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2021-06-06

「やだ、ここから始める?」『クルエラ(Cruella)』クレイグ・ガレスピー監督、エマ・ストーン、エマ・トンプソン、マーク・ストロング、他

クルエラCruella

監督 : クレイグ・ガレスピー

エマ・ストーン
エマ・トンプソン
ジョエル・フライ
ポール・ウォルター・ハウザー
ジョン・マクリー
エミリー・ビーチャム
マーク・ストロング

Cr1

Memo1
まさにエマ・ストーン劇場
予備知識なしで見たので70年代 使用楽曲にいちいち反応してしまった(リスト後述)。
細かいところでは35ミリと65ミリが使用された撮影も素晴らしい。
(この質感は劇場スクリーンでこそ堪能できる!)
「やだ、ここから始める?」
エステラ/クルエラ(エマ・ストーン)のモノローグから始まる。
しかも逆さまで 笑
「まだ1964年。女の時代はもう少し先」
学校で浮くエステラ。
この辺りをエマ・ストーンのややハスキーな声でかぶせてスムーズに綴っていく手際よさ、面白さ。
そしてロンドンでの2人と一匹(眼帯してるチワワ、カワイイ)との出会い。
「エステラは無理。クルエラは達成する」
ふたつの人格をファッションとヘアメイク、動作、発音で見せていく。
IMDb、RottenTomatoともに初日評価より上がっていくパターン。
見た人が増えてヴィラン誕生譚だけでは語られない作品であることが浸透し始めたのかも、と勝手に予測。
クルエラとジャスパー、ホーレスがドナルド・E・ウェストレイクの『ホットロック』他のドートマンダーとその仲間たちのような、『アントマン』のスコット窃盗団のような、ドロンジョとドロンボー一味のような。
アーティ(ブティック店主、ファッションショー協力者)ともう一人(実は味方→)ジョンも加えるとさらに一味感が増す。
この顔ぶれで続編も作れるなぁ。
刑務所に入ったバロネス(エマ・トンプソン)が脱獄してクルエラに復讐しようとする...って、なにやら『ピンクパンサー』シリーズのクルーゾーとドレフュス署長みたいな 笑


Cruella_p
Memo2
ファッションがキー。
ということでパンフレットが写真とイラストとコラージュで彩られた新機軸スタイル。
ネタバレとなるラストシークエンスだけ最終ページに記載しているのも親切設計。
衣装デザイナー、ジェニー・ビーヴァンのパンフレット掲載インタビューにエステラの外見の発想はニーナ・ハーゲン(!)の写真から始まったとある。
コスチューム制作秘話。
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/cruella-costume-designer-jenny-beavan-interview-cnihub
タイトルデザイン
Main on End Titles and Newspaper Headlines Designed by ELASTIC DESIGN
End Crowl SCARLET LETTERS
使用楽曲全リスト
Cruella soundtrack: All the songs featured in the Disney prequel movie
https://www.radiotimes.com/movies/cruella-soundtrack-music-movie/

『クルエラ』公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/cruella.html




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『BLUE/ブルー』吉田恵輔脚本・監督、松山ケンイチ、木村文乃、柄本時生、東出昌大、他

BLUE/ブルー

監督・脚本 : 吉田恵輔

松山ケンイチ
木村文乃
柄本時生
東出昌大、他

B1

Memo1
直球ど真ん中のボクシング映画。
東出昌大の目つきが後半、シャープで本当にボクサーのよう。
誰よりもボクシングが好きなのに優しさからか弱さからか受けの心持ちの松山ケンイチ。
最初はモテたい気持ちで軽く始めたが徐々にのめり込んでいく柄本時生。
3人の描き方の妙。
3人のボクシングへの気持ち。
そして、ままらないことへのもどかしさ。
107分。その最近の映画にしては短い上映時間内に過不足なく全てを描きこむ絶対的映画の力。
タイトル文字の出し方からして既にアガる。
で、木村文乃のバンテージ巻くシーンよいなー。
パンフレット読んだら監督がファンで「やっと木村文乃に会える」って答えていて、あー、なるほどー、と納得。
『あしたのジョー』両手ぶらり作戦ではないけれど、ステップバックしてアッパー入れる、といった戦法、実際にありそう。
そういった意味では当たるか当たらないかのギリギリのところで避けたり、ジャブ入れたり、スウェイバックしたりと実戦に近い試合を写した初のボクシング映画といえる。

Memo2
吉田恵輔監督のことを小林信彦さんは随分前からコラムに書いている。
以下引用 ~『麦子さんと』は、どなたかが これは堀北真希の代表作だ と書いていたのが正しい。
吉田恵輔さんは「純喫茶磯辺」というハートフルコメディを作っていて、僕はずっと信用している。
次回作の古田新太・松坂桃李共演『空白』まだ見ていないけれどキャスト、(伝え聞く)ストーリー、漂う空気からガツンと一撃の気配を感じる。
パンフレットの表紙がリングのみ。
これはグッとくる。素晴らしい!

Blue_p

映画『BLUE/ブルー』オフィシャルサイト
https://phantom-film.com/blue/







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『あのこは貴族』山内マリコ原作、岨手由貴子監督・脚本、門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静河、山下リオ、他

あのこは貴族

監督・脚本 : 岨手由貴子
原作 : 山内マリコ

門脇麦
水原希子
高良健吾
石橋静河
山下リオ、他

Kizoku

Memo1
ものすごく品の良いショットの数々にうっとり。
持って入ったコーヒー飲むの忘れるほど惚れ惚れしました。
冒頭、新年祖母を囲んでのお食事会あと、ゆったりとした坂を歩く家族、姉と並んだ門脇麦のショット。
8mmで撮ったら、こんな外光になってたなぁと画面の豊かさに眼福。
普通に考えたら演じる役は逆だろうけれど、そこが入れ替わっているところがキャスティングの妙。
門脇麦が別荘で着ているセーターとブラウス、終盤水原希子、山下リオが手にしているのがスタバでなく、マウントレーニアなところとか些細なところツボりました。
あと(おそらく意図的に整音していると思うけれど)暖炉のパチパチといった火の音や弟が手に取るカサカサカサと聞こえるお菓子袋の音、雨の音とかも本作の端正さのひとつ。
役者陣の生き生きとした演技、そして声がまた、よいわー。
ショットのつなぎと音楽のバランスも絶妙。
テレビがついている画面や音もなくて(ちらっとぐらいはあったのかな)うるさくなくてよかったー。
これって最近の映画やドラマでは珍しいかも。(そもそも榛原家も青木家テレビ無いかも?)

Memo2
原作と映画、それぞれの表現
(以下追記予定)
障子の開け方、挨拶の作法、敷居の跨ぎ方、座布団へは最初座らないことなどあらゆる所作を値踏みするかのごとき眼で見つめる青木家。
ひとつ上のクラス(階級)からの視線。
映画にはない結納シーン。
挙式の話からオークラ本館が取り壊しになる話へ。
「あのロビーラウンジがなくなるとは残念ですね」「ほら、あの有名な照明」とオークラランタンやなまこ壁のことを。
「帝国にいるのにオークラオークラって、なんだか悪いわねぇ」(文庫版 200~203P)
「青木の母は、まだホテルが経つ前の、大倉さんのお邸だったころの様子を覚えているそうですよ」
「うちは父親の代から神谷町なもので」
逸子(石橋静河)が青木家のことを呟く「私たちの家より上の階級だね」これは「閨閥の世界」ということになるのかな (昔、家系図付きのルポルタージュを読んだことがあるが、まあそれはそれは恐ろしい内容でした)

Memo3
大島依提亜さんデザインのパンフレット。
この用紙にして箔押し、一枚めくると特別な紙。
本文メイン使用紙もよく黒が沈み込み、くっきりはっきり印刷。
奥付印刷会社、チェックしてしまった 笑

画像はポストカード、パンフレット、原作(文庫版)
Pan

映画『あのこは貴族』公式サイト
https://anokohakizoku-movie.com/




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『まともじゃないのは君も一緒』前田弘二監督、高田亮脚本、成田凌、清原果耶、小泉孝太郎、泉里香、他

※注・内容に触れています。
まともじゃないのは君も一緒

監督 : 前田弘二
脚本 : 高田亮

成田凌
清原果耶
小泉孝太郎
山谷花純
倉悠貴
大谷麻衣
泉里香、他

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Memo1
コミュニケーション能力ゼロ予備校先生と、その指南役が恋愛経験ゼロ高校生という設定時点で可笑しい。
成田凌、清原果耶、息(会話)が合ってはいけない役回りで息がピッタリってなんのこっちゃーですが、素晴らしいです。
早口台詞のズレた心地よさ、テンポ。楽しい!
いつのまにかミイラ取りがミイラに展開や”ほんのり艶話”はスクリューボールコメディの王道展開。
本作も、あのシーンでこーなるだろうなー、がそうなって爆笑(小声で拍手)。
(それにしても小泉孝太郎、よくこの役受けたなぁ、と別の意味で感心)
会話劇ですが室内が多いわけではなく緑の多いロケ含め、全体トーンが清々しく、初夏シーズンにもぴったりです。
清原果耶さんの「てか、何?」の言い回し、うまいなぁー。
あと、何十回も出てくる「普通」というワード。
さて、何回出てるでしょう。答えはパンフレットに。

Memo2
スクリューボールコメディの成分。
『レディ・イヴ』や『パームビーチ・ストーリー』『ヒズ・ガール・フライデー』『赤ちゃん教育』から『初体験/リッジモント・ハイ』最近の『ある日モテ期がやってきた』最後は増村保造監督『青空娘』まで出てきて、こういう話が聞きたかった!
前田弘二監督×高田亮脚本×根岸洋之プロデューサーによる鼎談
https://cinefil.tokyo/_ct/17438555

THE CHARM PARK「君と僕のうた」
(Special Collaboration Movie)
このコラボムービー見たら、再見したくなる。
定量的に 笑
https://www.youtube.com/watch?v=mWsp8JPIy_A


で、よくよく考えると最初の時点でふたり揃って普通じゃなくない?
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番外編
スクリューボールコメディとロマンティック・コメディとソフィスティケイテッド・コメディをどう分けるのか(あるいは分けているのか、同じものなのか)。
小林信彦さんが以前、スクリューボール(奇想)コメディと書かれていたような記憶がある。
線引き、難しいところだが本作の持っているカラッとした温度感のあるコメディ。
もっと、もっと見てみたいと思った次第。
前田、高田コンビに期待!

映画『まともじゃないのは君も一緒』
公式サイト
https://matokimi.jp/







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『騙し絵の牙』吉田大八監督、大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市、國村隼、木村佳乃、他

※注・ネタバレしています。
騙し絵の牙

監督 : 吉田大八
脚本 : 楠野一郎吉田大八
原作 : 塩田武士

大泉洋
松岡茉優
宮沢氷魚
池田エライザ
斎藤工
中村倫也
佐野史郎
リリー・フランキー
塚本晋也
國村隼
木村佳乃
小林聡美
佐藤浩市、他

Da2

Memo1
原作未読で鑑賞。
(古い言い回しで)ギャフンと言わせる。
騙し騙され、なんだか振り回されている登場人物が、その仕掛けた側の人たちを逆に最後、ギャフンと言わせる。
もう、この手のお話は大好物。
しかも名前だけで絶対見に行く吉田大八監督作品ときている。
さらに観客も最後にギャフンと言わされる、お見事さ。
原作はKADOKAWAから出ているにもかかわらず出版社内ロケは文藝春秋社で行われたって、どれだけ懐深い会社なの、と感心 (そもそも映画の舞台となる「薫風社」自体が「文藝春秋社」のことかなぁー、なんてイメージしながら見ていたし。笑)
タイトルに「騙し」とついている時点でなるべく情報や詳細プロットなど「見ない聞かない読まない」スタンスで鑑賞。
いろいろ後追いでインタビューなどを読むと大泉洋、当て書き原作なのですね。(これ、出来上がり見て大泉洋、フフフって笑ったでしょう 笑)
その他キャスティングの妙。これ誰かモデルいるのかなー、とか思いながらの國村隼演ずる大御所作家 笑
池田イライザにもビックリした。
塚本晋也監督がオーーーーっというぐらいに上手い、しかも味がある。
超役得でもあるが最後のギャフンにはニンマリ。
そして最後に。
やっぱり松岡茉優。
上手いわ〜。
冒頭のコップ倒しから、転換点越えてからの「負けて勝つ」キャラに変わるところまで堪能したわー。

Da1

Memo2
『桐島、部活やめるってよ』『美しい星』と元原作とは違う形で物語を現出させてきた監督だけあって本作も見事なアダプテーション(脚本 : 楠野一郎、吉田大八)
ふと『桐島、部活やめるってよ』試写のあと、監督舞台挨拶で「各地での試写会でいつもエンドロールが始まったら、ざわざわすると聞いていたけれど、初めて実際の雰囲気を目の当たりにしました」と語っていたこと思い出した。
例えるなら密林より大草原の小さな家(察して)としての書店の未来。
機関車トーマスこと東松の部屋の壁に(見間違いでなければ)割と早い段階からプロジェクトKIBAのポスターが貼ってあったので、その辺もフェア。

映画『騙し絵の牙』公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/




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『マンガで世界を変えた男 手塚治虫のクリエーション展』

マンガで世界を変えた男
手塚治虫のクリエーション展
最終日、すべりこみで展観。
こちらは入り口横のバネル。
場内での記念撮影コーナーがなかったので、会場周辺のパネルを数点。
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いやー、行ってよかった。
なんとなく規模と宣伝状態から、まぁ複製原画も多いのだろうと思っていたら、さもありなん。
全体の枚数は少ないですが有名なシーンの直筆原稿が多数展示されていました。
『メトロポリス』ラストシーンや『火の鳥 未来編』が多数、直筆原稿で展示されていてビックリ。
Te2
『アドルフに告ぐ』のラストシークエンスも初。
トキワ荘展に出品されている『ジャングル大帝』カラー原稿なども。

Te6
Te8


番外編
最初に買った『火の鳥』
黎明編と未来編。
Hi1
Hi2
とりわけ「未来編」の衝撃を超える小説、コミックには出会えていない。
それほど、この時点で描かれた時間軸の壮大さは凄い。






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