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2015-11-05

『アントマン(ANT-MAN)』ペイトン・リード監督、ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、マイケル・ペーニャ、エヴァンジェリン・リリー、他

アントマン
ANT-MAN
監督 : ペイトン・リード
出演 : ポール・ラッドマイケル・ダグラス
マイケル・ペーニャエヴァンジェリン・リリー、他

物語・仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング(ポール・ラッド)。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉 体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍する ために過酷なトレーニングを重ねていくが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ant_man

Memo
twitterにも書いたけれどSFマガジン2015年10月号添野知生さんの映画評で『アントマン』がドナルド・E・ウェストレイク、ドートマンダーシリーズのパスティーシュと知り期待度Maxで見たら、まさに"それ"(しかも『ホットロック』!)
冒頭、いきなりケルプではなくてルイス(マイケル・ペーニャ)が出所するスコットを迎えにきて‥ ってそれだけでニマニマしてしまった。
盗みに入ったものを、また返しに行くノリ(ルイスの話に乗って金庫から持ち帰ったスーツがとんでもないものだということが判ってのマッハな返し方 笑)や儲け話、いい話を小耳にはさんでスコットに持ちかけるノリ、そして窃盗団ルイス、デイヴ、カート(情報収集、ドライバー、ハッカーとドートマンダーシリーズとポジションは微妙に違いますが)とスコットとのやり取りなどまさに!!
スコットの家の方向が大変なことになっているみたいだとかけつけるものの庭先で脱線している巨大機関車トーマスのおもちゃ(笑)や巨大蟻を目の当たりにして「オヨビでない…、あ、お呼びでない。これまた失礼しましたー」と、これまたバックで去っていくあたり、まさにピム博士(マイケル・ダグラス)言うところの三バカ。
見聞きした話(ウマイ儲け話…のような話)の映像にテンポよくマイケル・ペーニャの名人芸と呼べる早口がかぶさる部分が最高。そして物語をポンポーンと前進させる(続編にも期待させる)上手さ。
ペイトン・リード監督、今まで撮ってきた作品。『イエスマン』『恋は邪魔者』『チアーズ』とリアルタイムで見ているのに監督名をしっかりと意識したのは本作が初。(『New Girl』の第1シーズンで3本監督していて、これは再チェック)
できれば『アベンジャーズ』の中に組み込まれなくていいから(ピム博士の経緯もあるから、そうも言えないけれど珍しく本作では繋がりを示すエンドロール内もしくは後のオマケシーンが無かった)、このまま単体シリーズで"スコット・ラングと3人の愉快な仲間たち&博士とその娘"のノリで撮り続けてほしい。
『ホビット』3部作の2、3作目に登場した映画オリジナルキャラクターであるタウリエルを演じたエヴァンジェリン・リリーがピム博士の娘、そしてアントマン=スコットのトレーニングコーチとなるホープ役。
このホープとピム博士、スコットと娘との関係性が軸として二重になっていて実に上手い描き方。
Main-on-End Title DesignはSarofsky
http://www.sarofsky.com

アントマン|映画|マーベル|Marvel|
http://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html


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