『天国にちがいない(IT MUST BE HEAVEN)』エリア・スレイマン監督・脚本・製作・主演、ガエル・ガルシア・ベルナル
『天国にちがいない』
IT MUST BE HEAVEN
監督・脚本・製作・主演
エリア・スレイマン
出演 : ガエル・ガルシア・ベルナル
物語・映画監督のエリア・スレイマンは故郷ナザレを後にし、新作映画の企画を売り込もうとパリとニューヨークを目指す。彼は最初に訪れたパリで、ルーヴル美術館やノートルダム大聖堂などに魅せられる。次の訪問先のニューヨークでも企画はボツ。しかし、彼は行く先々で祖国との類似点を発見していた。(シネマトゥディより抜粋)
※Memo1
●エリア・スレイマン監督が本人役。
●監督が出くわすシーンはどこかヘンテコリンで目を丸くしてしまうことばかり。
もう、これが可笑しくて可笑しくて。
遭遇を通り越して、もはや呼び込んでいる?
(レモンを取る隣人、追いかけられる人、サングラスを交換しながら運転している警官、ワルツを踊るように隊を組むセグウェイに乗った3人、突如目の前を横切る戦車、誰もかれもが銃を肩にかけている町‥)
しかし、そこに加担することはなく傍観者として見続けているだけ。
●(バスターキートンのように)笑わないのかな?と思っていたらホテルの部屋に小鳥が舞い込んで水を小皿であげるシーンは監督ともどもほっこりにっこりと思わず頬が緩んでしまった。
(エンドクレジットにCGチームが記載されていたので、この小鳥はCG?)
●あと機上の窓から見える翼のぶれぶれは怖いなぁ(それでも他の乗客は全く気にしていない。このあたりもズレが描かれて別の意味で怖い)
●(関係ないけれど機上の上の怪物が怖かったトワイライトゾーンがありました)
●いくつものユーモアやシュールなシーンのバックボーンに流れる気配がパレスチナ人への見えない恐怖も内包していて逆にすごい。
※Memo2
●あまり予備知識を入れず見てガエル・ガルシア・ベルナルの登場にビックリ。
●そのシーン、パンフレットでも圷滋夫氏が書かれていたが「Heaven Can Wait」はやはりルビッチ監督「天国は待ってくれる」を想起。
※蛇足
●それにしても風貌が誰かに似てるなぁー、と思って途中で「あ、松尾スズキさんだ 笑」と気づいて以来、そう見えて仕方なかった(それはそれでニコニコでニマニマだが)
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