終劇。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』庵野秀明・総監督、すべての25年間のスタッフとキャスト
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
※ネタバレしています。(文章内・敬称略)
いろいろ追記予定。
監督 :
庵野秀明(総監督)
鶴巻和哉
中山勝一
前田真宏
すべての25年間のスタッフとキャスト
※Memo1
●1995年。『エヴァンゲリオンTV版』初放送の年、金子修介監督が『ガメラ 大怪獣空中決戦』岩井俊二監督が『Love Letter』是枝裕和監督が『幻の光』で劇場映画デビュー『ドラゴンボール』が連載終了して、Windows95発売された、そんな年。(もちろんふたつの大きな出来事、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件もあった)
●見事な幕引き。
そして終劇とは25年にわたって関わってきたスタッフ、キャスト(声優)、ファン、観客に対してのピリオド。そして、ありがとう。
最後のシークエンス。
以前、村上龍小説を映画化した庵野監督『ラブ&ポップ』ラスト、「あの素晴らしい愛をもう一度」にのせて目黒川を延々歩く4人の主人公を追うワンカット長回しシーンの鮮やかさにも似た印象。
●3.0+1.0は新劇場版3本まとめての3.0に対してシン・エヴァ1.0と理解。
(「破」チラシ裏面にほぼ、そのような記載)
●初号試写が行われた際の漏れ伝え聞いた「よかったよかった」空気が、ああラストは酷いことにはならないだろうな、という予感で鑑賞したが、まさにその通りで全てのエヴァファン(あるいは初見の人も)が同じように「よかったよかった」と思ったのでは?
●シンジとマリ。
(リアルワールドでの彼と彼女)
「だーれだ?」
「お胸のおっきなイイオンナ」
手を差し出し、引っ張り上げるようにホーム階段を駆け上がっていく。この"引っ張り上げるように"はエヴァでも幾度となく見てきたシーンだしモチーフ。
『起滅の刃』でも…(おっと別のネタバレ厳禁)
●TV版「なんじゃこりゃー」ラストのリアルタイム体験も旧劇場版の劇場凍りつき現場も新劇場版エヴァも時系列に”イチ映画ファン”としてみてきただけなので、それこそ深くは説明できませんが本作のエモーショナルさは歴史的特筆モノ。
●綾波レイとは林原さんにとってなんだったのでしょうか?の問いに対して「変な意味づけはしたくないから、話し合った内容はあえて言いませんが」と触れている通り、解釈は各個人でというスタンスもよき。
●入場者に配られるネタバレ厳禁の護符(だよね、と、知人と話した)中には初見では理解不能な言葉の数々、これらは(スキゾ・パラノの時から新劇に至るまでの)衒学的に楽しむファンのために用意しているサービスにすら思えた。(これまたリピート記号の記す通り「序」メインバージョンチラシ裏面に数々のワードが)
(アスカの「さあ、来週もサービス、サービス」と、声が聞こえそう)
●タモリが赤塚不二夫に送った弔辞「わたしもあなたの作品の一部です」はそのまま庵野監督に置き換えられそう。
●宇多田ヒカル主題歌、ヘッドフォンで聴くとこれが重層的にいろいろ音が含まれていて、こんな音だったろうか?と驚いた。
劇場変えて再見してみようと思う。
※Memo2
●参考画像
ニュータイプ7月号付録
(1996年7月1日発行)全36ページ
カラーページ以外に記された全26話紹介&解説。
上記、画像フォーマットで掲載されています。
ここでいろいろ解説されていることを読み返すと、シンエヴァ終劇に至るまで、実のところ25年間、庵野監督がぶれていないことがよくわかる。
TV版・副題の英文がまさに!
(この項、追記予定)
●参考画像
『さよならジュピター』
北野劇場(現在のTOHOシネマズ梅田)
製作・原作・脚本・総監督
小松左京
特技監督・川北紘一
主題歌・松任谷由実
VOYAGER~日付のない墓標
※蛇足(小声)
こー言っちゃあ元も子もないけど庵野秀明には東宝ロゴの方があってたのね。
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