2021-10-21

『最後の決闘裁判(The Last Duel)』リドリー・スコット監督、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ジョディ・カマー、ベン・アフレック、他

最後の決闘裁判
The Last Duel

監督 : リドリースコット
脚本 : ニコール・ホロフセナー
ベン・アフレック
マット・デイモン
出演 : マット・デイモン
アダム・ドライバー
ジョディ・カマー
ベン・アフレック

Duel

Memo1
各章タイトルカードの出し方(見せ方)が(ある意味)答え。
(10月16日にtwitterへの短評ポストに掲載)
しかも「羅生門」的骨格を利用した「藪の中」ではない現代に問う物語。
巧妙に編まれた脚本。
完璧なキャスティング。
とりわけマルグリットを演じたジョディ・カマーが素晴らしい。
各章、自分の証言部分含め表情、台詞の言い回し、立ち位置、レイプシーンでのル・グリが押し入ってからの明らかに違う動線(2章、3章)を全てを演じ分けている。
冒頭、手伝ってもらいながら着替えているマルグリット。
観客はここでは何が描かれているのかが、わからない。
連れられて台上にあげられる。
そこで初めてタイトルの決闘裁判が行われる場所だということが判明し各章へと移る。
導入部分として凄い。
さらに各章の時間配分がダレることがないようにスピードが上がっていく構成も見事だ。
ジョディ・カマー次回作は再びリドリー・スコット監督。
アナウンスされているリドリースコット監督5本の予定作中の1本、ホアキン・フェニックスがナポレオンを演じる『Kitbag』と、いうことはジョゼフィーヌ役(これは、見たい)
先に記したタイトルカード(第1章、第2章、とそれぞれの物語、或いは言い分。第3章のみ「真実」が画面上に残り、ある意味これが「本当の証言」と強調している。)
ネタバレとは言わないが、見る人それぞれの「発見」の楽しみを奪うかもしれないので鉤括弧付きで(ある意味)と書いたのは本作が「真実」を追求する物語ではないからだ。
暴行は行われたし、3人の人物像もそのままだと思う。
今も変わらぬ男性社会、家父長制に対してのあえて声高ではないように編まれた、しかし確実に心に残る、突き刺さるメッセージ。
当時(14世紀)は、というより夫であるジャン・ド・カルージュの妻、女性に対しての「モノ・所有物」扱いも酷い。勝者となったのち「まるで見世物のように」マルグリットの手を挙げ群衆に晒し者のように引き廻すのだから…
(同じように友人や周囲の人々の裏切り、陰口、事勿れ主義も)

疑問 : ジャン・ド・カルージュの母親がマルグリットをひとりだけ置いて出かけたのは、何か理由があったのか?(ただの嫌がらせだとは思うけれど、ついつい、ル・グリとグル?申し合わせ?とか思ってしまう)
(参考原作、未読なのでこの辺りが書かれているかは不明。見当違い甚だしいかも、です)

Duel2

(下記、キネ旬記事より)
1幕と2幕をマット・デイモンとベン・アフレック、3幕を女性の観点からということでニコール・ホロフセナー、と分けて書かれたことも成功の要因だろうなぁ。
それにしても脚本、6週間で書き上げたとは。
キネ旬11月上旬特別号にリドリー・スコット×ジョディ・カマー、ニコール・ホロフセナー×マット・デイモン×ベン・アフレック 脚本家インタビューと作品評(大森さわこ)
パンフレットがないだけに貴重。(敬称略)
このインタビューの締めくくりのベンアフレックの言葉。
「3幕とも描かれているのは明らかにレイプなんだ。何が違うかというとル・グリに取っては、それがレイプだという認識がない、ということ〜中略〜これは反騎士道的な物語なんだ。」

Memo2
タイトルデザイン(Main & End titles)は Matt Curtis
音楽のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。あまり聞き覚えがないので調べてみると「メタルギアソリッド」シリーズへの共同参加。リドリー・スコット監督とは「プロメテウス」「オデッセイ」ベン・アフレックの監督作品「ザ・タウン」「夜に生きる」も。
『プロメテウス』から次回作『ハウス・オブ・グッチ』まで全てダリウス・ウォルスキーによる撮影。リドリー・スコット監督は決まった撮影監督を得たことによってイメージにあったシーンを作れるようになったのかも。
(本作からの初4K撮影着手も)
「ここは広角で」「ダイナミックさが肝心」指示を出し、マーカーで絵コンテを描くリドリー・スコット監督。
メイキング映像。
https://www.youtube.com/watch?v=ckAWcnthAnE






 

 



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2021-10-07

『先生、私の隣に座っていただけませんか?』堀江貴大監督、黒木華、柄本佑、金子大地、奈緒、風吹ジュン、他

先生、私の隣に座っていただけませんか?

監督 : 堀江貴大
出演 : 黒木華
柄本佑
金子大地
奈緒
風吹ジュン、他

Sensei1

Memo1
これはまさに快作。
ほぼ2時間、気がつけば(主要)登場人物が5人だけ。
あれれ?どうなるの?と、思ったままに物語の船に乗る。
楽しめた。
佐和子(黒木華)の路上教習を俊夫(柄本佑)が車で追いかける場面。
監督はダラダラしたチェイスシーンを撮りたくてヒッチコック監督『めまい』を意識したとパンフレットに出ていた。
なるほど、そう考えると該当シーン、他、いろいろと面白い。
疑心の物語でもあるし。
佐和子の母(風吹ジュン)も、ふたりが実家に帰ってきてから(うっすら)気づいているし(気にかけている)、わかっていないのは俊夫だけ。
不倫相手の佐和子の担当編集者、桜田千佳(奈緒)もバレそうな(バレている)感じを楽しんでいる節さえある。この辺り「あ〜あ」自業自得とはいえ、見ていて思わず笑ってしまう。
さて、話が進んで佐和子の方も教習所・教官、新谷(金子大地)が「隣の席」に座り、ハンドルとアクセルを踏んで一歩踏み出す勇気をあたえてくれる。王子様登場である。この2カップルスタイルは艶話的に寄せてスクリューボールコメディになりそうですが、そこを変速復讐譚にしているところも快作たる所以。(何を考えているのか解りにくい佐和子が最後の最後にビンタといったところも)
実写パートと漫画パートのバランスの面白さ。(劇中漫画はアラタアキ、鳥飼茜)
(ちょっと粗探しのような感想を見たので→)ネームにいきなりペン入れはないとは思うけれど、物語進行上のことば選びとしては、これでOKだと思う。
ラスト。
俊夫のひと言がシナリオだと「嘘」だけど「うっそぉ〜」になっていて言い回し含め、幕引きとしてピッタリ。
そして思い出しましょう。
本作のタイトルは『先生、私の隣に座っていただけませんか?』

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Memo2
パンフレット。
表紙がそれぞれ佐和子と俊夫に分かれている。
さらに、それぞれにイントロダクションと物語が別々に組まれた構成。
組版も佐和子は横組み、俊夫は縦組み。
対談、コラム、キャスト・スタッフプロフィールなど。
音楽は渡邊琢磨。
なんと!今年公開3作品目(あのこは貴族、いとみち)
佐和子の実家。
セットの間取りとインテリアなどが写真入りで詳細に。
俊夫(柄本佑)が持ち込んだ亀も。
洋風のお屋敷 | CINEmadori シネマドリ |
映画と間取りの素敵なつながり
https://www.athome.co.jp/cinemadori/10275/



 

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2021-10-02

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)』キャリー・ジョージ・フクナガ監督、ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、アナ・デ・アルマス、ラミ・マレック、レイフ・ファインズ、他

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
007/No Time to Die

監督 : キャリー・ジョージ・フクナガ
出演 : 
ダニエル・クレイグ
ラミ・マレック
レア・セドゥ
ラシャーナ・リンチ
ベン・ウィショー
アナ・デ・アルマス
ナオミ・ハリス
ジェフリー・ライト
クリストフ・ヴァルツ
レイフ・ファインズ


007_1_20211002021501

Memo1
最後のダニエル・クレイグによるジェーム・ズボンド。
今までシリーズとして演じるものが変わっても決して死ぬことはなかったボンドの死。(原作小説で行方不明のまま、のような記載もあったが)
全体を覆ったテーマ。
台詞でも出てくる。
「後ろを気にしている」
「過去に追われている」
長いアヴァン。
マドレーヌとのイタリア、マテーラでの蜜月とヴェスパーへの別れ。爆発。
「過去からは逃れられない」

新しい007となったノーミと「この台詞」
「00…?」
(エージェントNoを聞くボンド)
「007」
「永久欠番だと思ってた?」
「ただの数字だ」
アナ・デ・アルマス演じる新米CIAエージェント、パロマ。
飲んで撃ちまくり蹴りまくる暴れっぷりが楽しい。
おっ?!今回はこの「陽」の展開で、と期待していたら標的であるロシア科学者オブルチェフ救出し終えたらジャマイカ・キューバシークエンスは終わり。
「私はここまで」
ドアをバタンと閉めたら本当に終わった。
確実に必要な技術でボンドとMI6をサポートし続ける「Q」例によって巻き込まれつつ「しようがないなぁ」と楽しんでいるように見えるベン・ウィショーは最高だ。
(パロマの「新米はつらいよ・エージェントパロマの長い1日」みたいなスピンオフも有りだが「Q」も面白いスピンオフ、可能なのでは?)
いろいろラストだがジェフリー・ライトが演じてきたCIA局員フェリックス・ライター。(カジノロワイヤルから本作まで)とも本作でお別れ。シガーのことも描かれる。(亡くなることが判っていたら…もう一回、ジャマイカでのやり取り見る)
ボンドがイタリアで襲われたのはマドレーヌの裏切りと勘違いしての、列車での別れ。マドレーヌがそっとお腹をおさえるシーンがあったので、もしや?と思ったら、その通りの展開だった。
やはりヴィランが弱い。
これは007シリーズ、いつものことのように思う。スペクターと本作でのブロフェルド、サフィン。「スペクター」の時も思ったがシルエットで浮かんだブロフェルドの小物感は「う〜ん」と首を捻ったし、サフィンは能面を付けた異形感からか、まだマシな気もした。あと、マドレーヌを助けたこととマドレーヌの娘をあっさり逃したことの心境繋がりがもう少し判りやすければ、とも。

人間味溢れるボンドを描いてきたクレイグ版。
ファミリーを手に入れる。
(朝食の林檎をむく場面。あとで思うと最後の家族が揃ったシーン)
そして、ラストでは死。
過去作からすると「禁じ手」とも言える全てを包み込んで終幕。
これは「イアン・フレミング原作、ダニエル・クレイグによるジェームズ・ボンド」5作品の完結であって、エンドクレジット後に出る「ジェームズ・ボンドは帰ってくる」がシリーズの立ち位置だと思う。
ジェイソン・ボーンやミッション・インポッシブルがシリーズで上映されている時代のボンド。
いつの時代も、その時々の時流(カンフーとか宇宙とかネーミングとか)や社会背景を飲み込んで映画化されてきていることを思うと至極まっとうな有り様だったと思う。
ひとつのシリーズとして完璧なエンディング。


ナノボットは実際にガン治療などへの期待が寄せられている合成テクノロジー技術。分子・原子・DNAレベルでの物質再構築が可能。これは、言うならば「何でもつくれる」ことになったと言える究極の技術。故に本作のように究極の兵器に転用されてしまうこともあり得る。それによって、ラスト。ボンドはサフィンが「これはマドレーヌへの保険」と手にしていたキーホルダーに仕込まれたナノボットの液体を格闘の最中、割って体に浴びてしまうこととなる。
確かに、二度とマドレーヌと娘に合わなければ彼女へナノボット液体は転写されないが、それより選んだ道は全てを終わらせること。地球上に、この兵器を残さないこと。そしてマドレーヌと自分の娘に”過去から追われること”がないように、と。

「ブルーの瞳よ」
「知ってる」



007_2

Memo2
爆発で耳がキーン。
これは音に対して。一瞬、衝撃で聞こえなくなりボンドの声もくぐもって聴こえる効果。
Dolby Atmos、綺麗に分離して聴こえた。
これ、フォーマットによっていろいろ変わるのかなぁ。
(『ソーシャルネットワーク』クラブシーンで大きく唸る音楽とテーブルで交わす会話がはっきり聴こえた分離以来かも)
タイトルデザインはダニエル・クライマン(Daniel Kleinman)
007初期作品から有名なタイトルシークエンスを創り上げてきたソール・バスと列ぶ大御所、モーリス・ビンダーから引き継いだシリーズも本作で8作品目。
こちらはRATTLING STICK.スタジオサイト。
前作「スペクター」までのタイトルシークエンス動画あり(その他作品含む)
https://www.rattlingstick.com/film-tv/


追記 : キャリー・ジョージ・フクナガってエマ・ストーン、ジョナ・ヒル『マニアック』 の監督って、今気づいた。
21世紀の「カッコーの巣の上で」みたいで瞑想しながら迷走しててよかったけどなぁ。本作のちょっとバラけた感じは、ここからかも。







 

 

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2021-09-28

『ショック・ドゥ・フューチャー(Le choc du futur/THE SHOCK OF THE FUTURE)』マーク・コリン監督、アルマ・ホドロフスキー、他

ショック・ドゥ・フューチャー
Le choc du futur/THE SHOCK OF THE FUTURE

監督・製作・脚本・音楽 : マーク・コリン
出演 : アルマ・ホドロフスキー
フィリップ・ルボ、クララ・ルチアーニ、
ジェフリー・キャリー、コリーヌ、他


Futur3

Memo1
音楽が生まれる瞬間の映画。
このような描き方があったのか!
1日で語るミュージシャンの現実と希望。
78分が短い。もっと浸りたい。
オープニングからドキドキした。
アナがベットから起き上がり、煙草を吸い、一息置いて(神殿にも見える)シンセサイザーの前に座る。
そして、音が流れる。
シンセサイザーとスピーカーが幅いっぱいに映るスコープサイズだからこその高揚感。
アナを演じたのがホドロフスキー監督の孫(祖父がホドロフスキー監督と表記するより、こちらの方がインパクト大きくて、ちょっと驚いた)
監督インタビューでの言葉
先見性を持ち、未来の音楽を予知した女性の物語
劇中、アナとボーカル入れにやってきたクララが打ち解ける(と、いうかハイになって)見るアニメ「シャピ シャポ」音楽がフランソワ・ド・ルーベ(冒険者たち、さらば友よなど)。やはり監督インタビューで知ったが「映画音楽の...」だけではなく「フランスにおける電子音楽の先駆者」といった位置づけもあるのだ。その他、とりわけエレクトロ・ミュージックへの造詣が深いマーク・コリン監督が、だからこその音楽映画といえる。そして、過去映像ドキュメンタリーではなく「映画」として描かれたことは幸せなことだ。
それにしても、この時代のセクハラ、パワハラ度合いは酷い(「男なら時間を守る」ってなんだ?!)。デビューするということはメジャーレーベルからレコードを出すこと。それしか方法がなく、アナもその呪縛の中で嫌な発注者(CM音楽)と会話を交わしていくこととなる。ほとんどの男性が、そのような接し方をする。(最初、リズムボックスを持ってきた部屋の持ち主の友人も「見返り」のような口ぶりを見せるところも)
結局、アナとクララで創り上げた音楽(曲)を大物プロデューサーは鼻にもかけず落胆するアナ。しかし、友人の弁護士が部屋から連れ出して案内してくれた女性歌手のレコーディングを見て、再び音楽へ戻ることとなる。この短い転調と呼べるシーンが、そのままcodaへつながるシンプルな構造。

Futur

Memo2
パンフレット
24P。日本語タイトル表記なしなのが素晴らしい。
監督インタビュー、野田勉(ele-king編集長)レビュー
スタッフ、キャスト(と言っても監督とそのバンドのみですが)、他
アナが魅せられたリズムマシン Roland CR-78。
のちにTR-808からTR-909へ(パンフレットで知ったのだが、本作で置き時計表示が9:09でTR-909へのオマージュだったなんて、監督のすご過ぎるエレクトロニック・ミュージック愛)

Futur2

こちらはTR-808 誕生から40周年のRoland記念サイト。
歴史はCR-78の紹介からスタート。
https://www.roland.com/jp/promos/roland_tr-808/

Futuree

ラストシーン
またシンセサイザーの前に座り曲を作り始めるアナ。
他の人には見えなくても確実に感じている未来の音楽。
そこからエンドロール。
最高。


 

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2021-08-08

一瞬の夏。『サマーフィルムにのって』松本壮史監督、伊藤万理華、河合優実、祷キララ、金子大地、他

サマーフィルムにのって

監督 : 松本壮史
脚本 : 三浦直之松本壮史

出演 :
伊藤万理華
河合優実
祷キララ
金子大地
小日向星一
池田永吉
篠田諒
甲田まひる
ゆうたろう
篠原悠伸
板橋駿谷

Summer


Memo1
そうそうそうそう!こんなノリ、こんな感じ。
昔、学園祭クラスで映画作った時、河原で乱闘シーンを撮っていたら、あまりにリアルすぎたのか近所の人が通報して警察来たこと思い出した。ストーリーは忘れてしまったけど、こういった製作途中の楽しさはよーく覚えてる。
撮り直しがきかない中の一発本番。上手く撮れたかは現像が出来上がるのを待つしかない神のみぞ知る所業。
そして、本作ではキラキラ映画班ともにMac Bookで行っていた編集も、当時は8ミリフィルムをスプライシングテープで切り貼りする超アナログ作業。
それにしても昨今の映研、あー!スマホで撮るのかぁぁぁ。
ハダシ監督、羨ましいー、撮り放題。
『映像研には手を出すな!』と『サマーフィルムにのって』の3人。
どちらもよくぞ集めた、この仲間。
中でも浅草氏(齋藤飛鳥)とハダシ(伊藤万理華)。
おぉっ!どちらも乃木坂繋がりではないか。(『映像研~』はドラマ版のこと)
伊藤万理華の動きというか身体性、表情の豊かさは凄い。
どーすれば、あんな漫画みたいな動きができるのか。
肩がぐっと上がって力んだ姿が、いかにも時代劇マニアの映画監督を体現している。
河合優実は「佐々木、イン、マイマイン」で知ったけど、ハダシのアシスト(映画も凛太郎との恋も)を少ない台詞でつないでいく。
祷キララの「本当は私もキラキラ恋愛映画に出たい」を隠しての「お、おぅ」といったハダシに合わせた気概もうまい。
笑ったシーン
ラストの決闘シーンを撮っているとぶーんぶーんと邪魔な音が入る。
その先を辿っていくと花鈴らのキラキラ恋愛映画班が波打ち際で撮影中。
海側にから、ふたりをドローンが。
「えっ?!ドローン?このシーンに必要?」
ラストの凛太郎を切ってしまうと映画が終わる、すると未来の映画も終わってしまうということでの、エッ?!、え、演劇、みたいな唐突なオチも好きだ(噂の壁ドンw)。
設定、整合性を超えた宇宙の真理「これでいいのだ」を体現している。
プロが撮った高校生の映研作品とでも呼べばいいのだろうか、このフレームはみ出す楽しさはなかなか撮れない。
もちろん演者が、まるで本当に「映画、撮るよー」と声をかけ、巻き込んで、集まった仲間たちになっているのも本作、多幸感の要因。

Film

Memo2
パンフレット。
全36ページ。
「あれから」というタイトルのコミック(4ページ)載ってる!
ハダシ、ビート板、ブルーハワイ。
卒業式当日のお話。
凛太郎もデコチャリも野球部補欠二人組も老け顔ダディボーイもみんなも出てる。
ブルーハワイ役の祷キララの公開当日のブログがものすごくよいので、見て。
こんなに素直に初日の気持ちを綴った文章初めて読んだ。
https://lineblog.me/inokila/archives/2668032.html


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『サイダーのように言葉が湧き上がる(Words Bubble Up Like Soda Pop)』イシグロキョウヘイ監督、杉咲花、市川染五郎、他

サイダーのように言葉が湧き上がる
Words Bubble Up Like Soda Pop

監督 : イシグロキョウヘイ
出演 : 杉咲花市川染五郎、潘めぐみ
花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛
諸星すみれ、神谷浩史、坂本真綾
山寺宏一、井上喜久子


Soda

Memo1
膨大なメイキング映像が公式に公開されていますが、未見の上で書いてます。
夕暮れ時にポッと灯された街灯の向こう側に見える"もくもく雲"を見たとき、永井博、鈴木英人、わたせせいぞうよりも先に吉田博「日本アルプス十二題」を思いだした。
そのあたりのこと、鑑賞後インタビューを読むと触れらていて嬉しかった。
キネ旬8月上旬号。イシグロキョウヘイ監督インタビュー「あと、80年代だけでなく、大正時代に独創的な風景版画家として活躍した吉田博、川瀬巴水といった作家のテイストも取り入れています」
杉咲花、市川染五郎ふたりの声がものすごくよい。
「答えは最初から出ている」と書くと推理小説みたいですが、ボーイミーツガールふたりの恋の行方ともう一つの軸、フジヤマのレコード探し。「陽だまり」の時計が早くから背景に写っていて「あれ?レコード」と観客は気づくような展開(自分は気づいた、というか昔、こんな時計あったなぁと思ったからかも)
「あかん、割るで割るで(関西弁)」と思っていたらーの、あー、やっぱり割れたー。絶対割ると思って見ていたら案の定、割ってしまうところも世代ギャップありきでよかった。

Soda2020

Memo2
昨年公開(2020年5月15日・上記画像)だった本作が1年遅れたことによって逆に(パンフレットでも触れている)マスクのことや80年代シティポップスの絶対的浸透と支持。大滝詠一『A LONG VACATION』40周年盤とサブスク解禁
『喫茶店で松本隆さんに聞いたこと』に出てきた「ときのふるい」ならぬ「ときのはからい(時の計らい)」とでも呼ぶべきか。
『東京人』2021年4月号
シティ・ポップが生まれたまち
レコード探しの場面で幾つかの80年代レコードジャケットが。
すぐにわかる山下達郎「FOR YOU」(1982年発売/イラスト 鈴木英人)
シティポップ(いわゆる東京=シティ)と地方都市(郊外)の対比、描き方としても秀逸な作品。

Memo3
モノローグを使わないための装置
俳句(ラップの始祖)を詠むこと、タギング(グラフィティ的落書き)によって俳句を外界に向けて視覚的に見せることがものすごく効果的。
SNSは基本的にバックライトに浮かぶ文字を読むため(あるいはそこに書くため)寡黙なる一歩通行的意見と完結を生み出しやすいので、映画やドラマで扱う際の見せ方は難しい(スペースやclubhouseなどの音声SNSもクローズ度合いが高いので、まだ過渡期)
その点、本作はスマホの画面に映った文字を「俳句」として声に出して読む(これが大きい!)
その俳句を高校生20人くらい集まってもらって句会を開いた中から選んでいる点も大きい。感性のズレを考えると、ここも本作の本当のキラキラ度が出た所以。
「夕暮れのフライングめく夏灯」
「めく、が可愛い」
「マジか?!」
(その際の様子がパンフに書かれていて楽しい)
誠実なものづくりという点で片渕須直監督のこと、思いだしたけど、イシグロ監督も夫婦で作品に携わっているという点、何か関係あるかも?(あ、もちろん当事者ではないのでわかりませんが方向性や根幹部分の軌道修正がとりやすいということあるのかもしれないなぁ、と。ふと)


 

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2021-03-15

終劇。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』庵野秀明・総監督、すべての25年間のスタッフとキャスト

シン・エヴァンゲリオン劇場版

※ネタバレしています。(文章内・敬称略)
いろいろ追記予定。

Ev1

監督 :
庵野秀明(総監督)
鶴巻和哉
中山勝一
前田真宏

すべての25年間のスタッフとキャスト


Ev01

Memo1
1995年。『エヴァンゲリオンTV版』初放送の年、金子修介監督が『ガメラ 大怪獣空中決戦』岩井俊二監督が『Love Letter』是枝裕和監督が『幻の光』で劇場映画デビュー『ドラゴンボール』が連載終了して、Windows95発売された、そんな年。(もちろんふたつの大きな出来事、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件もあった)
見事な幕引き。
そして終劇とは25年にわたって関わってきたスタッフ、キャスト(声優)、ファン、観客に対してのピリオド。そして、ありがとう。
最後のシークエンス。
以前、村上龍小説を映画化した庵野監督『ラブ&ポップ』ラスト、「あの素晴らしい愛をもう一度」にのせて目黒川を延々歩く4人の主人公を追うワンカット長回しシーンの鮮やかさにも似た印象。
3.0+1.0は新劇場版3本まとめての3.0に対してシン・エヴァ1.0と理解。
(「破」チラシ裏面にほぼ、そのような記載)
初号試写が行われた際の漏れ伝え聞いた「よかったよかった」空気が、ああラストは酷いことにはならないだろうな、という予感で鑑賞したが、まさにその通りで全てのエヴァファン(あるいは初見の人も)が同じように「よかったよかった」と思ったのでは?
シンジとマリ。
(リアルワールドでの彼と彼女)
「だーれだ?」
「お胸のおっきなイイオンナ」
手を差し出し、引っ張り上げるようにホーム階段を駆け上がっていく。この"引っ張り上げるように"はエヴァでも幾度となく見てきたシーンだしモチーフ。
『起滅の刃』でも…(おっと別のネタバレ厳禁)
TV版「なんじゃこりゃー」ラストのリアルタイム体験も旧劇場版の劇場凍りつき現場も新劇場版エヴァも時系列に”イチ映画ファン”としてみてきただけなので、それこそ深くは説明できませんが本作のエモーショナルさは歴史的特筆モノ。
綾波レイとは林原さんにとってなんだったのでしょうか?の問いに対して「変な意味づけはしたくないから、話し合った内容はあえて言いませんが」と触れている通り、解釈は各個人でというスタンスもよき。
入場者に配られるネタバレ厳禁の護符(だよね、と、知人と話した)中には初見では理解不能な言葉の数々、これらは(スキゾ・パラノの時から新劇に至るまでの)衒学的に楽しむファンのために用意しているサービスにすら思えた。(これまたリピート記号の記す通り「序」メインバージョンチラシ裏面に数々のワードが)
(アスカの「さあ、来週もサービス、サービス」と、声が聞こえそう)
タモリが赤塚不二夫に送った弔辞「わたしもあなたの作品の一部です」はそのまま庵野監督に置き換えられそう。
宇多田ヒカル主題歌、ヘッドフォンで聴くとこれが重層的にいろいろ音が含まれていて、こんな音だったろうか?と驚いた。
劇場変えて再見してみようと思う。

Memo2
参考画像
Ev002
ニュータイプ7月号付録
(1996年7月1日発行)全36ページ
カラーページ以外に記された全26話紹介&解説。
上記、画像フォーマットで掲載されています。
ここでいろいろ解説されていることを読み返すと、シンエヴァ終劇に至るまで、実のところ25年間、庵野監督がぶれていないことがよくわかる。
TV版・副題の英文がまさに!
(この項、追記予定)

参考画像
Ewwamzbveaioxsb
Ewwanynvcaesrpi
さよならジュピター
北野劇場(現在のTOHOシネマズ梅田)
製作・原作・脚本・総監督
小松左京
特技監督・川北紘一
主題歌・松任谷由実
VOYAGER~日付のない墓標

 




※蛇足(小声)
こー言っちゃあ元も子もないけど庵野秀明には東宝ロゴの方があってたのね。




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『すばらしき世界(Under the Open Sky)』西川美和監督、役所広司、仲野太賀、長澤まさみ、他

すばらしき世界
Under the Open Sky

各シーンに触れています。(文章内・敬称略)

監督・脚本 : 西川美和

役所広司(三上正夫)
仲野太賀(津乃田龍太郎)
長澤まさみ(吉澤遥)
六角精児(松本良介)
北村有起哉(井口久俊)
白竜(下稲葉明雅)
キムラ緑子(下稲葉マス子)
安田成美(西尾久美子)
梶芽衣子(庄司敦子)
橋爪功(庄司勉)

Wonderful
Memo1
生きにくさ、不寛容、閉塞感。そんな押しつぶされそうな空気は普通に生活していても、大多数の人が胸が痛くなる息苦しさを感じる。まして三上にとってこの社会は馴染みづらく居場所が見つけられない場所でもある。
生活保護などを受けて暮らすことは三上にとっては、ある意味恥じ入ることだと思っている。
血の気が多いのか暴力を振るった瞬間だけ生き生きしてしまう。しかし根は普通の人たちよりも正義感が強く生真面目なだけなのだ。それが自分を律しようとすればするほど裏目に出てしまう。
そんな三上の人間味に周囲の人たちは微力ながらも支えていこうとする。その描き方が静けさとユーモアと丁寧なシーンの積み重ねで綴られている。
プロデューサー吉澤の押しによって、なんとも気乗りして参加したわけではなくドキュメンタリー撮影を行っていく津乃田だが、いつの間にか三上の人間力とでもいうべき魅力に惹かれていき、カメラを捨てやめてしまう。これは同時に観客側である我々の視点も津乃田と同じところに移り、このまま何も起こらずに平和に終わってほしいと願いながら見ることとなる。
(鋏のシーンはスピルバーグ監督『カラーパープル』髭剃りシーンと並ぶドキドキシーンだった)
自分が正しいことでも我慢すること、周りの支えてくれている人たちの顔が浮かんだのだろうか。
強い風が吹いている。嵐が近い。
全体的にアップが多いような気がして、後でいろいろ読んだり見たりしてわかったことは、あまりに役所広司の演技が素晴らしすぎて自然と多くなったようだ。編集の時にはもっと多かったようなので、それほど際立っていたということなのだろう。もっとも、このことによって突然の空撮とエンディングのクレーンショットが印象に残ることとなった。
タイトルが最初ではなくラストに置き換えられている。
そのこととラストシーンとの関係性を、ふと感じる。
三上が香りをかぐコスモス。
立ち尽くす5人。
カメラがゆっくりと見下ろす形で上がっていく。

Wonderful_20210228003401
Memo2
大寿美トモエさんデザインによる100ページ厚パンフレット!
鑑賞後、なんとも言えない主人公に対してのまなざし(演出側、観客側)に対して「これはシナリオ読みたいなぁ」と思っていたら決定稿が丸々掲載されていて嬉しい!
パンフレット掲載の決定稿。
シーン119と120が本編ではカット(87、88と対になっている)。
他にもいくつかあり。シーン18あたりは身元引き受け人・夫妻の印象、ちょっと変わってたかも。
こういったことが後から確認できるのもシナリオ付きパンフのお楽しみ面白み。
写真が趣味という中野大河
パンフレット56ページに、その中野大河撮影による役所公司、安田成美の素敵なツーショットが。
西川美和による著書『スクリーンが待っている』
ほぼ大半を占める本作の制作過程。
最も最近の「夜明け前」撮影の笠松さんと役所広司さん、監督との映画談義が楽しい!ジョーカー、タクシードライバー、キングコング対ゴジラ、帝国の逆襲…
そして最後はこう締めくくられている。
「最良の時が、最後の時だ。次はまた、もっとすばらしき世界が待っている。」
幻の母親役となった八千草薫さんのこと、日本でのロケ撮影のこと、役所広司さんとシナリオと対峙しての言い回しのこと、など。『すばらしき世界』出来上がった映画の裏側で繰り広げられた出来事の数々。
役所さんの帯コメント通り「映画作りの教則本です」

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Memo3
動画1
役所広司は切り札(ジョーカー)だ
映画『すばらしき世界』西川美和監督インタビュー
(インタビュー部分、約7分プラス予告編)
https://www.youtube.com/watch?v=HHJyQIUryz4
動画2
本編映像
パンフレットに掲載されているシナリオ決定稿中
シーン59(途中)から60(こちらも途中まで)
https://www.youtube.com/watch?v=Smi_jmYE_CY







 

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2019-05-03

『女王陛下のお気に入り(The Favourite)』 ヨルゴス・ランティモス監督、オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ

女王陛下のお気に入り
The Favourite

監督 : ヨルゴス・ランティモス
出演 : オリヴィア・コールマン
エマ・ストーンレイチェル・ワイズ

物語・18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Favo01

Memo1
まあ癖あるヨルゴス・ランティモス監督。
その魚眼レンズの多様さ(なんとVR的な!)。
悪意ある暴露的画面。
そののぞき見世界の中での演者3人の素晴らしさ!
ラスト、悪夢のうさぎが画面を覆い尽くす。
(何故、うさぎを飼っていたのかの趣意はまさに悪夢)
今年のアカデミー賞・衣装デザイン賞プレゼンターで登場したメリッサ・マッカーシーのうさぎ「ずりずり」ファッションには笑った(てっきりサンデー・パウエルが取るものと思ってたけど、結果は周知の通り)

Favo02

Memo2
監督のこだわりの一貫(と思うけれど)タイトルカードやエンドクレジットでの使用フォント(多分、Copperplate)の均等幅スクエア流し込みのスタイルにも驚いた(←読みにくいけど)。
タイトルデザイン → Vasilis Marmatakis
(注・タイトルカードやエンドクレジット画像で構成されています)
http://annyas.com/screenshots/updates/the-favourite-2018-yorgos-lanthimos/

この世界に拮抗する衣装を作り上げたサンディ・パウエル、さすがです。
黒白はっきりつけたらどないやねん(←関西弁)的な与党、野党の意図的ステレオタイプな衣装の分け方。
こちらはケンジントン宮殿での衣装展示。
https://www.hrp.org.uk/kensington-palace/explore/the-favourite-costume-display/
こちらはハンプトンコート宮殿での展示
https://www.hrp.org.uk/hampton-court-palace/explore/the-favourite-costume-display/

 

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2018-10-15

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(Solo: A Star Wars Story)』ロン・ハワード監督、オールデン・エアエンライク、ウディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、他

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
Solo: A Star Wars Story

監督 : ロン・ハワード
脚本 : ローレンス・カスダン
出演 : オールデン・エアエンライク
ウディ・ハレルソン
エミリア・クラーク
ドナルド・グローヴァー
ヨーナス・スオタモ、他

物語・帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。やがて宇宙に飛び出した彼は、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)という相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラ(エミリア・クラーク)らと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Solo1

Memo
あまりに量産されすぎて、やや分が悪い感じで評され(公開当時)興業不調が伝えられるスピンオフ作品だが、このテンポとか風合いはとても好み
(ディズニー傘下以前の、特にSW旧3部作ファンが喝采云々記事もなるほどと思える)
いろいろ漏れ伝え聞くハン・ソロ伝説のいくつかが描かれる点(チューバッカとの出会いや信頼関係を紡いでいく場面やなんといっても初めてふたりならんでのミレニアム・ファルコン号操縦シーンはウルッときた。)
ロン・ハワード監督の新作であり"白いドレスの女"ローレンス・カスダン(親子ですが)脚本作品であることがとりもなおさず嬉しい。
台詞にあらわれるローレンス・カスダン味
「あなたはいい人よ」
言われて戸惑うハン。
最後にキーラが一緒に冒険をしてどういう気持だったかを告げる。
「スマイル」
ラストでのキーラへむけられたファムファタール照明。
(ハン・ソロとはなればなれになってからの期間に起こった出来事の闇の面、もしくはこれからのことを暗示しているのだろうか…。)
それにしても、もう少しエミリア・クラークのキーラを見たいのだが、このあとの予想できる暗黒展開をディズニー傘下のルーカスフィルムは作らないだろうなぁ、と思うと残念。
いろいろ解釈ものを読むとレイの母親がキーラでは?というのも。
これって結構、希望的にも「そうだったら、いいなぁ」と思う。
・『フォースの覚醒』でレイが「ポンコツ」といっていたファルコン号に乗り込んだ際の操縦の勘は、既に母親が乗っていたからといった繋がりだといいなぁ
・レイがハン・ソロをメンターであると同時に父親を見るような目で見ているのも、キーラのことあってのことだったらいいなぁ
Main Title Design → PRODIGAL PICTURES
End Title → SCARLET LETTERS

Solo2

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
公式サイト

https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

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