2021-08-08

『サイダーのように言葉が湧き上がる(Words Bubble Up Like Soda Pop)』イシグロキョウヘイ監督、杉咲花、市川染五郎、他

サイダーのように言葉が湧き上がる
Words Bubble Up Like Soda Pop

監督 : イシグロキョウヘイ
出演 : 杉咲花市川染五郎、潘めぐみ
花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛
諸星すみれ、神谷浩史、坂本真綾
山寺宏一、井上喜久子


Soda

Memo1
膨大なメイキング映像が公式に公開されていますが、未見の上で書いてます。
夕暮れ時にポッと灯された街灯の向こう側に見える"もくもく雲"を見たとき、永井博、鈴木英人、わたせせいぞうよりも先に吉田博「日本アルプス十二題」を思いだした。
そのあたりのこと、鑑賞後インタビューを読むと触れらていて嬉しかった。
キネ旬8月上旬号。イシグロキョウヘイ監督インタビュー「あと、80年代だけでなく、大正時代に独創的な風景版画家として活躍した吉田博、川瀬巴水といった作家のテイストも取り入れています」
杉咲花、市川染五郎ふたりの声がものすごくよい。
「答えは最初から出ている」と書くと推理小説みたいですが、ボーイミーツガールふたりの恋の行方ともう一つの軸、フジヤマのレコード探し。「陽だまり」の時計が早くから背景に写っていて「あれ?レコード」と観客は気づくような展開(自分は気づいた、というか昔、こんな時計あったなぁと思ったからかも)
「あかん、割るで割るで(関西弁)」と思っていたらーの、あー、やっぱり割れたー。絶対割ると思って見ていたら案の定、割ってしまうところも世代ギャップありきでよかった。

Soda2020

Memo2
昨年公開(2020年5月15日・上記画像)だった本作が1年遅れたことによって逆に(パンフレットでも触れている)マスクのことや80年代シティポップスの絶対的浸透と支持。大滝詠一『A LONG VACATION』40周年盤とサブスク解禁
『喫茶店で松本隆さんに聞いたこと』に出てきた「ときのふるい」ならぬ「ときのはからい(時の計らい)」とでも呼ぶべきか。
『東京人』2021年4月号
シティ・ポップが生まれたまち
レコード探しの場面で幾つかの80年代レコードジャケットが。
すぐにわかる山下達郎「FOR YOU」(1982年発売/イラスト 鈴木英人)
シティポップ(いわゆる東京=シティ)と地方都市(郊外)の対比、描き方としても秀逸な作品。

Memo3
モノローグを使わないための装置
俳句(ラップの始祖)を詠むこと、タギング(グラフィティ的落書き)によって俳句を外界に向けて視覚的に見せることがものすごく効果的。
SNSは基本的にバックライトに浮かぶ文字を読むため(あるいはそこに書くため)寡黙なる一歩通行的意見と完結を生み出しやすいので、映画やドラマで扱う際の見せ方は難しい(スペースやclubhouseなどの音声SNSもクローズ度合いが高いので、まだ過渡期)
その点、本作はスマホの画面に映った文字を「俳句」として声に出して読む(これが大きい!)
その俳句を高校生20人くらい集まってもらって句会を開いた中から選んでいる点も大きい。感性のズレを考えると、ここも本作の本当のキラキラ度が出た所以。
「夕暮れのフライングめく夏灯」
「めく、が可愛い」
「マジか?!」
(その際の様子がパンフに書かれていて楽しい)
誠実なものづくりという点で片渕須直監督のこと、思いだしたけど、イシグロ監督も夫婦で作品に携わっているという点、何か関係あるかも?(あ、もちろん当事者ではないのでわかりませんが方向性や根幹部分の軌道修正がとりやすいということあるのかもしれないなぁ、と。ふと)


 

|

『竜とそばかすの姫』細田守監督、中村佳穂、佐藤健、成田凌、幾田りら、他

竜とそばかすの姫

監督 : 細田守
キャスト : 中村佳穂成田凌
佐藤健幾田りら、染谷将太
玉城ティナ、森川智之、津田健次郎
小山茉美、宮野真守、森山良子
清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世


R1

Memo1
元々、細田守監督は訴えたい主題などなく描きたい世界(よくインタビューで目にする誰も見たことのない世界、もしかしたら主題隠しの可能性もあるが今後の作品を見ていかないと、まだ断定の域ではない)があるだけといった作家と思っているので『未来のミライ』はイマイチだったけれど、本作は逸脱したエモーション(中村佳穂の歌)が物語の基盤やディティールやセンシティブな部分の雑さを覆い隠したところがあって結果プラスに68%動いた。
その辺が賛否分かれる世評になっているのでは?
主人公のひとりに全ての負わせるパターンもいつも通りだし。
特にひとりで行かないでしょーという締めへのシークエンスは特に。
周りの見た友人に聞くと『未来のミライ』の方がよかった人は本作がイマイチ、嫌いって言ってて、そこ掘り下げていくと見えてくるかも。
ツッコミどころベストテンなどをやったらすぐに埋まるぐらいツッコミできるけど、そこは前述プラス後述通り。
(あんな数のフォロワーがいたら、竜/の居場所、すぐに特定できそうとか、他のAs扱いが雑とか、歌は日本語?とか)
12年後のインターネット世界とリアルワールドを描いている部分は成功しているのに、家族の問題(父と娘)や限界集落や同調圧力やDV(ここ、センシティブな問題につき本作での扱い雑すぎ)と、いろいろ詰め込みすぎている感も。
”竜がそんなに迫害を受けるほどの迷惑や犯罪を犯しているように見えないのに何故忌嫌われてしまっているのか”問題もある。
そこは醜悪という意味合いとも違う。
実はすべての元凶たる「悪」は実態を暴く権限(アンベイル=正体を暴く)を持ったジャスティス(自警団)とジャスティン側では?と思わせる節も多々ある。(そもそも権限を渡した5人の賢者って何?実在?そしてジャスティンをサポートするスポンサーロゴの醜いこと醜いこと)
すべて説明不足だが、ジャスティンはパンフレットには一切その姿を現していないが隠し意図?(単純にネタバレなら竜の記載ページ、注釈入りでネタバレしているし)

R2

Memo2
ボディシェアリングのデバイス、よいなーと思ってチェックしていたら細田監督、<U>のアバター構築の際、玉城絵美さんに取材してたのですね。数年前に見た「セブンルール」の衝撃を思い出した。
途中で少し色彩設計が変わるシーン。
背景美術がカートゥーン・サルーンと聞いて納得(しかし、他のジン・キム、エリック・ウォン含めいろいろ豪華)
ひとかわむいたろうとぐっとこらえ丸、というネーミング。
このキャラクター含めイラストレーターとのコラボも多々。
声優に中村佳穂や幾田りら、音楽も「音楽村」を使っての作業含め、多種多様な方面から参加している。これ自体がリアル「U」でもある?
ペギースーって出てきたときにコッポラ監督の映画を思い出してしまった。
millennium paradeに参加しているermhoiがもう一人の歌姫というところにも本作における「歌」の重要性を感じた。

R3

Memo3
パンフレットと入場者配布ステッカー(裏面にSpotifyプレイリストQRコード)。
パンフに劇中で歌われる楽曲の歌詞掲載あり(これは絶対的に入れたと予想)。
この歌詞が後で読むと心情がわかるのだが、それを字幕で入れてしまうのも違ってくるし…(逆に海外マーケットでは堂々と字幕が使える。そう、よく洋画で歌詞に字幕が必要な作品があるように)
R4

Memo4 蛇足
(番外編或いは細田作品放り投げに対しての耐性の話)
拓郎さんの(もう今では絶対に歌わないであろう)『ファミリー』や『望みを捨てろ』を70年代から80年代にかけて聴いてきたので、細田作品の一連の作品の放り投げ感への耐性があるので大丈夫なのかな、と。「My family」に続いて「ひとりであることに変わりなし」「ひとつになれないお互いの」や「ひとりになれない ひとりだから」「最後はいやでも ひとりだから」とか。(「望みを捨てろ」は岡本おさみ作詞)



 

|

2021-06-06

「やだ、ここから始める?」『クルエラ(Cruella)』クレイグ・ガレスピー監督、エマ・ストーン、エマ・トンプソン、マーク・ストロング、他

クルエラCruella

監督 : クレイグ・ガレスピー

エマ・ストーン
エマ・トンプソン
ジョエル・フライ
ポール・ウォルター・ハウザー
ジョン・マクリー
エミリー・ビーチャム
マーク・ストロング

Cr1

Memo1
まさにエマ・ストーン劇場
予備知識なしで見たので70年代 使用楽曲にいちいち反応してしまった(リスト後述)。
細かいところでは35ミリと65ミリが使用された撮影も素晴らしい。
(この質感は劇場スクリーンでこそ堪能できる!)
「やだ、ここから始める?」
エステラ/クルエラ(エマ・ストーン)のモノローグから始まる。
しかも逆さまで 笑
「まだ1964年。女の時代はもう少し先」
学校で浮くエステラ。
この辺りをエマ・ストーンのややハスキーな声でかぶせてスムーズに綴っていく手際よさ、面白さ。
そしてロンドンでの2人と一匹(眼帯してるチワワ、カワイイ)との出会い。
「エステラは無理。クルエラは達成する」
ふたつの人格をファッションとヘアメイク、動作、発音で見せていく。
IMDb、RottenTomatoともに初日評価より上がっていくパターン。
見た人が増えてヴィラン誕生譚だけでは語られない作品であることが浸透し始めたのかも、と勝手に予測。
クルエラとジャスパー、ホーレスがドナルド・E・ウェストレイクの『ホットロック』他のドートマンダーとその仲間たちのような、『アントマン』のスコット窃盗団のような、ドロンジョとドロンボー一味のような。
アーティ(ブティック店主、ファッションショー協力者)ともう一人(実は味方→)ジョンも加えるとさらに一味感が増す。
この顔ぶれで続編も作れるなぁ。
刑務所に入ったバロネス(エマ・トンプソン)が脱獄してクルエラに復讐しようとする...って、なにやら『ピンクパンサー』シリーズのクルーゾーとドレフュス署長みたいな 笑


Cruella_p
Memo2
ファッションがキー。
ということでパンフレットが写真とイラストとコラージュで彩られた新機軸スタイル。
ネタバレとなるラストシークエンスだけ最終ページに記載しているのも親切設計。
衣装デザイナー、ジェニー・ビーヴァンのパンフレット掲載インタビューにエステラの外見の発想はニーナ・ハーゲン(!)の写真から始まったとある。
コスチューム制作秘話。
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/cruella-costume-designer-jenny-beavan-interview-cnihub
タイトルデザイン
Main on End Titles and Newspaper Headlines Designed by ELASTIC DESIGN
End Crowl SCARLET LETTERS
使用楽曲全リスト
Cruella soundtrack: All the songs featured in the Disney prequel movie
https://www.radiotimes.com/movies/cruella-soundtrack-music-movie/

『クルエラ』公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/cruella.html




|

『マンガで世界を変えた男 手塚治虫のクリエーション展』

マンガで世界を変えた男
手塚治虫のクリエーション展
最終日、すべりこみで展観。
こちらは入り口横のバネル。
場内での記念撮影コーナーがなかったので、会場周辺のパネルを数点。
Te1
いやー、行ってよかった。
なんとなく規模と宣伝状態から、まぁ複製原画も多いのだろうと思っていたら、さもありなん。
全体の枚数は少ないですが有名なシーンの直筆原稿が多数展示されていました。
『メトロポリス』ラストシーンや『火の鳥 未来編』が多数、直筆原稿で展示されていてビックリ。
Te2
『アドルフに告ぐ』のラストシークエンスも初。
トキワ荘展に出品されている『ジャングル大帝』カラー原稿なども。

Te6
Te8


番外編
最初に買った『火の鳥』
黎明編と未来編。
Hi1
Hi2
とりわけ「未来編」の衝撃を超える小説、コミックには出会えていない。
それほど、この時点で描かれた時間軸の壮大さは凄い。






|

2021-03-15

終劇。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』庵野秀明・総監督、すべての25年間のスタッフとキャスト

シン・エヴァンゲリオン劇場版

※ネタバレしています。(文章内・敬称略)
いろいろ追記予定。

Ev1

監督 :
庵野秀明(総監督)
鶴巻和哉
中山勝一
前田真宏

すべての25年間のスタッフとキャスト


Ev01

Memo1
1995年。『エヴァンゲリオンTV版』初放送の年、金子修介監督が『ガメラ 大怪獣空中決戦』岩井俊二監督が『Love Letter』是枝裕和監督が『幻の光』で劇場映画デビュー『ドラゴンボール』が連載終了して、Windows95発売された、そんな年。(もちろんふたつの大きな出来事、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件もあった)
見事な幕引き。
そして終劇とは25年にわたって関わってきたスタッフ、キャスト(声優)、ファン、観客に対してのピリオド。そして、ありがとう。
最後のシークエンス。
以前、村上龍小説を映画化した庵野監督『ラブ&ポップ』ラスト、「あの素晴らしい愛をもう一度」にのせて目黒川を延々歩く4人の主人公を追うワンカット長回しシーンの鮮やかさにも似た印象。
3.0+1.0は新劇場版3本まとめての3.0に対してシン・エヴァ1.0と理解。
(「破」チラシ裏面にほぼ、そのような記載)
初号試写が行われた際の漏れ伝え聞いた「よかったよかった」空気が、ああラストは酷いことにはならないだろうな、という予感で鑑賞したが、まさにその通りで全てのエヴァファン(あるいは初見の人も)が同じように「よかったよかった」と思ったのでは?
シンジとマリ。
(リアルワールドでの彼と彼女)
「だーれだ?」
「お胸のおっきなイイオンナ」
手を差し出し、引っ張り上げるようにホーム階段を駆け上がっていく。この"引っ張り上げるように"はエヴァでも幾度となく見てきたシーンだしモチーフ。
『起滅の刃』でも…(おっと別のネタバレ厳禁)
TV版「なんじゃこりゃー」ラストのリアルタイム体験も旧劇場版の劇場凍りつき現場も新劇場版エヴァも時系列に”イチ映画ファン”としてみてきただけなので、それこそ深くは説明できませんが本作のエモーショナルさは歴史的特筆モノ。
綾波レイとは林原さんにとってなんだったのでしょうか?の問いに対して「変な意味づけはしたくないから、話し合った内容はあえて言いませんが」と触れている通り、解釈は各個人でというスタンスもよき。
入場者に配られるネタバレ厳禁の護符(だよね、と、知人と話した)中には初見では理解不能な言葉の数々、これらは(スキゾ・パラノの時から新劇に至るまでの)衒学的に楽しむファンのために用意しているサービスにすら思えた。(これまたリピート記号の記す通り「序」メインバージョンチラシ裏面に数々のワードが)
(アスカの「さあ、来週もサービス、サービス」と、声が聞こえそう)
タモリが赤塚不二夫に送った弔辞「わたしもあなたの作品の一部です」はそのまま庵野監督に置き換えられそう。
宇多田ヒカル主題歌、ヘッドフォンで聴くとこれが重層的にいろいろ音が含まれていて、こんな音だったろうか?と驚いた。
劇場変えて再見してみようと思う。

Memo2
参考画像
Ev002
ニュータイプ7月号付録
(1996年7月1日発行)全36ページ
カラーページ以外に記された全26話紹介&解説。
上記、画像フォーマットで掲載されています。
ここでいろいろ解説されていることを読み返すと、シンエヴァ終劇に至るまで、実のところ25年間、庵野監督がぶれていないことがよくわかる。
TV版・副題の英文がまさに!
(この項、追記予定)

参考画像
Ewwamzbveaioxsb
Ewwanynvcaesrpi
さよならジュピター
北野劇場(現在のTOHOシネマズ梅田)
製作・原作・脚本・総監督
小松左京
特技監督・川北紘一
主題歌・松任谷由実
VOYAGER~日付のない墓標

 




※蛇足(小声)
こー言っちゃあ元も子もないけど庵野秀明には東宝ロゴの方があってたのね。




|

2021-02-28

遅ればせながらの2020年コミックお気に入りベストと気の早い話。

2020年コミックお気に入りベスト
(遅ればせながらの2月末に)
Rose_f
まぁ、何と言っても『薔薇はシュラバで生まれる』と『水は海に向かって流れる』が"お気に入り双璧"

1位『薔薇はシュラバで生まれる 70年代少女漫画アシスタント奮戦記』
2位『水は海に向かって流れる』
3位『スインギンドラゴンタイガーブギ』
4位『ランド』
5位『北極百貨店のコンシェルジュさん』

『薔薇はシュラバで生まれる 70年代少女漫画アシスタント奮戦記』(笹生那実・著)
「このマンガを読め!2021」「このマンガがすごい!2021」共にランクイン。
著者が美内すずえ先生はじめ多くのアシスタントをされていた頃のエピソード(シュラバ 笑)の数々。
カンヅメ旅館に残された飛び散った墨汁の跡や当時のアシスタントあるある「眠気覚ましに怖い話をする」笑ったー。
あと山岸凉子先生『天人唐草』エピソードのようないい話や三原順先生の元での一度だけの『はみだしっ子』(9作目「そして門の鍵」の時)話も。
ちょうど『ガラスの仮面』を1巻から再読中だったので、いろいろ被って、それがまた楽し。
『水は海に向かって流れる』(田島列島・著)
こちらも「このマンガを読め!2021」(◀︎昨年もランクインしているから合わせると1位かも)「このマンガがすごい!2021」共にランクイン。
今年、沖田修一監督に夜映画作品が公開予定の前作『子供はわかってあげない』も超絶傑作だが、こちらはさらに傑作(まあ、とにかく読んで)

まだ連載中だった際の田島列島さんのインタビュー
 (2019/10/17)
https://manba.co.jp/manba_magazines/8901

『スインギンドラゴンタイガーブギ』(灰田高鴻・著)
ジャズ漫画にして戦後芸能史ストーリーとなっていくかもと期待。ある意味、ナベプロを想起。もっとランク上位でいいと思うのだが。描線も好み。プレイリストがSpotifyとApple Musicで公開されている。
『ランド』(山下和美・著)はずっと読んでいた漫画が完結。しかも、このスケールで。
『北極百貨店のコンシェルジュさん』(西村ツチカ・著)はイラストレーターでもある氏の絵が好き。


さて気の早い話だけれど、こちらは2021年漫画ベストテンに確実に入ってきそうな作品▼あ、もちろん個人的お気に入りベストには既にランクイン。
Kon_f
熊倉献『ブランクスペース
スイちゃん、ショーコちゃん、
ガールミーツガールものにして奇妙なるSF青春漫画。
(配信型漫画だが、紙で読んだ方が百倍以上すごくなる。これはコマ割りとの関係性もあるのかも?)
ただの高校生の日常物語かと油断していると超巨大破壊巨編になってしまうかもしれない?危うさが隠れている。
あー、早く続きが読みたい!!!




 

 

 

|

2021-02-27

手塚治虫先生の命日に宝塚市立手塚治虫記念館へ

●2月9日手塚治虫先生の命日に宝塚市立手塚治虫記念館に行ってきました。
その際の写真メモ。
Osamushi
入り口すぐに飾られている写真。
お花が添えられていました。
Hinitori
火の鳥モニュメント
W3
W3_f
記念館前の手形、足型。
こちらは『W3』
プッコ、ノッコ、ボッコ
年数経ってきたので、かなりかすれてきた?

Leo_f
最近はずっとエレベーター横に鎮座しているレオ。
割とちらり目線でよく目が合う。
Tezu2_fotor
Tezu1_f

2階、特別展示エリア。
カプコンVS手塚治虫
(特別展示は撮影禁止ですが、こちらのパネル前はOK)
Te1_f
Te2_f
Te3_f
同じく2階に展示されているロボットフィギュア。
この時代のデザイン、ときめく。



※番外編
こちらは『メトロポリス』パンフレット
40P オールカラー(2001年5月26日発行)
原作 : 手塚治虫
監督 : りんたろう
脚本 : 大友克洋
(最近、BS12で放送されて、やっぱり個人的にはこのメトロポリスが最も手塚治虫先生アニメ化作品で好きだなぁ、と再確認)
Metropolis1_f
Metropolis2_f
Metropolis3_f


 

  

|

2020-09-24

『日本沈没2020』湯浅政明監督、小松左京原作

日本沈没2020

原作 : 小松左京
監督 : 湯浅政明

2020

※Memo
●Netflixによる配信。
全10話。
イッキ見しても5時間弱
やー、ビックリした。
始まりは「大丈夫?」と思って見ていたけど途中から、そこは、ほら、湯浅監督らしい演出(デビルマンの際もそうだったけれど容赦ない描写、サイケデリックムーブ)。
そして着地点。
(「実は着地していない、沈んでるから」という一休さんとんちのようなフレーズまで浮かぶ世紀の怪作・奇作でもあります。元「日本沈没」の登場人物の扱いも相まって…)

●超絶傑作だった『映像研には手を出すな!』の次作ということで上がりに上がったハードル故に世評は半々といった印象。確かに、一瞬「おぉっ、これはミッドサマー?とも思えるスピリチュアルコミュニティの登場やダニエルの生い立ち(ユーゴスラビア内戦のこと)、「ミスト」的略奪、ジェンダーマイノリティ、イノシシ簡単に乗れないでショー、死亡のためだけのフラグetc、etc…
●1ヶ月ぐらい前にtwitterにアップした大阪のディープ名画座「新世界国際」(と、思しき…って「SHINSEDAI SEIJIN!」は笑った)、が出てきてビックリ。
(ここ、キャプチャ画像と合わせて載せたいところだけれど、まあ、そこは見て!ということで)


●Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』公式サイト
https://japansinks2020.com/

 

|

2019-07-08

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(Godzilla: King of the Monsters)』マイケル・ドハティ監督、カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、サリー・ホーキンス、渡辺謙、他

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
Godzilla: King of the Monsters

監督 : マイケル・ドハティ
出演 : カイル・チャンドラー
ヴェラ・ファーミガ
ミリー・ボビー・ブラウン
サリー・ホーキンス
渡辺謙チャン・ツィイー

物語・神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。(物語項、シネマトゥディより抜粋)

G1

Memo1
金子修介版ゴジラ『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』の立場逆バージョン
それにしてもモナークという響きがなんとも可愛らしいというかブルボンのお菓子みたいなというか…まあ、最も近いのは「そごう」のロゴを横にしたらこうなったロゴ。
瓦は飛ばないが町(村)ごと全部吹っ飛ぶラドンの飛びっぷり。
飛翔系のモスラとラドンのバトルがとりわけ素晴らしい!
(見たことないパターン)

G2

Memo2
タイトルデザイン
ギャレス版と同じくPROLOGUE FILM / Kyle Cooper
(本作該当タイトル部分はまだアップされていません。こちらはギャレス版タイトル)
http://www.prologue.com/portfolio/godzilla/
サウンドトラック・メイキング(注・音楽についてのネタバレが含まれています)
Godzilla KOTM - Making the Music - Bear McCreary (official)
https://www.youtube.com/watch?v=YINrERKAR4A
なおサウンドトラックはSpotify他で配信スタートしていますが、こちらのWaterTower Musicサイトで視聴可能
https://www.youtube.com/user/WaterTowerWB/videos

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト
https://godzilla-movie.jp/

|

2019-05-23

『江口寿史 イラストレーション展 彼女』明石市立文化博物館

江口寿史 イラストレーション展 彼女
明石市立文化博物館
2019年4月6日〜5月19日
新作を含む約300点のイラスト作品。

 E1

見た!見た!見た!
見たで〜!!(←関西弁)
全展示室(1階と2階)撮影OKということで「撮った撮った撮ったよ〜!」展でもあります。
あるいは画集(印刷)ではわからない原画(線画)の勢いや止め、筆先の抜けまで見られて「眼福眼福展」でもあります。
以下、写真メモ。

E_top

002
全五章のブロックに分けての展示。
まずは等身大パネルのお出迎え。

003_1

004_1

005_1
006_1

007_1

008_1

009

007_1

008_1

009
習作のスケッチも展示。

010

011

012
拓郎さんのCD『一瞬の夏』のイラストも。

013

014

015

016

過去ブログメモ記事
2016年『江口寿史展 KING OF POP 京都編』
京都国際マンガミュージアム
https://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/king-of-pop-214.html


 

|

より以前の記事一覧