『騙し絵の牙』吉田大八監督、大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市、國村隼、木村佳乃、他
※注・ネタバレしています。
『騙し絵の牙』
監督 : 吉田大八
脚本 : 楠野一郎、吉田大八
原作 : 塩田武士
大泉洋
松岡茉優
宮沢氷魚
池田エライザ
斎藤工
中村倫也
佐野史郎
リリー・フランキー
塚本晋也
國村隼
木村佳乃
小林聡美
佐藤浩市、他
※Memo1
●原作未読で鑑賞。
●(古い言い回しで)ギャフンと言わせる。
騙し騙され、なんだか振り回されている登場人物が、その仕掛けた側の人たちを逆に最後、ギャフンと言わせる。
もう、この手のお話は大好物。
しかも名前だけで絶対見に行く吉田大八監督作品ときている。
さらに観客も最後にギャフンと言わされる、お見事さ。
●原作はKADOKAWAから出ているにもかかわらず出版社内ロケは文藝春秋社で行われたって、どれだけ懐深い会社なの、と感心 (そもそも映画の舞台となる「薫風社」自体が「文藝春秋社」のことかなぁー、なんてイメージしながら見ていたし。笑)
●タイトルに「騙し」とついている時点でなるべく情報や詳細プロットなど「見ない聞かない読まない」スタンスで鑑賞。
いろいろ後追いでインタビューなどを読むと大泉洋、当て書き原作なのですね。(これ、出来上がり見て大泉洋、フフフって笑ったでしょう 笑)
●その他キャスティングの妙。これ誰かモデルいるのかなー、とか思いながらの國村隼演ずる大御所作家 笑
池田イライザにもビックリした。
●塚本晋也監督がオーーーーっというぐらいに上手い、しかも味がある。
超役得でもあるが最後のギャフンにはニンマリ。
●そして最後に。
やっぱり松岡茉優。
上手いわ〜。
冒頭のコップ倒しから、転換点越えてからの「負けて勝つ」キャラに変わるところまで堪能したわー。
※Memo2
●『桐島、部活やめるってよ』『美しい星』と元原作とは違う形で物語を現出させてきた監督だけあって本作も見事なアダプテーション(脚本 : 楠野一郎、吉田大八)
ふと『桐島、部活やめるってよ』試写のあと、監督舞台挨拶で「各地での試写会でいつもエンドロールが始まったら、ざわざわすると聞いていたけれど、初めて実際の雰囲気を目の当たりにしました」と語っていたこと思い出した。
●例えるなら密林より大草原の小さな家(察して)としての書店の未来。
●機関車トーマスこと東松の部屋の壁に(見間違いでなければ)割と早い段階からプロジェクトKIBAのポスターが貼ってあったので、その辺もフェア。
映画『騙し絵の牙』公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/
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