『エイリアン : コヴェナント(ALIEN: COVENANT)』リドリー・スコット監督、マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ダニー・マクブライド、他
『プロメテウス』が2093年『エイリアン : コヴェナント』は2104年『エイリアン』が2124年という年代設定。20年刻みということで次回作は?
そして形態の変化。
本作でのネオモーフ(白)→ゼノモーフ(黒)→そして…ビッグチャップ(一作目エイリアン)へと。
『エイリアン : コヴェナント』
ALIEN: COVENANT
監督 : リドリー・スコット
出演 : マイケル・ファスベンダー
キャサリン・ウォーターストン
ダニー・マクブライド
ガイ・ピアース、他
物語・宇宙移住計画を遂行するため、コールドスリープ中の男女2,000人を乗せた宇宙船コヴェナント号は、植民地の惑星に向かって宇宙を航行する。最新型アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が船の管理を任されていたが、途中で事故が発生。乗組員たちは必死で修復作業に取り組み…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)
※Memo1
●「今日はこれぐらいにしといたるわ」と吉本新喜劇・池乃めだか師匠ギャグのような台詞をリドリー・スコットが言ったかどうかはわからないが、まあ「こんなの見たかったんでしょ?」シーン(フェイスハガーもチェストバスターも水飲み鳥もリプリー想起のシャツも『エイリアン2』風味も)がテンコ盛り。
前作踏襲タイトルならば『コヴェナント』と船の名前だけとなるところをわざわざ『エイリアン : コヴェナント』としたところからも「わたしが"エイリアン"の創造主だ」と言わんばかりの気概を感じる。←デヴィッドのように?
(後述リンクにある監督のインタビューを見るとさらにさらに!!)
●さて、三部作とも四部作とも伝え聞く新しい「エイリアン」シリーズ。
前作『プロメテウス』における"エンジニア"(設計士/創造主)の物語は、どのように引き継がれたのか、または引き継がれていくのか…。
前作でのこんな台詞。
「そう信じたから、そうなった」
タイトル、ネーミング、詩、など散りばめられたいろいろな事柄から、ある種、神話性と宗教性をおびた暗示と暗喩と展開。
(最もわかりやすいのはプロメテウスの火か…)
●本作冒頭のウェイランドと(ウェイランドによって創られたアンドロイド)デヴィッド。
時間軸としてはプロメテウス号が地球を出発する以前。
「我々はどこからきたのか」
「それを見つけることになるだろう」
「あなたが私を創った」
「あなたは死ぬが私は死なない」
やや、薄ら笑いともよべる心根(アンドロイドに心はあるのか?)に浮かびあがる闇?或いは悪?或いは自ら創造主になることへの興味?
●エイリアンよりもアンドロイド(或いはレプリカント)にシフトした(と、いうよりも1作目『エイリアン』の時から既にロボット/アンドロイドを出していたりと、もともとの興味はこちらが主と思える発言も多々な)リドリー・スコット監督による次なる展開が待ち遠しい。
●「デヴィッドは前作同様ピーター・オトゥールを参考にして役作りをした。
一方、ウォルターはレナード・ニモイを参考に」
(ファスベンダーへのインタビュー記事より)
▲前作『プロメテウス』デヴィットが船内で『アラビアのロレンス』を見ているシーン(ロレンスがマッチの火を素手で…)
●「シリーズにとってアンドロイドは重要だ。そもそも私は人間でもアンドロイド的な者が好きなんだ。『プロメテウス』のシャーリーズ(・セロン)もアンドロイドだよ。みんな、気づいてくれたかな?」
リドリー・スコット監督インタビュー (TV Bros.より)
●デヴィッドとウォルターのファスベンダーとファスベンダーの超共演。
前作でスペースジョッキーが使っていたリコーダーの吹き方を伝授するシーン。
「一音狂うと、全てが狂う」
この部分で姿が同じアンドロイド同志の転写(DNAコピー的な)のイメージがつきまとう。
ラスト。
船内にひとりとなったデヴィッド(或いは転写されたウォルターともとれるが、最後のコールドスリープに入る前のダニエルズの反応からしてもデヴィッドと取るほうが正解か←ウォルターという解釈もそれはそれで面白い展開が作られる気がする)
胚芽を保存庫に入れ歩く。
流れるはワーグナー「ラインの黄金」よりヴァルハラ城への神々の入場。
※Memo2
●Title design > Matt Curtis
(タイトルシークエンス部分がスチール写真で構成されています)
Alien: Covenant (2017)
http://annyas.com/screenshots/updates/alien-covenant-2017-ridley-scott/
亜流が生まれた秀逸な第一作『エイリアン』タイトルデザインを踏襲したリスペクトと現在にあった、やや細みに変更したフォントとのバランスが美しい。
Alien (1979)
Design > Richard Greenberg
(R/Greenberg Associates)
http://www.artofthetitle.com/title/alien/
●リドリー・スコット監督インタビュー
(ネオモーフについても語っています)
https://www.youtube.com/watch?v=gmtuU9UTP04
●特別映像 「Meet Walter」
https://www.youtube.com/watch?v=3A0s3XP6Nnw
●アンドロイドは何を企んだのか?“空白の10年”描く特別映像
https://www.youtube.com/watch?v=H2R0hNQBDyM
▲ Frans Floris "The Fall of The Rebellious Angels"よりヒント、
或いはインスパイアを得たと思しきポスター
『エイリアン : コヴェナント』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/alien/
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