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2017-09-29

タイトルデザイン_54 Plucky『ドリーム(Hidden Figures)』セオドア・メルフィ監督、タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー、他

注・内容、台詞に触れています。
ドリーム
Hidden Figures

監督 : セオドア・メルフィ
出演 : タラジ・P・ヘンソン
オクタヴィア・スペンサー
ジャネール・モネイ
ケヴィン・コスナー
キルステン・ダンスト
マハーシャラ・アリ、他

物語・1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Dream

Memo1
冒頭からの語り口が素晴らしくよい。
そして、全体から醸しだされるトーンが上品だ。
トイレやバスの座席、学校(白人専用という壁)、図書館など黒人差別がはっきりと行われていた時代。
ロケット軌道計算(チェックのための再計算も)などを行う非常に重要な仕事、計算手。にもかかわらず、黒人で女性というだけで別棟の窓もない部屋に押し込められて働くドロシーたち。
そんな環境の中にあっても深刻にならず持ち前の前向きなエネルギーで突破していく聡明なる女性たち姿に元気づけられる。
そして、本編全体にある"誰かが支えとなって応援している(してくれる)"空気。
押し付けがましいポジティブさではなく、まさに観終えたときに、よい心根と余韻を残してくれる映画だ。
ケビン・コスナー演じる本部長ハリソン。
マーキュリー計画を成功させるためへの静かなる決意を感じる。
そこには人種差別もない。必要なのは安全に確実に宇宙飛行士を送り出し帰還させること。職務のためには壁もない。
いい役だ。
ハリソンが黒人専用とかかれた化粧室の看板を壊す件(くだり)は、ちょっと胸熱なシーン。
『ムーンライト』でも素晴らしかったマハーシャラ・アリ
本作でも包みこむような優しさに溢れている。
夫に先立たれて女手ひとりで子供3人を育てていたキャサリンへの誠実な対応(初対面の時の非礼さの謝り方)そして、プロポーズシーン。
ここにも"支えとなって応援してくれる"人がいる。
当時、導入しようとしていたIBMコンピュータ。
あまりに大きすぎて設置部屋のドアから入らないシーンや実際の社員が動かし方に戸惑っている場面が。
そんな中、管理職をめざすも直接の管轄上司であるミッチェル(キルスティン・ダンスト)には、すげなく却下されていたドロシーが独学でFORTRANを学び、こっそりと動かしてしまう。その上、別棟“西計算グループ”の女性たちにもプログラミングを伝授して準備を整えておく先見性。
『ライトスタッフ』でジョン・グレンを演じていたのはエド・ハリス。
本作はちょっと若い感じだけれど、いかにも海兵隊から選ばれたパイロットで、しかもものすごく陽気、マーキュリー計画記者会見のために飛行場に降り立った際もNASAのスタッフたちとは少し離された位置にいたキャサリンたちに別け隔てなく挨拶していくナイスガイ。
(そのフリもあってのクライマックスのフレンドシップ7シークエンス)
女性は入れないことになっているブリーフィングにハリソンの計らいで参加するキャサリン。
そこでの素早いキャサリンの着陸地点再計算。
ぽかりとしている男性陣。
ジョン・グレンの台詞。
I like her numbers.
また打ちあげ間際での計算ミスが見つかった際も。
Let’s get the girl to check the numbers.
ハリソンの台詞
You think we can get to the moon?
それに対してキャサリン。
We’re already there, sir.

Hidden_figures

Memo2
MAIN ON END TITLES デザインはPlucky
(下記サイト > PROJECTS > MAIN TITLE選択/エンドタイトル動画あり。スマホの場合はPROJECTSで左にスライド)
http://www.plucky.la/projects/
キャサリンが800m離れた別棟へトイレのために走るバックに流れるのがこの曲。
ファレル・ウィリアムスの声が、また映画のトーンにピッタリ!
Pharrell Williams - Runnin'
(公式VEVO動画)
https://www.youtube.com/watch?v=9jXQBMNe01c
Kodak 35mmフィルム撮影・記事
Hidden Figures reunites Kodak and NASA
元々、記録フィルムなどNASAとの関わりにおいて40年の歴史を持つKodak。
まさに記事タイトル通り"NASAとの再会"となった。
撮影やカラーパレットについて興味深い内容。
https://www.kodak.com/Kodak/motion/blog/blog_post/?contentId=4295001217

『ドリーム』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

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2017-09-25

"背中あわせのランデブー" 吉田拓郎 - 松本隆 - 太田裕美。他

背中あわせのランデブー
A面吉田拓郎作曲、B面太田裕美による作曲(作詞も)。

Ohta_1978

『背中合わせのランデブー』に収録されている「失恋魔術師」はシングルとは別アレンジで、これが続く「花吹雪」「」(この3曲が松本隆作詞)への流れにピッタリ。この3曲、拓郎節と言われる独特の譜割りとコード進行全開で名曲だと思う。
とくに「花吹雪」は2度めぐる桜の季節。
恋人と友だちのさかいめを切なく綴った松本隆の詞の世界全開の名作。
画像はアルバム発売時の宣伝チラシ。
(チラシの反対側は当時、太田裕美とよくライヴ共演していた森田公一とトップギャラン)

Mt

『レコードコレクターズ』2017年10月号
特集「作詞家・松本隆の世界
名作100選のきらめくような作品群。
そして執筆者が選ぶ101番目のオススメ曲に吉田拓郎「外は白い雪の夜」と「英雄」が。
(選者は違うのに同一アルバムから)
以前にも書いたけれど「外は白い雪の夜」は最初「そして誰もいなくなった」というタイトルだった。(同曲収録の「ローリング30」レコーディング中の箱根ロックウェルスタジオからの深夜ラジオ「セイヤング」中継内で生演奏)
『レコードコレクターズ』表紙写真の構成が絶妙。中央タイトルを挟んで、それぞれが対になっている。太田裕美と松田聖子。アグネス・チャンと斉藤由貴。鈴木茂とYMO、大滝詠一とナイアガラ・トライアングルなど。

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2017-09-24

『エイリアン : コヴェナント(ALIEN: COVENANT)』リドリー・スコット監督、マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ダニー・マクブライド、他

プロメテウス』が2093年エイリアン : コヴェナント』は2104年エイリアン』が2124年という年代設定。20年刻みということで次回作は?
そして形態の変化。
本作でのネオモーフ()→ゼノモーフ()→そして…ビッグチャップ(一作目エイリアン)へと。

エイリアン : コヴェナント
ALIEN: COVENANT

監督 : リドリー・スコット
出演 : マイケル・ファスベンダー
キャサリン・ウォーターストン
ダニー・マクブライド
ガイ・ピアース、他

物語・宇宙移住計画を遂行するため、コールドスリープ中の男女2,000人を乗せた宇宙船コヴェナント号は、植民地の惑星に向かって宇宙を航行する。最新型アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が船の管理を任されていたが、途中で事故が発生。乗組員たちは必死で修復作業に取り組み…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ac1

Memo1
「今日はこれぐらいにしといたるわ」と吉本新喜劇・池乃めだか師匠ギャグのような台詞をリドリー・スコットが言ったかどうかはわからないが、まあ「こんなの見たかったんでしょ?」シーン(フェイスハガーもチェストバスターも水飲み鳥もリプリー想起のシャツも『エイリアン2』風味も)がテンコ盛り。
前作踏襲タイトルならば『コヴェナント』と船の名前だけとなるところをわざわざ『エイリアン : コヴェナント』としたところからも「わたしが"エイリアン"の創造主だ」と言わんばかりの気概を感じる。←デヴィッドのように?
(後述リンクにある監督のインタビューを見るとさらにさらに!!)
さて、三部作とも四部作とも伝え聞く新しい「エイリアン」シリーズ。
前作『プロメテウス』における"エンジニア"(設計士/創造主)の物語は、どのように引き継がれたのか、または引き継がれていくのか…。
前作でのこんな台詞。
「そう信じたから、そうなった」
タイトル、ネーミング、詩、など散りばめられたいろいろな事柄から、ある種、神話性と宗教性をおびた暗示と暗喩と展開。
(最もわかりやすいのはプロメテウスの火か…)
本作冒頭のウェイランドと(ウェイランドによって創られたアンドロイド)デヴィッド。
時間軸としてはプロメテウス号が地球を出発する以前。
「我々はどこからきたのか」
「それを見つけることになるだろう」
「あなたが私を創った」
「あなたは死ぬが私は死なない」
やや、薄ら笑いともよべる心根(アンドロイドに心はあるのか?)に浮かびあがる闇?或いは悪?或いは自ら創造主になることへの興味?
エイリアンよりもアンドロイド(或いはレプリカント)にシフトした(と、いうよりも1作目『エイリアン』の時から既にロボット/アンドロイドを出していたりと、もともとの興味はこちらが主と思える発言も多々な)リドリー・スコット監督による次なる展開が待ち遠しい。
「デヴィッドは前作同様ピーター・オトゥールを参考にして役作りをした。
一方、ウォルターはレナード・ニモイを参考に」
(ファスベンダーへのインタビュー記事より)

Law_ac

前作『プロメテウス』デヴィットが船内で『アラビアのロレンス』を見ているシーン(ロレンスがマッチの火を素手で…)
「シリーズにとってアンドロイドは重要だ。そもそも私は人間でもアンドロイド的な者が好きなんだ。『プロメテウス』のシャーリーズ(・セロン)もアンドロイドだよ。みんな、気づいてくれたかな?」
リドリー・スコット監督インタビュー (TV Bros.より)
デヴィッドとウォルターのファスベンダーとファスベンダーの超共演。
前作でスペースジョッキーが使っていたリコーダーの吹き方を伝授するシーン。
「一音狂うと、全てが狂う」
この部分で姿が同じアンドロイド同志の転写(DNAコピー的な)のイメージがつきまとう。
ラスト。
船内にひとりとなったデヴィッド(或いは転写されたウォルターともとれるが、最後のコールドスリープに入る前のダニエルズの反応からしてもデヴィッドと取るほうが正解か←ウォルターという解釈もそれはそれで面白い展開が作られる気がする)
胚芽を保存庫に入れ歩く。
流れるはワーグナー「ラインの黄金」よりヴァルハラ城への神々の入場

Memo2
Title design > Matt Curtis
(タイトルシークエンス部分がスチール写真で構成されています)
Alien: Covenant (2017)
http://annyas.com/screenshots/updates/alien-covenant-2017-ridley-scott/
亜流が生まれた秀逸な第一作『エイリアン』タイトルデザインを踏襲したリスペクトと現在にあった、やや細みに変更したフォントとのバランスが美しい。
Alien (1979)
Design > Richard Greenberg
(R/Greenberg Associates)
http://www.artofthetitle.com/title/alien/
リドリー・スコット監督インタビュー
(ネオモーフについても語っています)
https://www.youtube.com/watch?v=gmtuU9UTP04
特別映像 「Meet Walter」
https://www.youtube.com/watch?v=3A0s3XP6Nnw
アンドロイドは何を企んだのか?“空白の10年”描く特別映像
https://www.youtube.com/watch?v=H2R0hNQBDyM

Ac2

Frans Floris "The Fall of The Rebellious Angels"よりヒント、
或いはインスパイアを得たと思しきポスター


『エイリアン : コヴェナント』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/alien/

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2017-09-23

"SURVIVAL IS VICTORY"『ダンケルク(DUNKIRK)』クリストファー・ノーラン監督、トム・ハーディ、ジャック・ロウデン、フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー、マーク・ライランスケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、他

注・内容、台詞、ラストなどに触れています。
ダンケルク
DUNKIRK

監督 : クリストファー・ノーラン

出演 : フィオン・ホワイトヘッド
トム・グリン=カーニー
トム・ハーディ
ジャック・ロウデン
ハリー・スタイルズ
アナイリン・バーナード
ジェームズ・ダーシー
バリー・コーガン
キリアン・マーフィ
ケネス・ブラナー
マーク・ライランス、他

物語・1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

D_1

Memo1
チクタクチクタクチクタクチクタク
時を刻む音。
メトロノームが左右に振幅している。
1番大きな振れ幅が1週間、中央寄りが1日、そしてほぼ中心が1日。
ただしリズムは全て同一。
どの場面においても戦っているのは顔の見えない敵ではなく"時間"ともいえる。
陸でも海でも空でも。
「この救出を待つ長い行列はいつまで待てばよいのか…」
「一刻の猶予もない、すぐに出航する」
「燃料はあと、どれぐらいだ」
この行きつ戻りつ、時に前後ねじれたりする時間の中を観客は兵士たちと共にラストまで目撃していくこととなる。
そして、それ(時を刻む音)はやがて、無事帰還したイギリスでの列車内でゆっくりと止まる。
カチッ
トミーたちと同じようにホッと一息つける瞬間だ。
プロペラが止まりゆっくりとダンケルク海岸をとぶスピットファイア。
手動で車輪を出す。
詩的なるシーンはファンタジー性を帯びているようにもみえる。
読み上げられる"ダンケルクからの撤退こそ勝利"の新聞記事のボイスオーバーがかぶさり続け、音楽が高らかに鳴り響く。
ラストカット。
捕虜となるべく手を後ろで組むファリア。
燃えるスピットファイア。
(ただ、映画はここで終わらず…)
着陸したファリアの時間より既にはるかに進行している列車。
トミーの顔。
(この表情をどう、捉えるか…)
エンドクレジットへ。
最強の箱庭シーン。
それぞれの時間軸のキャストに対して観客が同一視線で体感できるように構成されている本作にあって、いきなり出る俯瞰シーン。
海岸の兵士、桟橋の人の数…
桟橋にずらりと並ぶ兵士。
近づく爆音に対して一斉に見上げる顔、顔、顔。
IMAXで見たときの奥の奥まで見える表情!
Nolan Blue(グレートーンの中にも数%のブルーが混じっているようにみえる)に浮かび上がる炎のオレンジ
本作はほとんど流血とよべるシーンがない。
唯一、そのようなシーンがあるのは、ムーンスター号でミスタードーソンの役に立ちたいと乗船したジョージがキリアン・マーフィ演じる謎の英国兵(あきらかに戦闘による神経症を発症している)に突き飛ばされ船内で階段から落ち後頭部を鉄ダクトハンドルに打ちつけた場面ぐらいではないだろうか?
(戦闘でも爆撃でもなく不慮の事故で死亡してしまうアイロニカルさ)
決定的な台詞。
何が見える
故国(HOME)
・イギリスへ帰還した兵士たちが列車に乗り込もうとしている。
毛布を配っている盲目の老人に対して。
「生き残っただけだ」
「十分だ」
・コリンズに対しての兵士の台詞
(やや、小突き気味に)
「空軍は何をやってたんだ」
ミスター・ドーソン
「我々は知っているよ」
マスク取ったらめちゃくちゃハンサム。
後ろの席で見ていた年配の女性ふたりの会話。
(関西弁 ↓)
「あのパイロット、マスク取ったらめちゃくちゃハンサムやったねー」
「あ、思った思った、正統派男前って感じやった」←これはきっとジャック・ロウデンの事ですね 笑
こういう人もいました。
ラスト、桟橋で「あ、あれ?どうなってるの?」といった顔で目を覚まして(もしかして、最初から最後まで寝てたりして?)ちゃっかり将校たちの、これが最後となるイギリス兵の帰還船に乗船できる兵士。

Memo2
エキスポIMAXで発見したこと。
埃や糸くず(ヘアー)と思しきものが確認できる。
(後述、船内シーンで左下にかなり、はっきりと判る)
さすが完全アナログなフィトケミカルプロセスによる組み合わせ。
そのフィルムプリントからスキャニングされただけのことはある。
そしてデジタル修復せずに、そのまま再現していることに驚嘆。
約75%のIMAXカメラ撮影に対して25%の65mmカメラ撮影部分は主にムーンスター号部分(船内、船上)引潮で海岸に打ちあげられた状態になっている漁船の船内シーン(この密室シーン、本編中最も怖かった)、ボルトン海軍中佐(ケネス・ブラナー)が桟橋の上から海上に現れる民間船を目にするシーン
空を広く撮ったり描いたりすることは難しい。
スカスカという評、発言を見かけたけれど、龍安寺の庭みたいな余白の美として好きだけどなぁ。
「ヘルツォークが語っていた"Ecstatic Truth"の意のひとつとして砂浜での兵士たちの配置を幾何学模様にした」とインタビュー(後述TV Bros.)での発言も。
65mmカメラで撮影された『アラビアのロレンス』と、どこかダブるような感慨のシーンがいくつか。
(『ダンケルク』のCGを使わないアナログ撮影に関してのメイキング映像や画像などがすごく面白い。同じように「ロレンス」も砂漠に電信柱を建てて電気をひくところから始める話や駱駝の面構えオーディションなど逸話が多数)
・1週間と1日と1時間が交差していく際に起こる時間軸のねじれ
(『アラビアのロレンス』におけるダマスカスで握手をもとめてきた兵士に「どこかで会いましたか?」と不思議な顔をするロレンス)
・冒頭「イングリーシュ!」「イングリーシュ!」と叫ぶトミーを見て『アラビアのロレンス』で3回出てくる同台詞を思いだした。
スピットファイアの象徴するもの。
それは、まさにイギリスそのものでもある。
フレデリック・フォーサイス自伝『アウトサイダー』の中にスピットファイアに乗ることが子供の頃の夢だったから空軍へ入った記述が (最初の方にダンケルクのこともチラッと出てくる。最近撮影されたスピットファイアに乗るカラー写真も)

Dunkirk_1

Memo3
おそらく最も上映館数が多いと思われる2K上映。
ビスタFLATかシネスコ額縁か。
張りキャンノーカットマスクの現在、最も大事なことはフットライトが最小限の明るさで場内が限りなく暗いこと(消防法の関係なのか禁煙室内灯がぼやっと点けざるをえない劇場もあるので注意)。
TOHOシネマズなんばの2K IMAX
D列だと通路をはさんでC列の人の頭がかぶってくるため最初から販売していなかったりと、それぞれの劇場によって対応が変わっている(はず)
冒頭。
…砂浜へ。建物や塀の影が青い
その影の色が見たこともないほど美しい。
2K額縁でもエキスポIMAXでもデジタルIMAXでも全て同じ色だ。
(これもフィトケミカルプロセスの恩恵ではないだろうか)

Imax

Imax_f

次世代レーザーIMAX
写真は大阪エキスポシティ・座席 F-012
最前列鉄柵のことを考えると、センターのF-020が個人的にはベスト(このあたりは好みの問題もある)。
確認のため、2K額縁上映をなんばパークスシネマ シアター7で。
中央部分だとかなり没頭できる。
ショットとしておさまりがよくなるシーンも発見。
(最初から考えられているのだろうか?不思議だ)
初見の知人がエキスポIMAXでは視点の位置が中央になるため、IMAXカメラと65mmカメラ撮影部分との切替箇所は気づかなかったと言ってた。

Imax_p

Memo4
TVブロス. 9月9日号
『ダンケルク』クリストファー・ノーラン監督インタビュー。
カラー4P。
"Ecstatic Truth"の意味するもの、音楽的ストラクチャーの話、映画のトーンについてなど素晴らしい内容。

Bros1

Bros2

「若き兵士たちはオープンキャスティングをやって集めた~中略~僕は各ストーリーラインをきっちりしめてくれる"アンカー"がほしかった。経験を積んだベテランで観客にも馴染みがある役者。ケネス(・ブラナー)、マーク(・ライアンス)、そしてトム(・ハーディ)だ。彼らがかっこいいって?そうでなくちゃ困るよ。かっこよく撮ったんだから(笑)」
Title Design > SCARLET LETTERS
ノーラン監督のほとんどの作品(『インターステラー』『メメント』など除く)タイトルは黒バックに白文字。
クリストファー・ノーラン監督
Movie titles and typography from all feature films directed by Christopher Nolan.
http://annyas.com/screenshots/directors/christopher-nolan/
パンフレット。
奥付けにしっかりとビスタサイズ(上下に黒みのあるレターボックス)/2D, IMAX/2Dという記載もある。
まだ途中まで(やや拾い読み)ハーパーBOOKS『ダンケルク』
ノンフィクション本と思いきや、これがすこぶる面白いメイキング本(8Pカラーページ、インタビュー有り)でもあります。
(11章「新たなダンケルク」は40ページ以上にわたって映画に関して)

Dk2

Memo5
手作り感!
厚紙で出来たエキストラを立てるところを撮影した動画
https://www.youtube.com/watch?v=26cNm9trmIU
70mmフィルムのプロセス、配送などに関して。
A Day in the Life - 70mm Dunkirk
https://www.youtube.com/watch?v=tFGaxVejvys
参考
マイケル・ケイン繋がり(ファリアとコリンズへ指示を出す司令官の声でカメオ出演)で『空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)』(1969)
movie typography
タイトルデザインはモーリス・ビンダー(Maurice Binder)
http://annyas.com/screenshots/updates/battle-of-britain-1969-movie-typography/

『ダンケルク』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/

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2017-09-21

「でも、いい話ですね。それはいい話だ」『三度目の殺人(THE THIRD MURDER)』是枝裕和監督、福山雅治、役所広司、広瀬すず、他

内容、台詞、ラストに触れています。
三度目の殺人
THE THIRD MURDER

監督 : 是枝裕和
出演 : 福山雅治
役所広司広瀬すず
吉田鋼太郎、斉藤由貴、
満島真之介、松岡依都美、
市川実日子、橋爪功、他

物語・勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を渋々引き受ける。クビになった工場の社長を手にかけ、さらに死体に火を付けた容疑で起訴され犯行も自供しており、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。しかし、三隅と顔を合わせるうちに重盛の考えは変化していく。三隅の犯行動機への疑念を一つ一つひもとく重盛だったが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Sando1

Memo1
「マッチポイント」の予告編がカンヌで初めて流れたとき「あれ?誰の作品?」という空気。
最後に"監督 : ウディ・アレン"と出た際「ほぉ!」という感嘆の声があがった。本作もクレジットがなければ是枝監督の作品だとはわからないかもしれない。それほど全く異なるタイプの映画。
とはいえ、もちろん底流には是枝監督作品ならではの"目にみえないもの"といったモチーフも垣間見える。
開巻、倒叙的なシーン。
観客は、この時点で役所広司が犯人だと思って映画を見始める。
それは見ているうちに弁護士である重森と同じ気持(こころの動揺をもって)で、二転三転する三隅の証言に惑わされていく。
また、重森にも三隅にも娘がいる。そこに被害者である父親の娘がかぶさっていく。
その上で「もしかして、広瀬すず演じる娘咲江の単独犯?」
「父親を呼び出したのが娘で殺害したのは重森?」と、いかようにも捉えられるショットが挟みこまれる。
後述パンフレット記事で知ったのだが、三隅と咲江が接見室で無言で手を合わせるシーンを撮影していたそうだ。
本編ではカットされたけれど、もし入っていたら全体のトーンがまた変わっていたかもしれない。
いろいろな台詞。
(ちょっと気にかかった台詞)
・「ガソリンはどうしたの?」
「会社まで取りに行きました」
「わざわざ?」
「最初から用意していた訳じゃないんだね」
(この一回目の接見シーンの三隅発言の曖昧さで、よくわかっていないのだが実際ガソリンはどうだったのだろう?)
・事務所のデスク、服部(松岡依都美)が事件現場の写真を見てひとこと。
「当分、焼肉は無理だわ」
(と、言ったその直ぐ後に全員で焼肉を食べているシーンが 笑)
・咲江と母・美津江(斉藤由貴)の会話。
「お母さん、寂しくて死んじゃうかもしれない」
「死なないでしょ。寂しいくらいじゃ…」
この母娘の関係がよくわかる台詞だ。
最初に重森が被害者であるふたりの家を尋ねたとき、三隅の手紙をビリビリッと破る母・美津江の姿を写さない。実は…ということが判明する前に表情をとらえない厳密な演出。
・判決後の接見シーン。
「重森さんがそう考えたから、わたしの否認に乗ったと…」
「でも、いい話ですね。それはいい話だ」
「わたしはずっと生まれてこなければよかったと思ってるんです」
「こんな私でも誰かの役に立つことができる」
「駄目ですよ。重森さん。こんな人殺しの話に乗っちゃあ」
あなたは…ただの器…?」
ラストは幾重にもはられた電線。
そして十字路に立つ重森をやや俯瞰で捉えるショットで終わる。
ダンケルクがジャム。
本作はピーナッツクリーム。
さりげないアイテムが効果的。
小鳥も十字架もピーナッツクリームも…

Sando2

Memo2
瀧本幹也による撮影。
光と影。
銀残しのトーン、スコープサイズをいかした人物配置。質感も美しい。
7回ある接見シーン。
ラスト、ふたりの顔が重なりあう場面は圧巻。
『三度目の殺人』のパンフレットは見た目は通常のよく目にする版型だが、中身は写真の配置から余白まで極めて緻密。
そして掲載されている出演者インタビューも「エッ!?」と驚く初出の内容が多い (鑑賞後に読むことを大前提に編まれている)
また本編、法律監修も行った岩月泰頼「法廷におけるいくつかの真実」記事も興味深い内容が多々。
カラー44P
批評は道尾秀介森直人
アートディレクション(宣伝美術)は「そして、父になる」に続いて服部一成
(パンフレットデザイン表記は服部一成+山下ともこ)
ちなみに「幻の光」から「花よりもなほ」「歩いても歩いても」は葛西薫。
「空気人形」「ゴーイング マイ ホーム(TV)」「海街diary」は森本千絵。
『文藝別冊/是枝裕和』葛西薫特別寄稿。
以下『幻の光』パンフレットについて書かれている部分より抜粋。
"タイトルは海外版に合わせて『MABOROSI』としている。
ヘボン式ではなく日本式ローマ字表記であるべきだろうと、こだわって末尾の綴りをSHIではなくSIとしたのだった"

(ブログ記事中の敬称略)

『三度目の殺人』公式サイト
http://gaga.ne.jp/sandome/



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2017-09-16

「それ、もらうよ」『散歩する侵略者(BEFORE WE VANISH)』黒沢清監督、長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己、高杉真宙、恒松祐里、他

注・内容、台詞に触れています。
散歩する侵略者
BEFORE WE VANISH

監督 : 黒沢清
原作 : 前川知大

出演 :
長澤まさみ松田龍平、
長谷川博己、
高杉真宙、恒松祐里、
前田敦子、満島真之介
児嶋一哉、光石研
東出昌大、小泉今日子
笹野高史、他

物語・鳴海(長澤まさみ)の夫・真治(松田龍平)が、数日間行方をくらまし、別人のようになって帰ってくる。これまでの態度が一変した夫に疑念を抱く鳴海は、突然真治から「地球を侵略しに来た」と告白され戸惑う。一方、町ではある一家の惨殺事件が起こったのを機に、さまざまな現象が発生し、不穏な空気が漂い始める(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Vanish

Memo1
車から見える冥界スクリーンプロセス、斜めに交差する梁や柱、突然暗転する画面など、お馴染みの黒沢清監督たる刻印シーンもたっぷり。
本作見て、もしかして既に世界中、日本中の政治家の中に「概念」が奪われてる人、いるんじゃないの?などと、ふと思う。
(で、どのような「概念」?)
笑えないけど。
アヴァンタイトル部分は黒沢清監督らしい、ちょっとホラー的な要素も。
なんとも、つかみが派手。
前半戦にかけてはウルトラセブン風味。
(実際に原作者も「ウルトラセブン」については影響を受けていると語っている)
後半のグダグダ感は実際に有事が起これば、こんなもんだろうなぁーと思えるチグハグさをはらんだ人々の思考停止ぶり。それに呼応するかのような物語のグダグダ感トンデモ系。
(ありえないマシンガン使用とかパンデミックかもしれないという設定の割には病院の体制がゆるゆる)
"家族、自由、所有、自分、仕事…そして、愛"
「概念」を奪われていく登場人物が、それぞれ面白すぎて秀逸なアイロニカルコメディとも見られる。
デザイン会社のセクハラ社長(肩かけカーディガン 笑)、溜まってたのねー。
「仕事」という「概念」がなくなったら、途端にピーヒャララ状態に。
1番可笑しかったのが東出昌大が牧師姿で現れたとき。
なんといっても「寄生獣」の島田やTVドラマ「あなたのことはそれほど」のあの役から考えると、登場人物の誰よりも、宇宙人。
(だからなのか、牧師から何も「概念(説く愛)」を奪わず立ち去る真治…と、いうかイメージしてもらったのに中身は何もなくガランドウだったのかも?)
キャスト陣も素晴らしい。
中立的な立場を持っているようなイメージの宇宙人、天野を演じた高杉真宙、凶暴性をはらんだマシンガン女子高生・立花あきら役、恒松祐里の身体性の高さ、前田敦子の「家族」概念を奪われて反射的に崩れ落ちる姿、そして「嫌!」といった姉を拒絶する動き、表情。
台詞いろいろ。
・「これから侵略がはじまるというのに取材だなんて、のんきだなぁ
・真治が運転する車の中。
(もはや空を飛んでいるかのようなリアウィンドウの風景)
「侵略が始まったの?」
「いや、あれは夕陽だよ」
・終盤近く、駅の広場で。
「彼らは散歩する侵略者なのです」
演説するジャーナリスト、そして宇宙人ガイド役の桜井(長谷川博己)
「うーん、まあ、そうだよね。そういう反応だよね」
「満足した?」
そして宇宙人やUFOを攻撃するのではなく長谷川博己を爆撃するドローンプレデター 笑
これ、どう考えても可笑しい。
そして、また長谷川博己が嬉しそうに嬉々として飛び跳ねるのだ、これが 笑
『散歩する侵略者』のWOWOWスピンオフドラマ『予兆』は、まだ未見。
予告編や見聞きする話からすると、これもまた期待大。
やはり「夫婦の物語」である。
これ、もし宇宙人に乗っ取られていることがわからない、傍から見ればボンクラ夫を甲斐甲斐しく支える妻みたいに見えたりもする。
その妻、鳴海役の長澤まさみがものすごくよい。
「もぉ、しようがないなぁー」
プンスカしながらスタスタと歩く姿が立ち位置として際立っている。
愛"という「概念」を奪うことによって生まれる"愛"
「再生」して「リセット」することの意味を含めて「概念」という言葉の意味同様、いろいろな捉え方ができるラストだ。

Sampo16

Memo2
パンフレットは表紙含め全76P。
監督、出演者、原作者インタビュー。
プロダクションノート。
コラムは佐々木敦、樋口尚文、大森望3氏。
その時代時代の戦争のメタファーとして、無数の侵略SF映画が作られてきた~略~要するに戦争、映画、侵略SF、この三つは腐れ縁のようにつながって、20世紀のネガディヴな気配をかたちづくっているのだ。鳴海の絶望はまさにここからきている。
『散歩する侵略者』原作・文庫版・黒沢清監督による解説より。
監督インタビューで語られる俳優へのオーダーの話。
"長澤まさみさんには「杉村春子風に」松田龍平さんには侵略者だけど「そのままで」長谷川博己さんには「カート・ラッセル風に」"
…カート・ラッセルって… 笑
(シネフィルらしく、そういう話ばかりしていたとインタビューで知りました)

映画『散歩する侵略者』公式サイト
http://sanpo-movie.jp/




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2017-09-10

"a-ha"『パターソン(Patterson)』ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏、ネリー(ブルドッグ) 、他

パターソン
Patterson

監督 : ジム・ジャームッシュ
出演 : アダム・ドライヴァー
ゴルシフテ・ファラハニ
永瀬正敏
ネリー(ブルドッグ)、他

物語・ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Patterson1

バスの窓から見える風景は電車に乗って見える風景と違って見える。そんなことを、ふと思った。
Memo1
毎日同じことが繰り返されているように見えて、実は少しずつ違う。
その、ほんの些細なことかもしれない小さな変化を愛おしむように描くジャームッシュ監督の傑作!
パターソンに住むバスドライバーのパターソンを演じるアダム・ドライバー。
まさかポエトリー・リーディングの如き韻を踏むようなキャスティングだがインタビューを読むと全くの偶然とのこと。
第69回カンヌ映画祭パルム・ドッグ賞に輝くブルドッグ、マーヴィンにも(決まったルーティンのような)日常がある。
パターソンが毎朝、出かける際に直していく傾いた郵便ポスト。
(帰宅すると、また傾いている)
誰の仕業と思いきや、これもまた飼い主と同じく日課としていたマーヴィン 笑
詩のノートを破りちぎってしまって部屋に閉じ込められたことによって、そのルーティンが乱れる←思えば起点はカップケーキが売れたお祝いで居残りさせられたことから始まっている
そんな、細かーいパッと見わからないぐらいのヒトコマが随所に。
ローラの作ってくれるお弁当、玄関脇の花(コスモス?)の咲き具合
ローラはとてもマイペースのように見えて実は予見的にいろいろなことを察知できそう。
一番気にしていたのは「詩のノートのコピーを取っておいて」ということ(ふたつの願いの1つ。もうひとつはギター)。
パターソンの過去は描かれないがバーで恋人との別れ話から自暴自棄となったエヴェレットが拳銃を持った際の素早い動きと次のカットで映しだされる軍服姿の写真とでほのかになんとなく判るように描かれている。
繰り返されるシーン(写し方)
特徴的な手描きの詩。
重なるボイスオーバーと共に流れ落ちる瀧の水がオーバーラップで幾度となく写される。背景の音楽も同じ。
これが、また本作のリズムアクセントとなっていて美しい。
永瀬正敏演じる日本人詩人。
「アーハ(a ha)」と特徴的な台詞。
これまたアドリブや現場で書き足されたものかと思いきや、最初に脚本に書かれていたとのこと。しかも永瀬のために書かれた役!
お礼にと渡されたノート。

白紙のページに可能性が広がることもある

日本人詩人が立ち去ったあと、しばらくノートをくるくると回し見つめる。
ひとこと、つぶやくように「a-ha」
そして、すぐにペンを取り出して詩を書き始める。
カメラはゆっくりとパターソンに寄っていく。

Patterson2

パターソン出身のルー・コステロ。
そのアボット&コステロの映画ポスターが貼られている。

Memo2
Titles and Graphic Designer
RANDY BALSMEYER (BIG FILM DESIGN)
(コーエン兄弟作品タイトルデザインは、ほぼこの人)
パンフレット、宣材マッチなどのデザインは大島依提亜さん。
(カーテン除く)本文カラーページ含め42P。
表紙をめくるとローラがペインティングしていたカーテン柄(だけではないと思うけれど、どこのシーンの柄が使われていたかわからなかった)が。
そこをめくるとMONDAYから一週間のノンブルがうたれたカラーページ。
センター、テキストページ。最後にもう一度カラーページ(今度はマーヴィンとパターソン。そしてツインズが主に)
OHIO match companyによるブルーチップマッチ(映画本編に詩と共に登場するマッチ)←現在は作られていないので映画スタッフによって再現←そのマッチをさらに宣材として再現。

映画『パターソン』公式サイト
http://paterson-movie.com/

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タイトルデザイン_53 Greenhaus GFX『ワンダーウーマン(Wonder Woman)』パティ・ジェンキンス監督、ガル・ガドット、クリス・パイン、他

ワンダーウーマン
Wonder Woman

監督 : パティ・ジェンキンス
出演 : ガル・ガドット
クリス・パイン
ロビン・ライト
コニー・ニールセン
ダニー・ヒューストン
デヴィッド・シューリス
エレナ・アナヤ

物語・人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロット、スティーブと遭遇。そして…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ww

Memo1
「ツレ?」
「いや、ちゃうちゃう」
「お前の知り合い、ちゃうんか」(関西弁翻訳)
昨年の『BvS』で絶妙の間合いでバットマンとスーパーマンの間に飛び込んできて、すっかりかっさらっていってしまったワンダーウーマン。
それほど、あのドンドコドンテーマ曲とガル・ガドットの勇姿はインパクトは大きかった。
最前線に向かう際に集められる仲間が既に早くから指摘がある通り、いろいろ阻害迫害をうけてきた者たちということ。
そして(ここが最も本編で熱かった)塹壕からゆっくりと階段を上り敵陣へと突き進むダイアナ/ワンダーウーマンの姿。
その姿に呼応していく仲間たちというのも頷ける。
(BvSに出てきた"あの写真"はこの戦闘の後に撮られたものということも)
温泉に入っているところへダイアナ。
「あなたは標準的な男?」に続いて「それは?」に対して一瞬、下を見るスティーブ。つまりつつ「あ、あぁ、これは腕時計」と勘違いに気づいて言うシーン。
(おいおいシモネタかよー 笑)←って、あまり笑いがおきていなかったけれど…
カルチャーギャップシーン。
戦闘姿との落差として最もチャーミングだったのは駅に降り立ったダイアナがアイスクリームを食べて「デリシャス」とホントに美味しそうに言うシーン。
(この感じ、コミコン会見時にガル・ガドットが少し照れながらワンダーウーマンのポーズを決めた時の姿とだぶる)
アクションシーンになると突如クイックスローモーションが出てくる辺り、もしかしてスナイダーのおまじないによるもの?笑
もしくは「あ、ここ、俺に撮らせてーや」(←関西弁)ってジャック・スナイダーが言った?

Memo2
タイトルデザイン(Main-On-End)
Greenhaus GFX
http://greenhausgfx.com/portfolio_page/wonder-woman/
そのタイトルデザインについてのArt OF THE TITLE 記事
“Now there’s Wonder Woman, now Wonder Woman is born”
http://www.artofthetitle.com/title/wonder-woman/
原作者、マーストンについて描かれた映画
PROFESSOR MARSTON AND THE WONDER WOMAN
http://www.comingsoon.net/movie/professor-marston-the-wonder-women-2017#/slide/1

映画『ワンダーウーマン』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/

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