『Re:LIFE~リライフ~(THE REWRITE)』マーク・ローレンス監督、ヒュー・グラント、マリサ・トメイ、J・K・シモンズ、他
『Re:LIFE~リライフ~』
THE REWRITE
監督 脚本・マーク・ローレンス
出演・ヒュー・グラント、マリサ・トメイ
ベラ・ヒースコート、J・K・シモンズ
クリス・エリオット、アリソン・ジャネイ、他
物語・かつてアカデミー賞を受賞するも、15年間鳴かず飛ばず状態の脚本家キース(ヒュー・グラント)は、破産寸前で妻子にも逃げられる始末。人生どん底の彼は郊外の大学でシナリオコースの講師を引き受けるが、乗り気でなく不真面目に振る舞う。しかし、子育てしながら復学したホリー(マリサ・トメイ)をはじめ真剣な生徒たちの情熱に接するうちに鬱屈したキースの心に変化が生じ…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo
●マーク・ローレンス監督とは『トゥー・ウィークス・ノーティス』『ラブソングができるまで』『噂のモーガン夫妻』本作で4作目となるヒュー・グラント。
まさに安定の展開、語り口。
着地点も予想通りなのだがクセも嫌味さもなく、すんなりと見られるのはヒュー・グラントの持ち味あってのお話。
●J・K・シモンズが『セッション』の鬼音楽教師とうって変わった役回りのラーナー学科長。
娘たち初め全員女性に囲まれた家族の話になると、すぐにホロッとする涙もろさ。
「今日は何秒で泣くか」予想されている端から娘の写真を出してきた際「この前膝の上に乗ったんだ」といって目頭をおさえる速攻さ。
キースがラーナー学科長宅を訪ねていった時に家族と一緒に見ていた(と、いうか見させられていた)映画が『食べて、祈って、恋をして』というのが可笑しい(いささか困っているらしく、ちょっと引き止めといてくれというラーナー学科長 笑)
●舞台となるビンガムトン、町の自慢はといえば回転木馬が世界一多いことと『トワイライトゾーン』の作者ロッド・サーリングの出身地であること、スピーディというジャンクフードが美味いことぐらい。
(実際、スピーディってあまり美味しそうに見えないのだが…)
●その『トワイライト・ゾーン(ミステリーゾーン)』での回転木馬のエピソード(日本放送エピソードタイトル「過去を求めて」)が物語とリンクされている。
そのエピソードで語られていたのは「過去ばかりにとらわれずに前へすすめ」
↓こちらはIMDbの記載データ。
"The Twilight Zone" Walking Distance
http://www.imdb.com/title/tt0734689/
●ビンガムトンは年中、曇っている(雨も多い)と最初に告げられているとおり曇っているか、小雨が降っている。
それゆえにホリー(マリサ・トメイが実にチャーミングに演じている。キャステイングの妙!)が言っていた「晴れた日は素晴らしいわよ」が眼前に広がるラストはあらたな人生を歩み始める決心をしたキースそのものを体現していて、まさに晴れやかだ。
●タイトルシークエンス・デザインはBig Film Design
http://bigfilmdesign.com/dsboj-rewrite/
映画「Re:LIFE~リライフ~」公式サイト
http://www.relife-movie.com/
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» Re:LIFE〜リライフ〜 [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価:★★★☆【3,5点】(F)
映画ネタがいっぱい出てきてそれだけでも満足(笑)
[続きを読む]
受信: 2015-12-05 23:14
» Re:LIFE リライフ / The Rewrite [勝手に映画評]
昔ヒットを飛ばしたことのある今は落ちぶれた脚本家が、大学の講師になり脚本を教えることから、自らの事も見つめなおすという物語。
ヒュー・グラントの本領発揮ですね〜。何となく頼りにならない、ダメ男というか、イケメンを演じています。って言うか、そのダメ男を支...... [続きを読む]
受信: 2015-12-05 23:21
» Re:LIFE〜リライフ〜 [to Heart]
上映時間 107分
脚本:監督 マーク・ローレンス
出演 ヒュー・グラント/マリサ・トメイ/J・K・シモンズ/ベラ・ヒースコート/クリス・エリオット/アリソン・ジャネイ/アンドリュー・キーナン=ボルジャー/スティーヴン・カプラン
『ラブソングができるまで』のヒュー・...... [続きを読む]
受信: 2015-12-06 21:08
» RE:Life リライフ/THE REWRITE [我想一個人映画美的女人blog]
「トゥー・ウィークス・ノーティス」「噂のモーガン夫妻」「ラブソングができるまで」
「デンジャラス・ビューティー」などの監督で脚本家のマーク・ローレンスがヒュー・グラントと4度目タッグ
映画脚本家はかつてオスカーで脚本賞も受賞したがいまは落ちぶ...... [続きを読む]
受信: 2015-12-06 23:32
» 「Re:Life〜リライフ〜」 [ここなつ映画レビュー]
ここが劇場でなければ声を上げて泣いていたと思う。それ程の作品だった!もうすごくすごく!コメディではあるけれど、楽しくケラケラと笑いながら観られるんだけど、心に響いて堪らない。ヒュー・グラント好き必見!いや、ヒュー・グラント好きでなくても!15年前に「間違いの楽園」でアカデミー賞脚本賞を受賞したキース・マイケルズ(ヒュー・グラント)が、今やハリウッドからお声もかからない冴えない中年脚本家で、食べるために仕方なく、プロデューサーの紹介でハリウッドとは真逆の田舎、ビンガムトンの大学で脚本の講座を持ち、学生... [続きを読む]
受信: 2015-12-07 12:15
» Re:LIFE リライフ [象のロケット]
かつてアカデミー賞脚本賞を受賞した脚本家キース・マイケルズは、その後15年もの間、全くヒット作に恵まれないでいる。 生活に困窮した彼は、仕方なく田舎町ビンガムトン大学のシナリオコースの講師を引き受けることに。 教師なんて柄ではなかったが、ハリウッドの脚本家に憧れる生徒たちは真剣そのもの。 彼らの質問に答えるうちに、気が付けば立派に講義を終えていた…。 ラブ・コメディ。 ≪大丈夫、人生のシナリオはいつだって書き直せる―≫... [続きを読む]
受信: 2015-12-07 19:18
» Re:LIFEリライフ [映画と本の『たんぽぽ館』]
ワンパターンでも。マンネリでも。
* * * * * * * * * *
かつてアカデミー脚本賞に輝き、
ハリウッドのトップの座を占めた脚本家キース(ヒュー・グラント)。
しかし、その後15年ヒットに恵まれず、妻とも離婚し、わびしい生活。
仕方なく田舎町...... [続きを読む]
受信: 2015-12-07 20:54
» 人生のリスタート~『Re:LIFE~リライフ~』 [真紅のthinkingdays]
THE REWRITE
キース・マイケルズ(ヒュー・グラント)はアカデミー賞受賞経験のあるハリウッ
ドの脚本家だが、今は完全に 「過去の人」 扱い。エージェントから田舎町の
大学講師の職を打診され、仕事のないキースは渋々赴任するのだったが。。
ヒュー・グラントが大好きです。きっかけは 『フォー・ウェディング』 かな?
本作で...... [続きを読む]
受信: 2015-12-20 17:58
» Re:LIFE~リライフ~ (The Rewrite) [Subterranean サブタレイニアン]
監督 マーク・ローレンス 主演 ヒュー・グラント 2014年 アメリカ映画 107分 コメディ 採点★★★★ ちょこちょこ転職を経験している私ですけど、振り返ってみるとアルバイトを除けば二つの職種しか経験したことがないんですよねぇ。その二つも、ざっくりと括れば…... [続きを読む]
受信: 2016-05-12 15:18