷ってしまい終電に間に合わなくなってたどりついたラブホテルで。
「ラ・ラ・ララブホテルって映画作ったんだ。その時、こんなラブホテル探してたんだけどなぁ」
・箱根の街で母親探しをすることになった鉢子。
制服のままではいくらなんでもということで服を買いに。
そこで桜庭のひとこと。
「マイ・フェア・レディみたい」
「何、それ」
「エッ!?知らないの?オードリー・ヘプバーンの」
「ヘプバーンは知ってるけど」
「ダメだなぁ、映画見てないねー」
・桜庭、通りにある銅像の人差し指と人差し指をくっつけて
「自転車乗りたくなってくるな」
「どうして」
「エッE.T.見てない」
・あと、映画ネタではないけれど前述服を買いに行ったときにあった会話。
「足、何センチ?」
「22.5」
「エー態度でかいのに足、小っちぇー」
万事このような会話で綴られていくやりとりが面白い。
●パンフレットデザインはタナダユキ監督『百万円と苦虫女』に続いて大島依提亜さん。(「旅のしおり」です)
・(たぶん)絶対にゴールできない「君もプロデューサーになろう」すごろくページ(笑)←560回休みとか280回休みが半分ぐらいをしめているし…。(プロデューサーの顔がひきつる双六(汗)
・パンフの下段ノンブル横に書かれていた『ロマンス』うら話(←昔の"はみだしぴあ"みたいな感じ)でひっくり返ったコメント→「大倉孝二さんは仙石原の駐車場でうんこを踏んだらしい(!)」←これ前述のすごろくでもネタになっていました 笑
映画『ロマンス』公式サイト
http://movie-romance.com/
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