"どっちのアンディ?"『スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)』ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズ、他
『スティーブ・ジョブズ』
Steve Jobs
脚本 : アーロン・ソーキン
監督 : ダニー・ボイル
出演 : マイケル・ファスベンダー
ケイト・ウィンスレット
セス・ローゲン
ジェフ・ダニエルズ、他
物語・1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控えスティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタール
バーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担
当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが…。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo1
●ファスベンダーがジョブズ??
まず、それに驚く。
全く外見的にも似ていないのだが別にそっくりさん大会を描くわけではないので、ここはファスベンダーによる大量な台詞回しのうまさを堪能した。
ケイト・ウィンスレットがビジネス上のパートナー、ジョアンナ・ホフマン役。
(最初見た時、ケイト・ウィンスレットって、わからなかったー。年代に応じてのファッション、眼鏡に注目。それにしても、こんな広報担当いたらいいなぁー、と羨ましがったりする)
で、ウォズニアックがセス・ローゲン?(←まあ、どこからどーみてもセス・ローゲンですが 笑。でも、さすがにうまい)
元砂糖水売りでジョブズをappleから追い出した(と、される)ジョン・スカリーをジェフ・ダニエルズ(←このキャスティング、1番似ていたかも?)
●大胆な脚本。
網羅していくストーリー型でもドキュメンタリータッチでもなく3つの大きなターニングポイントとなる製品発表イベント(1984年Macintosh、1988年NeXT Cube、1998年iMac)を軸に(そのイベント自体も描かず)スタートまでの約30〜40分間のバックステージが描かれる。
とにかく、ぎりぎりまでもめにもめ、さらにはクリスアンと娘リサの認知、養育費、授業料問題などが(年代ごとに。リサの成長と共に)からんできて「えーっホントに、あのバックステージでこんなことがあったの」と思えるほどのテンコ盛り状態にビックリ。
●1984年、いきなり画面に爆弾マークが映っているのは笑ってしまった(懐かしい!)
(もめている)こだわっているのは著名な"hello."という画面に対しての音声。
(ここはデモ用機と販売実機とのメモリーをごまかして乗り切ることに)
何回となく台詞として出てくる「どっちのアンディ?」の(プログラマーの方の)アンディ・ハーツフェルドとの、やり取りとか、ちょっとニマニマとしてしまった。
●よく例えとして出てくる"現実歪曲空間"が本編にも出てくる。
ある意味、本作の中心的な意味合いもあるジョブズを評し、貫かれた信念の別側面として的確だと思う。
●4曲のBob Dylan
各ポイントごとに使われる曲がシーンと対応。
"THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN'"
時代は変わる
"RAINY DAY WOMEN #12 & 35"
雨の日の女
"MEET ME IN THE MORNING"
朝に会おう
そしてエンドクレジット
"SHELTER FROM THE STORM"
嵐からの隠れ場所
●さらに年代ごとに変わる撮影フォーマット
16mm/35mm/DIGITAL(Red Epic Dragon)
IMDb Technical Specifications参考
(このあたり、後から上記記載事項を見てきづいたぐらいだから初見での差異はあまり、わからないかも)
※Memo2
●Titles and Interstitial Sequences Designer > Matt Curtis
もはやダニー・ボイル監督といえばマット・カーティスというぐらい、きってもきれない組み合わせ。
アクセントとなる各年代ごとのInterstitial Sequences部分のデザインが秀逸。
●スティーブ・ジョブズというとISSEY MIYAKEによるオーダーメイドの黒タートルネックが有名だけれど最近公開された『ザ・ウォーク』主人公プティもWTC本番の際は黒のタートルが衣装のはずだった。(←落としちゃうけれど。どこかシンプルであろうとするプティとジョブズの共通項?などと思ってみたり)
●実際のジョブズを生で見たのはMac EXPOが東京で開催されていた頃に一回だけ。基調講演に参加した時だった。もちろん前述、黒のタートルにジーンズ。
↓下記画像はその時(2002年)のIDパス
(調べてみると、これが日本で開催された最後のMac EXPOでした)
『スティーブ・ジョブズ』公式サイト
http://stevejobsmovie.jp/
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» 『スティーブ・ジョブズ』 2016年2月14日 TOHOシネマズ日劇 [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『スティーブ・ジョブズ』 を鑑賞しました。
今日の2本目
【ストーリー】
1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。
この映画は、マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレットの... [続きを読む]
受信: 2016-02-19 07:43
» スティーブ・ジョブズ/STEVE JOBS [我想一個人映画美的女人blog]
わたしも、Apple製品のシンプルなのに可愛い洗練されたデザインと機能性に惹かれて
20年前からPCはAppleだし、もちろん携帯はiPhoneを持つひとり。
だけど、スティーブ・ジョブズその人については興味はさほどない。
ダニー・ボイル監督がメガホンを取り...... [続きを読む]
受信: 2016-02-19 12:02
» スティーブ・ジョブズ / Steve Jobs [勝手に映画評]
第73回ゴールデン・グローブ賞助演女優賞(ケイト・ウィンスレット)、脚本賞受賞。第88回アカデミー賞主演男優賞(マイケル・ファスベンダー)、助演女優賞(ケイト・ウィンスレット)ノミネート。
2013年にも、アシュトン・カッチャーがスティーブ・ジョブズを演じた作...... [続きを読む]
受信: 2016-02-19 21:47
» スティーブ・ジョブズ [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価:★★★【3点】(P)
これ伝記映画といっても本人の一部(新作発表会)の舞台裏のみ^^; [続きを読む]
受信: 2016-02-19 23:33
» 『スティーブ・ジョブズ』 [こねたみっくす]
「i」を「スティーブ・ジョブズ」から「私」に変えた14年間。
スティーブ・ジョブズの人間性を彼に関わる限られた人物との会話劇だけで、しかも大事な発表会の舞台裏という限られ ... [続きを読む]
受信: 2016-02-19 23:34
» 最新映画:スティーブ・ジョブス Steve Jobs (2015). ヒールな彼から浮かび上がる人物像とは。 [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
アシュトン・カッチャー主演の同タイトル(2013?)とは別物。
しかも同タイトル+ Man in the machine なるドキュメンタリーも公開中。
紛らわしいことこの上ない!
こちらは監督ダニー・ボイル(「スラムドッグミリオネア」「トレインスポッティング」)
脚本は当ブログ...... [続きを読む]
受信: 2016-02-20 14:09
» スティーブ・ジョブズ(2015) [★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★]
【STEVE JOBS】 2016/02/12公開 アメリカ 122分監督:ダニー・ボイル出演:マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズ
口先ひとつで、世界を変えた男。
STORY:1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、ス...... [続きを読む]
受信: 2016-02-23 14:16
» スティーブ・ジョブズ [映画的・絵画的・音楽的]
『スティーブ・ジョブズ』をTOHOシネマズ新宿で見ました。
(1)予告編で見て面白いと思い映画館に行ってみました。
本作(注1)の冒頭では、『2001年宇宙の旅』のアーサー・C・クラークが、巨大なコンピュータの側で子どもたちに向かって、「未来になれば、こんな大...... [続きを読む]
受信: 2016-02-26 21:41
» 『スティーブ・ジョブズ』(ダニー・ボイル監督版) [ラムの大通り]
(原題:Steve Jobs)
『スティーブ・ジョブズ』。始まったので一言。
この映画、第三幕目=クライマックスに訪れる、ある感動のショットは1秒あるかないか。
きっちりと伏線の回収がなされます。くれぐれもお見逃しなきよう。(Twitterより)
----『スティーブ・ジョ...... [続きを読む]
受信: 2016-03-14 22:50
» スティーブ・ジョブズ [映画好きパパの鑑賞日記]
スティーブ・ジョブズの伝記映画は2013年にもアシュトン・カッチャー主演であったけど、カッチャー版はジョブズの若い頃から時系列で彼の人生を描いたのに対して、ジョブズの転機となる3度のプレゼンに絞り込んだ、ダニー・ボイル監督らしい、意欲的な作品でした。 …... [続きを読む]
受信: 2016-03-17 08:34
» Think different.~『スティーブ・ジョブズ』 [真紅のthinkingdays]
STEVE JOBS
1984年、Macintosh。1988年、NeXT Cube。そして1998年、iMac。
米Apple社の創業者にして稀代のカリスマプレゼンテーター、スティーブ・ジョ
ブズは2011年、56歳の若さでこの世を去った。彼が世に出した三製品の、
新作発表会直前の舞台裏を描いた会話劇。三幕構成の舞台のようでもあ
る。タイトルロールを演...... [続きを読む]
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改めてまして、ご無沙汰しております。 先週、海外出張より帰国しまして、こちらのブ [続きを読む]
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16日のことですが、映画「スティーブ・ジョブズ」を鑑賞しました。
1984年のMacintosh、88年のNeXT Cube、98年のiMacというジョブズの人生で波乱に満ちた時期 3つの新作発表会にスポットを当て
伝説のプレゼンテーションの舞台裏を通し、信念を貫き通そうとする姿や、卓...... [続きを読む]
受信: 2016-04-20 23:21